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最近読んだ本

トリックス

2012年3月15日 (木)

銀行員の小銭入れ

Photo 術者は、500円硬貨を取り出して観客にサインをしてもらいます。その500円にハンカチをかけ、ハンカチ越しに観客に持ってもらいます。術者は「実は私も別の500円に自分のサインをしてこの財布の中に入れておきました」と言いながら、懐から南京錠のかかった小銭入れを取り出します。「今から、この財布の中の500円と、あなたの500円を入れ替えてみます」と言ってオマジナイをかけ、ハンカチの中を見ると、術者のサインをした500円になっています。そして、南京錠を開けて小銭入れの口をあけると、中から観客のサインした500円が出てきます。

トリックス製の「銀行員の小銭入れ」です。手順構成は新城泰一氏で基本的な原理はマイケル・ウェーバー氏によるものだそうです。解説されているのは交換現象ですが、お札や四つ折りにしたカードの飛行現象なども可能です。
実は小銭入れも南京錠も特別な仕掛けはないのですが、小銭入れの形状と「錠がかかっていればファスナーは開かない」という思い込みをうまく利用して現象を成立させています。私も解説を読んで「あっ、そうか!」と思わず膝を打ちました。これは気がつきそうでなかなか気がつかない。面白い原理だと思います。

2012年3月 5日 (月)

ざ・ざんねん

Photo 術者は、3枚のジャンボカードを広げて裏表を見せます。3枚とも字札ですが、中央のカードのみ、マークが色違いで、裏模様も異なります。ところが、裏向きで中央のカードを抜き出して、表を見せると字札ではなく絵札になっています。「今日は特別にタネあかしをしましょう」と言って術者は、字札が絵札に変化するカードの「仕掛け」を解説し、もう一度実演をしてみますが、今度は中央のカードは字札でも絵札でもなく、真っ白なブランクカードになってしまいます。
トリックスより1993年に発売された「ざ・ざんねん」(写真上)です。考案は新城泰一氏。前半部は「アラビアンカード」として知られるおなじみのマジックですが、後半部で元ネタを知ってる人もひっかかるようになっています……、と、ここまで書いて過去ログを調べてみたら、このネタ、すでに記事にしていた il||li_| ̄|〇 il||liガッカリ
で、なんでまたこのネタを記事にしようとしたかというと、最近デビン・ナイト氏が同じような現象の「バックステージ・モンテ」(写真下)という製品を発売したからです。ギミックの違いを比較してみようと思い、「バックステージ・モンテ」の方も購入してみたのですが、「ざ・ざんねん」とまったく同じでショボーン(´・ω・`)。まあ「バックステージ・モンテ」の解説をみると1984年の「スリーカード・サプライズ・モンテ」という作品のアップデートバージョン、とあるのでどちらが先か、一概に言い切れないところですが。

2011年11月 6日 (日)

金運を招くサイフ

最近ちょっとお気に入りのネタです。

Photo_2 術者は財布を取り出し、中を開いて空であることを示した後、いったん財布を閉じてオマジナイをかけてから開くと千円札が1枚現れます。この千円札を財布のフラップの下に挟み、財布を閉じてオマジナイをかけ、財布を開いてフラップの下を見ると千円札が2枚に増えています。さらに同様にオマジナイをかけると、千円札が3枚に増えています。2枚の千円札を財布から出して、残りの1枚だけをフラップの下に残し、オマジナイをかけると千円札は2枚になっています。千円札を2枚とも財布から出し、またオマジナイをかけるとまた千円札が1枚現れます。

トリックスの製品で、考案はあかぬまとしお氏。薄いプラ板を張り合わせて作ったような財布がおもいっきり安っぽいのが難点ですが、手順構成に惚れました。要はヒンバーワレットなのですが、通常ヒンバーワレットを使ってマジックをする場合、そのタネの性質上、変化や出現は一回こっきりになってしまうことがほとんどです。しかしこの手順では、お札で「一人二役」と「二人一役」を同時に行なうことによって、お札が何度も出てきたように見えるように構成されています。なにかよくできたミステリのトリックみたいで感心しました。おなじみの原理でもまだまだ研究の余地があるのだな、と痛感。

2010年3月30日 (火)

ジャンピングカード

Photo 例によってjpmagicさんとこの記事に便乗。

術者は、2枚のボードと5枚のカードを取り出します。カードは字札が4枚と、絵札が1枚です。ボードを改めた後、カードを裏向きに揃えて卓上に置き、その上に2枚のボードを重ねて置きます。オマジナイをかけてから、上のボードを取ると、絵札がボードの間に移動しています。この絵札を残りの字札の中に戻しますが、再びボードの間に移動してしまいます。

トリックスの製品で、35年位前に購入したものです。基本的な原理はjpmagicさんが紹介されている「スーパーカード」と同じですが、ボードは紙製で、ギミックカードも2枚のカードを貼り合わせて作ってあります。そのため、「スーパーカード」では、カードが1枚ずつ順番に移動する、という現象が可能になっていますが、こちらは何枚もギミックカードを使うわけにはいかないので、絵札のみが移動する、という現象になっています。道具がおもいっきり胡散臭いですが、いかにも昔の手品道具、って感じがして結構好きだったり^_^;

2009年9月13日 (日)

ダブルショッキング

1_2久しぶりに懐かしネタで。

「ダブルショック」といえば片倉雄一氏考案の傑作カードマジックですが、今日ご紹介するのは、同じ片倉氏考案の「ダブルショッキング」。トリックスより1976年に発売された製品です。

術者は、2枚の黒板の間に挟まれたジャンボカードのスペードのキングをPhoto 示したあと、裏向きにしてテーブルに置きます。さらにレギュラーサイズのハートの7を取り出して、黒板の間に挟みます。オマジナイをかけてから、黒板の間のカードを見ると、スペードのキングになっています。そしてテーブル上のジャンボカードを表向きにすると、ハートの7になっています。

カードの交換現象にサイズの変化現象をプラスしたマジックです。ジャンボカードの変化部分は「アラビアンカード」みたいですが、タネは「アラビアンカード」のそれとは異なります。このジャンボカードの変化のタネが、実はレギュラーカードの変化のタネも兼ねていて、そのあたりのムダの無さに惹かれます。久しぶりに押入れの中から出してきましたが、ちょっといろいろといじってみたい、という衝動に駆られる今日この頃^_^;

※「ダブルショック」については、Shanlaさんが動画を公開されていますのでご覧になりたい方はこちらをどうぞ。

2009年9月 6日 (日)

ニュー・ウェーブ・プリディクション

Photo_210年位前、ハンク・リーで購入したものです。ボブ・キングマジックの製品。 以下、カタログの現象説明より。

術者は、青裏のデックを卓上に置き、観客に背を向けます。観客にデックから半分ほどのカードを取ってもらい、そのカードをシャフルして表向きでファンに広げ、1枚のカードを心の中で選んでもらいます。そうしたら、もう一度パケットをシャフルして元のデックの上に戻してもらいます。ここで術者は観客の方に向き直り、デックを取り上げ、裏向きのまま広げてゆきます。そうすると、青裏のカードの中に1枚だけ赤裏のカードがあります。赤裏のカードを抜き出して観客に渡し、表を見てもらうと、観客が心の中で選んだカードです!

不思議ですね。こんな現象が可能なんでしょうか。でも上記の現象説明、ちょっと「省略」してある部分があります^_^;

まず、カードの選択。これ、観客は何を選んでもいい、というわけではなく、ちょっと制約があります。具体的にいうと「絵札は選ばないでね」ということ^_^;

そらから、もうひとつ。パケットを元のデックに戻す前に、観客にちょっとやってもらわなければならない「作業」があります。解説書では何故この「作業」をするのか(観客から見て)の理由付けが説明されていませんが、「覚えたカードを忘れないため」とでもしておけば、まあ何とか説明がつくかな。

というわけで、よくある「肝心なことが書かれていない」現象説明でありましたが、ネタとしては悪くは無いと思います。何よりも、観客に一切質問することなくデックを広げると、1枚だけ色違いのカードがあり、そのカードが観客の選んだカード、という現象は強烈なインパクトがあります。また、スライハンド不要でリセットも簡単なのが嬉しいところ。

Photo_3 もうひとつ。似たような現象ですが、全く違う原理の商品。トリックスの「ザ・運命」。考案は赤沼敏夫氏。

赤裏のデックを卓上に表向きにリボンスプレッドし、観客に1枚のカードを見て覚えてもらいます。デックを表向きのまま揃え、一度カットして観客に手渡し、観客自身に先ほど覚えたカードを抜き出して卓上に置いてもらいます。残ったカードを受け取り、赤裏であることを示した後、観客が選んだカードを裏向きにしてもらうと、そのカードだけが青裏です。

デックはもちろんトリックデックですが、それをそのまま観客に手渡すことによって、「無意識の改め」をしているあたりの構成が上手いです。ただ、解説書通りのデック構成だと、観客が覚えたカードによっては、デックを表向きで揃えた時に「都合の悪いこと」が起こるので、「目隠し」のカードを足すなりする工夫が必要です。

ところで、以前テレビでマーカ・テンドー氏がこのマジックを演じているのを見たことがあります。氏は、BGMにベートーベンの「運命」を流し、最後に観客のカードを裏向きにすると、そこには「ジャジャジャジャ~ン!」と書かれている、という演技をされており、面白い演出だなぁ、と感心しました。

2009年8月17日 (月)

Kさんのお土産

ブログ長らく放置ですみませぬ。とりあえず生存表明^_^;

ところでパソコンのモニターの調子が悪いです。いや、原因には何となく心当たりはあるのですが。というわけで、磁力の強い手品ネタをパソコン廻りで弄るときは気をつけましょう(^^ゞ

さて、先日清水在住のマジシャンKさんがプー博士を尋ねて浜松にいらっしゃったので、私もご一緒させていただきました。その際にKさんから頂いた「お土産」の一部をご紹介。

3 トリックスの「だいす3兄弟」。考案は新城泰一氏。

「だんご3兄弟」がヒットした頃の商品ですね。紐に通したサイコロがエスケープしてしまう、というもの。「おばあさんの首飾り」とか「神田祭」とかの名で知られているマジックのバリエーションです。ヒットに便乗してすかさずこういう商品を作っちゃうのがいかにもトリックスらしいです。

3_2 そしてもうひとつ。こちらも「だんご3兄弟」ネタの「ふしぎ3兄弟」。同じくトリックス製品で、考案は赤沼敏夫氏。

真っ白な「だんご」に顔が現れたり消えたりする、というもので、写真を見ていただければお判りのように、おなじみの技法を使うマジックです。

で、これ解説を一読して気に入りました。手順がよくできてます。「だんご」が「串」から取り外しできることを上手く利用して、単に出現・消失だけではなく、移動や分裂現象までできるようになっています。過去のヒットソングの「便乗商品」として埋もれさせておくのにはちょっと勿体無い気がします。

というわけでKさん、お土産有難うございました。次回は忘年会で(^_^)/

2009年7月23日 (木)

究極のジェミニコインボックス

アマチュアマジシャンが探偵役の連作ミステリー、「六つの手掛り」 読了。個人的には、手品好きの教授が殺される「四枚のカード」、メタ的なラストの「一巻の終わり」が面白かったです。

Photo_4 さて本題。今日のネタはトリックスの「究極のジェミニコインボックス」。

  1. 2つの円筒形の容器を改めたあと、片方の容器でもう一方の容器に蓋をするようにして2つを重ね合わせます。蓋にした容器を取り除くと、もう一方の中から5枚の500円硬貨が現れます。
  2. 500円硬貨を改めたら、一方の容器に入れ、もう一方の容器で蓋をして、術者の手の甲の上に置きます。オマジナイをかけると、500円硬貨だけが手を貫通して卓上に落ちてしまいます。
  3. 再び500円硬貨を片方の容器に入れますが、もう一方の空の容器の方へ瞬間移動してしまいます。
  4. 片方の容器に500円硬貨を入れ、もう一方の容器で蓋をします。オマジナイをかけて、蓋にした容器を持ち上げると、500円硬貨は倍の10枚に増えてしまいます。しかし一瞬でまたもとの5枚になってしまいます。
  5. 「今度はひとつだけしか使いません」と言って、一方の容器に500円硬貨を入れ、術者の手の甲の上に置きます。オマジナイをかけると、今度は容器だけが手を貫通してしまいます。演技の後には全ての道具を観客に調べてもらうことができます。

……と現象の説明を書いた後で実演動画を発見。

↓こちらを観てもらった方が早いかな。

容器の基本的な原理は従来からあるギミックコインボックスのそれと同じなのですが、蓋を使う変わりに、同じ見た目のレギュラーのコインボックスをもうひとつ使うことによって、いろいろと新しいハンドリングが可能となっています。個人的には、一段目のフラストレーションカウントみたいな改めがちょっと図々しくて面白いと思いました。

ところでこの道具、練習のためにずっとテーブルの上に出して何日かいじっていたら、あっというまに色がくすんでしまって、ビニール袋の中しまっておいた改め用のデュプリケイトとの見た目が歴然(´・ω・`) 真鍮製品の扱いは難しいですにょ。

2008年11月26日 (水)

印刷機いろいろ

1_3 世の中やっぱりお金だよね~。

と、ミもフタもない前フリですまん。まぁ、お金が出てくるマジックはウケが良いということで。というわけで本日は印刷機ネタ。

まずはテンヨーの「印刷機」。そのまんまの商品名ですね。1981年の発売で考案は近藤博氏。

1万円札の模様が浮き彫りになったフレームに白紙を入れます。このフレームを「印刷機」(フレームがちょうど入る大きさのケース)に入れて引き出すと、白紙は1万円札に「印刷」されてしまいます。フレームはそのまま観客に手渡して1万円札を取り出してもらうことができます。

ケースの半面は窓が開いており、中の白紙は常に見えた状態でありながら、フレームを引き出すと、引き出した部分だけ1万円札になってゆくので、非常にビジュアルです。ケース部分のギミックが若干不安定な感じもしますが、よく考えられたマジックだと思います。フレームのデザインは、旧1万円札のものなので、現行の1万円札は使用不可。ただ、旧1万円札があれば、「昔の1万円はこうやって作っていたんですよ」といって演技をすることはできます。

3 こちらはミカメクラフト製の「バンクノート」。

術者は、「お札の原版」だと言って、1万円札の模様が刷られた2枚のアルミ板を取り出し、1枚を観客に手渡して調べてもらいます。白紙が綴られたノートを取り出し、もう1枚の「原版」を白紙に押し当ててノートの表紙を閉じます。「原版」を取り去り、ノートを開けると、一番上の白紙は1万円札に「印刷」されてしまいます。この1万円札をノートから破り取り、観客に改めてもらいます。

上記の「印刷機」のようなビジュアルな変化現象ではありませんが、非常にシンプルなタネでセットも簡単です。こちらも旧1万円札仕様ですが、「原版」は裏向きに印刷されており、ちょっと見た程度では現行の札のデザインとの違いが判りにくいので、そのまま使おうと思えば使えないことはないかな。

2_3 こちらは最近の製品。トリックスの「夢の紙幣製造機」。考案は赤沼敏夫氏。実は印刷機ではないのですが(^^ゞ

1万円札の模様が浮き彫りになった透明なフレームをケースに入れ、引き出すと1万円札がフレームの中に出現します。

基本的な原理はテンヨーの印刷機のそれとよく似ているのですが、「白紙の印刷」という現象をばっさり切り捨てて、単純に「紙幣の出現」という現象にした分、ギミックの構造が非常にシンプルになりました。タネの部分をラッピングなどで処理してしまえば、全ての道具を観客に渡して調べた貰うことができます。

2008年11月19日 (水)

コーラ瓶とハンカチーフ

Photo 最近ココログがやたら重く閉口。記事のアップロードも何度もトライしないと出来ない。何とかして下さいniftyさん。

閑話休題。先日コンビニで瓶入りコーラを発見。期間限定発売らしい。普段炭酸飲料は飲まないんだけど、懐かしいのでつい買っちゃいました。

で、思い出したのがこちらのネタ。トリックス製の「コーラ瓶とハンカチーフ」。30年位前に購入したものです。現象は……

術者はコーラ瓶とプラスチック製のキャップをよく改めます。瓶にキャップをはめ、さらに筒を被せておきます。ハンカチを取り出して三角形に折った紙の中に入れると消えてしまい、筒を持ち上げると、キャップで蓋がされたコーラ瓶の中にハンカチが入っています。

シルク消失用の紙(ペーパーコーン)も付属していましたが、そちらは失くしてしまったようです。久しぶりに取り出してみたネタですが、不可能性の高いなかなか面白いマジックだと思います。最近あまり見かけないのは、やはり瓶入りの飲料が廃れてしまったからなんでしょうね。

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