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2016年4月に作成された投稿

2016年4月27日 (水)

マリニのエッグバッグ

内側と外側を良く改めた布袋から卵が出現消失を繰返すエッグバッグ。1つ持っておくとサロンやちょっとしたステージなどで重宝するマジック道具です。エッグバッグとひと口にいってもいろいろなタイプがありますが、一番ポピュラーなのは「マリニ式」と呼ばれるタイプ。そこで、私が所持しているマリニ式のエッグバッグをいくつかご紹介します。

1 まずは、ポルトガルのルイス・デ・トマス製。
サイズはやや小ぶり。布地は柔らかめ。
個体差があるのかもしれませんが、私が購入したものは縫製が甘く、使用しているうちに袋の底の糸がほどけてしまいました。それを抜きにすれば使い勝手は良いです。
DVDがセットになっていて、解説ではクライマックスにひよこ出すようになっていますが、これはちょっとやりすぎかも。

2 続いてアルゼンチンのバザール・デ・マヒア製。
ルイス・デ・トマスのものよりもひとまわり位大きなサイズ。布地は柔らかめ。
木製の卵が付属しています。卵のサイズはL玉位の大きめのもの。卵はムクなので重量も結構あります。個人的には、卵はもう少し小さくて軽い方が扱いやすいような気がします。

3_2 こちらはスウェーデンのゲイ・ユンバーグ製。
ナイロンのような布地で、触感は硬め。
解説DVD付き。DVDで紹介されている、袋を改めて空であることを示した後、袋を観客に持たせ、観客自身に袋から卵を取り出させる演じ方は非常に効果的だと思います。

6 ミカメクラフト製。
写真では黒っぽくみえますが、青地の布で白いドット模様がついています。布はやや薄手で、柔らか目。
一番の特徴は、口に紐が付いていて巾着状になること。紐のつき方で、袋の中を確認しなくても、タネの位置がすぐ判るようになっています。
7_2 また、オプションとして同じ布で作られたスカーフが別売されていました。これは、エッグバッグの演技の最後に、袋と折り畳んだスカーフをすり替え、袋が一瞬でスカーフに変化する、というクライマックスを演じるためのものです。

4_2 最後はセルビアのロッシー製。
こちらもナイロンのような布地で、触感は硬め。解説DVDとプラ製の中空の卵が付属しています。
実は、このエッグバッグ、「NINJA EGG BAG」という商品名で販売されていたので、「一体どんなエッグバッグなんだろう?」と思って購5_2 入したのですが、解説DVDを見たら、忍者の格好をしたおじさん (ロッシー氏)が普通のマリニ式のエッグバッグの演技をしているだけでした。思わず画面に向かって「そっちかい!」と突っ込んだのは言うまでもありません。

2016年4月22日 (金)

Japanese Glass Levitation

1 このブログを開設した際の最初の記事にも書きましたが、私がマジックに興味をもつようになったのは、祖母に買ってもらったテンヨーのマジックセット、「あなたは手品師」がきっかけでした。

そのセットの中のメイン商品といえるのが、「これが手品」です。どんな現象か、簡単に説明すると……
改めた2個の透明なコップにシルクのハンカチを入れ、その上に折り畳んだ新聞紙を載せます。2個のコップの間にウォンドを差し入れ、そのままを持ち上げるとコップは新聞紙にくっついて持ち上がります。コップからハンカチを抜き出しますが、怪しいところはありません。

3 なにぶんこのセット、ウン十年前に買ってもらったものなので、既に失くしてしまったのですが、少し前に百円ショップのダイソーで、「これが手品」のミニチュア版ともいえる商品を見つけたので、買ってしまいました。
こちらの商品名は「宙に浮くコップ」。
附属のコップは不透明。新聞紙のかわりにハンカチを使用し、コップにハンカチを入れる代わりに水を入れる、と説明書には書いてあります。
タネの部分がこの為に造られたものではなく、市販のある文房具をそのまま流用しているのにはちょっと驚きました。でもって、この「タネ」に対して附属のウォンドが太すぎるので、うまく「浮き」ません。とほほ……(^_^;)

4_2 ところでこのマジック、モダンな道具立てなので、海外から伝わったマジックのようにも思えますが、同じ原理・現象のものが既に江戸時代後期に発行された手品伝授本「盃席玉手妻」に記されています。こちらの本では、コップとウォン5_2 ドではなく、お椀と扇子を使用しています。
そして同様のマジックが、「盃席玉手妻」の他にも「座敷即興手妻」、「手品早合点」、「手妻伝授紫帛」などの伝授本にも記されていることから、江戸時代ではある程度ポピュラー なマジックだったことがうかがえます。

2_2 私が子供の頃に読んだ子供向けの手品本にも同様のマジックが解説されています。こちらは、お盆の上に伏せて置いたコップが、お盆をひっくり返しても落ちない、という演出になっています。また、ウォンドや扇子のかわりに、コップの間には親指を入れる、という演じ方になっています。
※図左は引田天功監修「手品・奇術入門」小学館1971年・右は杉山金太郎著「マジック教室」秋田書店1969年より

で、今回、何故このマジックを取り上げたのかというと、去る4月17日に開催された「第2回 石田天海フォーラム」において、このマジックが話題に上がったからなのです。1936年にこのマジックを「Japanese Glass Levitation」の名で始めてアメリカに紹介したのが他ならぬ石田天海氏だったそうなのです。天海氏が紹介したのは、本の上にコップを伏せ、本を持ち上げてひっくり返してもコップは落ちない、という演じ方で、アンネマンもこのマジックを「優れたトリック」と書いています。その後、このマジックはCh.ラーソンによってヨーロッパに伝えられ「ラーソンがアメリカから持ち込んだトリックではベスト」と評されたそうです。

2016年4月21日 (木)

WHITE WASH

White_wash 1組のデックを表向きに広げて見せ、観客に1枚のカードを頭の中だけで選んで覚えてもらいます。術者は、もう1組のデックを裏向きで取り出して手に持ち、先ほど覚えたカードの色が赤か黒かを観客に尋ねます。観客が答えたら、覚えた色ではない方の色のカードを取り除く、と言って裏向きのまま表を見せずにデックから半分ほどを取って卓上に置きます。次に、マークを尋ねます(例えば、先に観客が黒いカードと答えたら、スペードかクラブのどちらかを聞く)。選ばれなかったマークのカードを取り除く、と言ってさらに手元のカードから半分位を卓上に置きます。最後に、覚えたカードの数が小さいか、大きいかを聞いて、また手もとから半分位のカードを取って卓上に置きます。そして残ったカードを、「A、2、3、4、5、6、7(或いは8、9、10、J、Q、K)」と言いながら、裏向きのまま卓上に1枚ずつ横一列に並べて置きます。そして観客に、1列に並べたカードの中から自分が覚えたカードと同じだと思うカードを表向きにしてもらいます。表向きにしたカードは観客が覚えたのと同じカードです。しかし、残りのカードを表向きにすると、表が印刷されていないブランクカードです。そして、先に卓上に置いたカードの表を見ると、こちらも全てブランクカードです。

カード・シャーク社の「WHITE WASH」です。先日紹介した「ブリザード」と同じく、観客の選ん だカード以外は全てブランク、という現象です。ただ、「ブリザード」と違い、カードの選択を「別デックから選ばせる」ようにしたことと、ブランクデックのタネ部分の「加工」により、ブランクカードを示す部分の演技が非常に楽にできます。

White_wash2_2 で、もうひとつ。こちらは緒川集人氏の「IMPOSSIBLE BLANK」。現象的には、上記の「WHITE WASH」とほぼ同じで、別デックから観客が選んだカード(と同じカード)以外は全てブランク、という現象です。
相違点は、カードの選択が、デックの表を見て覚えてもらうかわりに1枚抜いてもらう、ということ(実際には、こちらのセットでも見て覚えてもらう、という演技は可能です)。
最後に横一列に並べる6~7枚のカードは、最初にブランクデックから抜き出して脇によけて置いておく、ということ。そして、ブランクデックは、最初からブランクであることを見せてしまう、ということでしょうか。ブランクなのを見せながら、「こちらは赤いカードなので捨てちゃいましょう」などと言いながら選ばれなかったカードを捨ててゆくので、変なおかしさがあります。

タネ的な点での相違は、「WHITE WASH」が、カード・シャーク社ならではの加工がされているのに対し、こちらで使用するカードはノーマルで、ある種ミスディレクションをきかせたハンドリング(手順中、一か所で「ブリザード」ほどではありませんが、少し大胆なことをします)で現象を成立させている、という点でしょうか。そのため、ブランクデックの方は、演技後に全て観客に手渡して調べてもらうことができます。緒川氏によれば、手順中のダーティーワークの部分、プロのマジシャンに繰り返し見せたこともあるが、気付かれることはなかった、とのことです。
同じような現象でもさまざまな解決法があるのが面白いですね。

2016年4月19日 (火)

ブリザード

最近はレクチャーの記事ばかりだったので、マジック道具の紹介記事でもひとつ。

1_2 観客に好きなカードのマークと数字を思い浮かべてもらい、それが何のカードだったかを言ってもらいます。術者は「観客の言ったカードと同じ数字のカードを取り出す」と言って、1組のデックから観客に表を見せないように4枚のカード抜き出します。そのうち3枚のカードを表向きにすると、何も印刷されていないブランクカードです。残りのデックを表向きにすると、こちらも全てブランクカードです。残った1枚を表向きにすると、そのカードのみが普通のカードで、観客が思い浮かべたカードです。

ディーン・ディル氏の「コロッサル・ブリザード」です。観客が自由に思った以外のカードは全てブランクカードになっている、という強烈な現象です。
カードの選択は全くのフリーチョイスで、演技後にはすべてのカードを観客に渡して調べてもらうことができます。スライハンド的な意味でのテクニックは不要ですが、手順中、一か所で「とても大胆なこと」を行なう必要があります。そういう意味では、全くの初心者には少し敷居が高いかもしれません。
観客は少なめの方が演じやすそうです。

2_2 観客から見た現象はほぼ同じですが、ギャフデックを使用することによって「大胆な動作」を行なわなくてもよいようにしたのが、マーク・メイソン氏の「ツイステッド・ブリザード」。

ギャフカードを使用することによって、非常に簡単に演技をすることができます。ただし、ギャフカードゆえの欠点もあるわけで……。
何よりも、「観客のカード」を手渡しどころか、カードの全面を全て見せることができないのはちょっとマイナス。
なお、附属DVDでは同じギャフデックを使用した「アオウト・オブ・ディス・ワールド」のバリエーションも解説されています。

3_2 カードの選択部分にエキボック的な手法を使うことによって、ギャフカードやデックスイッチを排して同じような現象を行なえるようにしたのが、オズ・パールマン氏の「コロッサル・ブリザード」です。
難しいテクニックは不要で、ブランクカードの改めも自然に見える無理のない手順だと思います。

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