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2016年4月22日 (金)

Japanese Glass Levitation

1 このブログを開設した際の最初の記事にも書きましたが、私がマジックに興味をもつようになったのは、祖母に買ってもらったテンヨーのマジックセット、「あなたは手品師」がきっかけでした。

そのセットの中のメイン商品といえるのが、「これが手品」です。どんな現象か、簡単に説明すると……
改めた2個の透明なコップにシルクのハンカチを入れ、その上に折り畳んだ新聞紙を載せます。2個のコップの間にウォンドを差し入れ、そのままを持ち上げるとコップは新聞紙にくっついて持ち上がります。コップからハンカチを抜き出しますが、怪しいところはありません。

3 なにぶんこのセット、ウン十年前に買ってもらったものなので、既に失くしてしまったのですが、少し前に百円ショップのダイソーで、「これが手品」のミニチュア版ともいえる商品を見つけたので、買ってしまいました。
こちらの商品名は「宙に浮くコップ」。
附属のコップは不透明。新聞紙のかわりにハンカチを使用し、コップにハンカチを入れる代わりに水を入れる、と説明書には書いてあります。
タネの部分がこの為に造られたものではなく、市販のある文房具をそのまま流用しているのにはちょっと驚きました。でもって、この「タネ」に対して附属のウォンドが太すぎるので、うまく「浮き」ません。とほほ……(^_^;)

4_2 ところでこのマジック、モダンな道具立てなので、海外から伝わったマジックのようにも思えますが、同じ原理・現象のものが既に江戸時代後期に発行された手品伝授本「盃席玉手妻」に記されています。こちらの本では、コップとウォン5_2 ドではなく、お椀と扇子を使用しています。
そして同様のマジックが、「盃席玉手妻」の他にも「座敷即興手妻」、「手品早合点」、「手妻伝授紫帛」などの伝授本にも記されていることから、江戸時代ではある程度ポピュラー なマジックだったことがうかがえます。

2_2 私が子供の頃に読んだ子供向けの手品本にも同様のマジックが解説されています。こちらは、お盆の上に伏せて置いたコップが、お盆をひっくり返しても落ちない、という演出になっています。また、ウォンドや扇子のかわりに、コップの間には親指を入れる、という演じ方になっています。
※図左は引田天功監修「手品・奇術入門」小学館1971年・右は杉山金太郎著「マジック教室」秋田書店1969年より

で、今回、何故このマジックを取り上げたのかというと、去る4月17日に開催された「第2回 石田天海フォーラム」において、このマジックが話題に上がったからなのです。1936年にこのマジックを「Japanese Glass Levitation」の名で始めてアメリカに紹介したのが他ならぬ石田天海氏だったそうなのです。天海氏が紹介したのは、本の上にコップを伏せ、本を持ち上げてひっくり返してもコップは落ちない、という演じ方で、アンネマンもこのマジックを「優れたトリック」と書いています。その後、このマジックはCh.ラーソンによってヨーロッパに伝えられ「ラーソンがアメリカから持ち込んだトリックではベスト」と評されたそうです。

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コメント

ウロタンキ!

50代位以上でないとわからないオマジナイワードですね。
記載し忘れていた手品本の出典もこっそり追加(^_^;)

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