マジックグッズ

2009年6月23日 (火)

天地のサツ焼き

先日慶應の発表会観賞のために東京へ行った際、久しぶりに八重洲のトリックスに寄ってみました。お店の中には2名の先客がいたのですが、手品道具の説明を聞きながら、「これ、タネ明かししちゃっていいですか?」などと頓珍漢な質問をしている(-_-;

どうやらテレビ番組の取材(の事前調査)のようで。件の2人連れが帰った後、おPhoto_5店の方が苦笑されていました。

で、いくつかネタを買ったのですが、今日はそのうちのひとつ、「天地のサツ焼き」をご紹介します。商品名に「天地」とあるように今は亡き天地奇術製であります。30年以上前の製品だと思いますが、よくこんなの残っていたなぁ。

現象は、番号を控えたお札を封筒に入れて封をし、燃やしてしまうが、灰を集めて揉むと、復活して元のお札に戻ってしまう、というもの。解説書とギミックの封筒のセット。封筒の方は経年変化で封の部分の糊がくっついてしまっていましたが、まあこれは仕方が無いか。

現象自体はオーソドックスなものなので、基本的な原理自体はまあ、おなじみのものなのですが、細かい部分のハンドリングはよく考えられています。また、観客にお札がまだ封筒の中に入っていると思わせる部分は、単純な原理ですが、面白いアイデアだと思いました。

ところで、天地さんはクラシックなマジックのタネも平気でパテント登録しちゃって顰蹙を買った、なんて話を聞いたことがありますが、こちらの解説書にも「PAT.」の表示が^_^;

2009年6月11日 (木)

CRY BABY

ドク・イーソン氏浜松レクチャー終了!ご来場いただいた皆様、有難うございました。特に今回のためにわざわざ九州からいらっしゃったJ・Tさん、お疲れ様でした。

Photo さて、今日のネタはこちら→

ドク・イーソン氏のレクチャーの際、通訳として同行されていた二川滋夫氏のブースで購入したもの。二川氏も通訳の最中にギャグで使っていた、アクリル製の「涙」です。

そしてこれを見て思い出したのが、沢浩氏の作品「CRY BABY」。

マジシャンはカード当てに挑戦するが、どうしてもうまくいかず、泣き出してしまう。しかし、こぼした涙を集めて手の中に握りこむと、大きな涙のかたまりになってしまい、その「涙」で「間違ったカード」にオマジナイをかけると観客のカードに変化してしまう。さらに、観客のカードと同じ数字のカードが全部揃ってしまう……、というマジックです。

沢氏の手順はいろいろと凝っている分、ちょっと「準備」が必要だったり、テーブル越しに座っていないとできなかったりでなかなか敷居が高いのですが、「涙」のかたまりでオマジナイをかけると「間違ったカード」が観客の選んだカードに変化する、という部分を演じるだけでも充分面白いと思います。

また、今回購入した「涙」は、カードでちょうど隠れるサイズ(沢氏が使用しているのはもう少し細長い)なので、「ミルクとミクルとクルミ」のようにカードの陰でホールドしながら演技をすることも可能です。いろいろと使いみちを考えてみるのも面白そう。

2009年6月 6日 (土)

予言のスージー

ネット古書店で金沢文庫の手品本を検索していたら、リンドナーの「宇宙を駆ける男」がヒット。いや、手品全然関係ない本なんですが、これ読みたかったんですよね。というわけで速攻注文。便利な時代になったもんだ。

Photo ところで「浜松マジシャンズソサエティ」の名を頭につけて手品ネタを販売(?)しているHP(左の写真)を発見。なんだこれ(-_-;)

関連ページを見てみると、手品関連の単語をかたっぱしから頭につけてページを作っているみたいですね。SEO対策(笑)なのか?「日曜手品師」を頭に冠したページもあるなぁ。

当然ですが、これらのHPに関しては、私(日曜手品師)及び浜松マジシャンズソサエティは一切関わっておりませんので、ご注意下さい^_^;。

Photo_2

気を取り直してネタ紹介。

術者はセミヌードの女性の写真を5枚と「予言」と書かれた1枚のカードを取り出します。5枚の写真を卓上に並べ、この中から観客に好きな1枚を選んでもらいます。術者は、「あなたがどの女性を選ぶのか最初から判っていました」と言って「予言」のカードをひっくり返すと、「スージー」と書かれています。「実はあなたが選んだ写真の女性の名はスージーというのです」と言いますが、観客は納得しません。しかし術者は、「予言」が正しいことを証明します。

マッドマジックの製品です。マッドマジック製ということと「スージー」というネーミングから、もっとエロエロなネタを想像(スージー? スジ? ハァハァ(;´Д`) )していたらそんなにエロく無かったです^_^; 一部のカードが手渡し不可なのがちょっと気になりますが、手順としては面白くまとまっていると思います。

2009年6月 3日 (水)

プロフェッショナルコインマジックシリーズその4

「ひびちゃん」新作キタ━(゚∀゚)━!!!!! 相変わらず贋作度高いなぁ。本編の出来がアレなので複雑な気分ですが^_^;

さて本題。DPの「プロフェッショナルコインマジックシリーズ」に新作が出ていたので購入。

8 No.8「チャイナタウン・ミステリー」

フーディニコインを卓上に置き、手で被いオマジナイをかけると穴の開いたチャイニーズコインに変化してしまいます。そのコインを手に握ると元のフーディニコインに戻ってしまい、さらにまたチャーニーズコインに変化してしまいます。

レギュラーのチャイニーズコインとギミックコイン(チャイナタウンハーフと同じギミック)のセットです。説明書では、基本技法として「フィンガーパーム」「ラッピング」、基本となる手順の他、ボーナスとして「オーディナリーパーム」「コインスター」の解説と、他セットに入っているレギュラーフーディニコインを使った応用手順が解説されています。チャイニーズコインの出来はなかなかいい感じ。

9 No.9「カラテ・エキスパート」

コインを空中に投げ上げて人差し指で突くと、コインに穴が開き、指が貫通してしまいます。

所謂「カラテコイン」ですね。私はこれ上手く出来ないんだよな^_^;

レギュラーコインとギミックコインのセット。説明書では、基本技法として「フィンガーパーム」、3種類の演じ方、ボーナスとして「オーディナリーパーム」「コインロール」の解説と、「アメージングバイト」を併用した応用手順が解説されています。こちらの説明書を見ると、コインが曲がるという「ベントコイン」もラインナップに入っているようですが、店頭では確認できず。

しかしこういうネタがオモチャ屋さんで吊るしで売られる時代が来るとは……。

2009年5月20日 (水)

マクドナルドのハッピーマジック

何でも萌えキャラにすりゃいいってもんじゃないだろ、と思う今日この頃。

はい、本題です。やや遅きに失した感はありますが、ELECTRICSHEEPsさんのハンバーガーネタに便乗。テンヨーから1998年にマクドナルドとのコラボで発売されたハッピーマジックシリーズの紹介です。

まずは「魔法のメニュー」、「マインドシェイク」、「ドナルドのマジックショー」の3点がセットになった「マジックメニュー」。

1 「魔法のメニュー」はメニューに書かれた14種類の中から観客が選んだものを当てる、というもの。「ドリームサイコメトラー」のマクドナルド版といえましょうか。カードの裏模様はそのまま「ドリームサイコメトラー」のものを流用しています。

ところでこのマジック、最近出版された手品本にカードのデザインも含めてほぼそのまま収録されてるけど大丈夫なのか^_^;

2 「マインドシェイク」は、相手が選んだ数字によって選ばれるアイテムが予言されている、というもの。こちらもお馴染みの原理を使用していますが、小道具(ストロー)の使い方が洒落ています。

3 「ドナルドのマジックショー」は、6枚のカードの中から観客が選んだカードを当てる、というもの。ウォンドを使ったライジングカードですが、ドナルドのカードが観客のカードを探し出す、という演出になっています。

いずれも原理自体はお馴染みのものですが、上手くアレンジされています。

4 続いては「魔法のビックマック」。

紐にビックマックが通っています。両手で紐の両端を持って紐を縦にすると、当然ビックマックは下に落ちますが、術者が止まれ、と掛け声をかけると紐の途中で止まってしまいます。「キュビオ」のハンバーガーバージョンです。「キュビオ」と同じくロック機能付きなので手渡し可。

5 こちらは「不思議なフライドポテト」。

1本のスポンジ製のポテトが、相手の手の中で2本に増えます。この2本がさらに4本に増え、最後には「4」の字の形のスポンジに変化してしまいます。なかなか面白いルーティーンだと思います。

2009年5月 6日 (水)

サイドウォークシャフル

1 今日のネタはマーチン・ルイス氏の「サイドウォークシャフル」です。

術者はいかさまギャンブルのデモンストレーションをすると言って4枚のカードを取り出します。1枚はエースで残りの3枚はブランクフェイスカードです。裏向きにしてカードを混ぜ、エースの位置を当てることが出来れば、掛け金が何倍かになって戻ってくる、と説明した後、1枚のブランクカードを裏向きに卓上に置きます。

残りのエースと2枚のブランクカードを裏向きにして軽く混ぜますが、手許のカードは全てブランクカードになっています。実はイカサマをして、こっそりとエースをテーブルのカードとすりかえたのだ、と説明して最初に卓上に置いたカードを表向きにするとそのカードがエースになっています。

もう一度ブランクカードを卓上に置き、残りのエースとブランクカードを裏向きにして混ぜますが、やはり手許のカードは全てブランクカードになっており、卓上のカードがエースになっています。

また同じことを繰り返します。観客はまた、卓上のカードがエースになっていると思いますが、このカードを表向きにするとブランクカードのままです。しかし、手許のカードを表向きにすると、3枚ともエースになっています。

マジェイアさんのところの記事によれば、もともとはA4サイズくらいのマンモスカードが使われていたようですが、私が持っているのは普通のジャンボカードサイズのものです。良く考えられた手順なのですが、3段あるそれぞれの段で微妙にシャフルのやり方が違ったりするので、暫く演じないとすぐ手順忘れちゃいます^_^;

Photo こちらは最近ゆうきとも氏が出された氏の「サイドウォークシャフル」の手順の解説書とDVD。より演じやすくできるよう、各段のシャフルのやり方を統一するなど、術者の負担を減らす工夫がしてあります。

また、ボーナストリックとして、観客に全て手渡しできるカードのみで演じられる、ジェイウォークシャフルという手順も解説されています。こちらも覚えておくと重宝しそう。

セミクラシックともいえるトリックなので、動画もいろいろとUPされています。こちらはマンモスカードを使用。こちらはマーチン・ルイス氏の実演デモ。こちらはレギュラーサイズのカードを使用。演者によって微妙にハンドリングが異なるのが面白いです。

2009年4月22日 (水)

バック ツー ザ フューチャー

少し前、MISDIRECTIONさんのところでタイムトラベルネタの記事がありました。私も時間テーマの作品は好きなので便乗。

Photo というわけで、本日のネタは平田治民氏考案の「バック ツー ザ フューチャー」。

術者は、「タイムマシンを開発したのでその実験をする」と言って1組のトランプを取り出します。観客に1枚のカードを選んでもらったら、そのカードの裏にサインをしてもらいます。観客のカードだけをケースにしまい、「これがタイムマシンです」と言ってハンカチを取り出します。「あなたのカードを少しだけ過去に戻しましょう」と言い、ケースをハンカチで被い、暫くしてからハンカチを取り除いてカースからカードを取り出すと、観客のサインは消えています。

「では今度は未来へ進めてみましょう」と言って観客にデックからもう1枚のカードを選んでもらい、そのカードをそのままケースに入れます。再びケースを「タイムマシン(ハンカチ)」で被い、暫くしてからケースからカードを取り出すと、そのカードの裏には観客のサインがしてあります。

要はサインの移動現象なのですが、そこに当時大ヒットした映画「バックトゥーザフューチャー」にちなみタイムトラベルと絡めた演出をしているわけです。どう見ても普通のハンカチを「タイムマシン」と言い切るあたりの演出が面白いです。

オマケ

私の好きな時間テーマの作品をいくつか。

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」

戦国時代にタイムスリップしたしんのすけは、敵方から「鬼の井尻」と恐れられる武将又兵衛と親しくなるが……。笑って泣ける傑作。友人達に勧めまくったけれども「ちょw クレしんて プゲラ」と相手にされず悲しい思いをしました^_^; 

草彅剛、新垣結衣主演で実写映画化だそうですが、草彅剛はちょっとイメージが違う気がするなぁ。新垣結衣のお姫様役は見てみたいけど。 

「タイム・アフター・タイム」

タイムマシンで「未来」に逃亡した切り裂きジャックを追ってH・G・ウェルズが現代にやって来る、という大風呂敷が楽しい。チープな特撮も味があってよろし。変態的な悪役のイメージの強いマルコム・マクドウェルがお人好しのウェルズ役というのも面白い。

「スローターハウス5」

初見はTBSの「月曜ロードショー」。何の予備知識もなく見てびっくりした映画。番組ホストの荻昌弘氏が「私のもっとも好きなSF映画です」と紹介していたっけ。「新スタートレック」最終話の元ネタとしても有名ですね。

「宇宙大作戦 危険な過去への旅」(「スター・トレック:タイム・トラベル・ボックス」に収録)

長寿シリーズだけあってタイムトラベルネタのエピソードも多いスタートレックですが、玉石混交の感はまぬがれません。そんな中でベストエピソードといえば、やはりオリジナルシリーズ(宇宙大作戦)の「危険な過去への旅」でしょうか。歴史改変を防ぐために非情な決断を強いられるカーク船長というプロットが泣ける。

2009年4月19日 (日)

ワイルドカトラリー(WILD CUTLERY)

久しぶりに「何考えてるのー! この人!」(褒め言葉です)と思ったネタをご紹介。藤原邦恭氏の「WILD CUTLERY」シリーズです。説明書の前書きに「ワイルドカード」の素材を変えてみた、というようなことが書かれているのですが、カードマジックをナイフやフォークでやってみようという発想が凄い!

ただ気がついていないだけ(^_^;)で、「創作」のタネは我々のまわりに無限にあるのだな、ということを痛感。

Photo WILD CUTLERYⅠ

ナイフとフォークの2本セット(内1本はギミック)。

説明書では、ナイフとフォークが入れ替わる「ナイフとフォークのエクスチェンジ」、ナイフとフォークが一瞬で2本ともナイフになってしまう「ワイルドナイフ(2手順)」、2本のナイフと1本のフォークがフォーク、ナイフ、スプーンになってしまう「ワイルドスリー(Ⅱに含まれているスプーンが必要)」が解説されています。

2

WILD CUTLERYⅡ

ナイフ、スプーン、フォークの3本セット(内2本がギミック)。

説明書では、スプーンとフォークが入れ替わる「スプーンとフォークのエクスチェンジ」、ナイフとフォーク、スプーンの3種類が全てウプーンになってしまう「ワイルドスプーン(3手順)」と、3本を改めたようにみせるフォールスカウントが解説されています。

いずれのカトラリー(食器)も、100円ショップで売られているような薄っぺらな安っぽいものではなく、厚みのあるしっかりしたつくりのものです。いろいろと組み合わせて自分独自の手順を考えてみるのも面白そうです。

2009年4月 5日 (日)

ダンシングアンブレラ

調子に乗ってアマゾンでいろいろ注文していたらクレジットカードの引き落とし額がヤバいことに……^_^; DVD購入はちょっと控えよう、と思っていた矢先、スローターハウス5まさかのDVD化!しかもテレビ放映版の吹替え収録ときたもんだ。来月は サブウェイ・パニック 極底探検船 ポーラーボーラ THE LAST DINOSAUR もあるしなぁ。

Photo 閑話休題、今日のネタ。子供の頃テレビで見て憧れていたマジックのひとつに「ダンシングケーン」があります。で、中学生くらいになってお小遣いをためてマジック道具を通販で買うようになると、早速注文しました。「ダンシングアンブレラ」を……。何故ケーンではなく傘の方を買ったのかというと、傘の方が安かったのよね。「傘」といっても本物の傘ではありませんが。

で、当時タネも知らずに注文したので、届いた現物をみて愕然。「これ、近くじゃ見せられない」と。そしてそのままお蔵入り、というパターンに……^_^;

2 というわけで(どういうわけだ?)jpmagicさんがジーン・ケリーなら私はフレッド・アステアだ。

ちなみに私が買ったものとはタイプが違いますが、なまらリンクさんにダンシングアンブレラの動画が紹介されています。

2009年3月30日 (月)

トリニティコイン

Photo 1枚のコイン(ハーフラダラー)が、2枚に分裂し、さらに3枚になります。また逆に、3枚のコインが1枚ずつ減ってゆく、という現象も可能です。

この手のギミックコインにはあまり興味がなかったのですが、先日参加したJAPAN CUPNのディーラーブースで、製作者のジョニー・ウィン氏自身ががかなりお手ごろなお値段で販売していたので思わず買っちゃいました^_^;。

で、このギミック、もちろん一組だけでもいろいろな演技ができるのですが、真価を発揮するのは、複数組を使用したとき。コインに仕込まれているナニの力で「分裂」がより容易に行なえる他、逆に「くっつけて」ホールドすることもできます。スライハンドと組み合わせるといろいろと面白い手順が組めそうです。

↓こちらの動画はジョニー・ウォン氏による、トリニティコインを4組使った「Coin Bomber」という手順。

2009年3月26日 (木)

ウルティメイトESP

Esp 術者は5枚のESPカードを取り出し、裏向きにして良く混ぜ、観客に1枚を選んでもらいます。観客がマークを覚えたらそのカードを残りのカードの中に戻してもらい、再びよく切り混ぜ、1枚ずつ観客に表を見せてゆき、覚えたマークが現れたら心の中で「それです」と思ってもらいます。術者は、観客の心の声を聞き、観客のカードを当ててしまいます。術者は演技中目隠しをしていても構いません。

マッドマジックの製品で考案は小川心平氏。カードにちょっとした仕掛けがしてある(裏模様はバイシクル柄ですが、マーキングがしてあるわけではありません)のですが、マジックをしている人でもちょっと調べたくらいでは「タネ」に気がつかないのではないでしょうか。面白いアイデアだと思います。目が悪くなってくるとこういうネタはありがたいです^_^;

2009年3月 2日 (月)

ミステリードル札カード

例年に無く花粉症が酷くてプチ引き篭り中^_^;

Photo_2 以前、アマゾンのおすすめ商品に上がっていてちょっと気になっていた河田の「ミステリードル札カード」 を購入。

観客に1から127の間で好きな数字を思ってもらったら、術者は裏にいろいろな数字が書かれた7枚の「ドル紙幣」を取り出し、それぞれの紙幣の2_3 裏に思った数字があるかどうかを観客に尋ねてゆきます。術者は、観客が「ある」といった紙幣を集めて、その紙幣に観客の思った数字を尋ねるジェスチャーをし、見事に観客の思った数字を当ててしまいます。

プロデュースはダイソーの手品シリーズなどでもお馴染みの黒崎正博氏。パッケージに「ミステリーテイメント」と謳っているのがなんとなくテンヨーのパクりっぽい感じがしますが、他のシリーズはあるんだろうか?

3 財布が付属していますが、紙製なのでチープさは否めません。原理はおなじみの「年齢当てカード」のそれですね。キーナンバーが堂々とお札の表面に書かれているのがミソかな。でも相手が大きな数字を選ぶとけっこう大変だ^_^;

20ドル札の肖像が黒崎氏なのがちょっと可笑しい。

Photo_3 ついでにもうひとつ。最近購入した「年齢当てカード」のバリエーション、マジックランド製、トム・ストーン氏の「ザ・テスト」。

数字ではなく、15種類のシンボルマークの中からひとつを選んでもらい、それを当てる、というものです。細かい点がよく考えられていて、数理っぽさを感じさせないようになっています。

2009年2月19日 (木)

JANKENマスター

Janken 術者は、それぞれグー・チョキ・パーの絵が描かれた3枚のカード2組を取り出します。1組を観客に渡し、裏向きに混ぜてもらい、1枚ずつ横1列に並べてもらいます。そうしたら術者は、観客が置いたカードに向かい合わせになるように残りの1組を表向きで1枚ずつ置きます。観客のカードを表向きにしてもらい、向かい合ったカードでジャンケンの勝敗を見ると、術者が3勝しています。ふたたび同じことを繰り返しますが、やはり術者が3勝します。「今までは後出しだったので、もっとフェアにいきましょう」と言って、術者は今度は先に自分のカードを表向きに並べ、そのあと観客にカードを裏向きで並べてもらいますが、観客のカードを表向きにすると、全ての勝敗が術者によって「コントロール」されていたのがわかります。

庄司タカヒト氏考案の「JANKENマスター」です。

実はひところ、観客に3枚のカードを好きな順番で並べてもらい、その「結果」を「予言」するにはどうしたらよいか、というようなことを考えていた時期があったのですが、そんなときに購入したのがこの「JANKENマスター」。でもって「アーッ、ジャンケンっていう手があったか~! なんでこれ、先に思いつかなかったかな自分」と理不尽な嫉妬を覚えた作品であります^_^;

ネタバレになるので詳しくは書けませんが、ジャンケンの規則性をうまく利用した手順になっています。数理的な原理と組み合わせていろいろとできそうな気がして私の改悪癖が疼きますが、やはり下手にいじらずに説明書通りに演じた方がいちばん「綺麗」な作品でしょう。

2009年2月 2日 (月)

ヒンバーワレットいろいろ

大陸横断超特急初DVD化。パッケージに「広川太一郎が吹替しちゃったりなんかして!」と謳われているのが嬉しいなぁ。

本題。今日のネタはヒンバーワレット。いろいろと応用範囲の広い道具ですが、所謂「財布に通うカード」現象がメインにしたものをいくつかご紹介します。

Photo_4まずはミスターマジシャンで購入した「ソリューション・ウォーレット」。

「いまから行なうマジックで、三度失敗したらこのお金をプレゼントします」と言って術者は小さな財布を取り出し、中のお札を見せます。1組のデックから観客に1枚のカードを選んでもらい、表にサインしたシールを貼ってもらいデックの中ほどに入れます。術者は「選ばれたカードをひっくり返します」と言ってオマジナイをかけ、デックを裏向きに広げますが、表向きで現れたのはジョーカーです。術者はそのジョーカーを財布にしまい、「一度目は失敗したので、このジョーカーをお客さんのカードに変えます」と言いますが、ジョーカーに変化はありません。ジョーカーを取り出して財布を閉じ、「もう一度失敗したらお金は差し上げます」と言ってデックを取り上げて財布に向かってリフルします。財布を開いて奥のポケットの中から観客のカードを取り出します。

無理の無い手順でパームなどの技法も使わず演じることができます。財布はZ式のヒンバー。難点は選ばれたカードを観客に手渡しできないことでしょうか。

Photo_5  こちらはフェザータッチMAGICで購入した「シンプレックス」。

ベースとなる手順は原理、現象とも上記の「ソリューション・ウォーレット」とほぼ同じですが、さらに応用手順として選んだカードを観客に手渡せる方法など、6手順が解説されています。

こちらもZ式のヒンバー。財布のつくりも綺麗です。奥のポケット部分はファスナーで開け閉めするタイプなので、より「密閉された空間からカードが出てくる」という印象を与えることができます。

Photo_6 こちらは「マッドマジック」で購入した「小川心平ヒンバーワレットルーティーン」。

観客にデックから1枚のカードを選んでサインをしてもらったら、デックに戻してもらいシャフルします。トップカードを表向きにしますが、観客のカードではありません。このカードを裏向きにして財布にしまい、デックをカットして表向きに広げると1枚のカードだけが裏向きになっています。このカードを表向きにすると、先ほど財布にしまったはずのカードです。財布を開け、中のカードを取り出すと観客のカードです。

ダイレクトな財布の使用方法ですが、その分ギャフカードやフォースを使わずに演じることができます。マニアの人が見てびっくりするような手順ではありませんが、実践的な手順だと思います。財布は上下にオビのあるタイプ。つくりがちょっとチープなのが残念。

ヒンバー式の「財布に通うカード」というと、他にも「ベンディックスボムシェル」や「ワイルドウォレット」などがありますが、それらについてはまたいつか。

2009年1月26日 (月)

ビックリマジシャンデラックス

ども、パチモン手品グッズコレクターの(以下略

Photo 今日ご紹介するのは、「ビックリマジシャンデラックス」という食玩。発売元は㈱大竹GOという会社で、7~8年くらい前に購入したもの。

ラムネ菓子のオマケに手品グッズがついてくる、という製品ですが、6種類あるオマケ全てがテンヨー製品のパクリという凄いシリーズです。

オマケのラインナップは以下の通り。

2 1.コインは何処へ?

ケースに入れたコイン(チップ)が増えたり消えたりします。

「コインビジョン」のコピーなのですが、オリジナルは、ケースに垂直に鏡を置いて引き抜くとギミックが作動するようになっていたのに対し、こちらはケースにカードを水平に通すとギミックが作動するようになっています。そもそもオリジナルは鏡に映ったコインが増える、という現象なので鏡を使う必然性があるのですが、それをカードに変えてしまったため、よく判らない現象になっています^_^;

2.揃うサイコロ

バラバラな目のサイコロをケースに入れ、蓋をして一振りすると目が揃います。

おなじみ「超能力ダイス」のコピー。「超能力ダイス」のコピーは世界中でどれだけ作られているんだろうか。

3.ドルフィンマジック

イルカの形のスポンジを観客に握らせると2つに増えてしまいます。さらにこのスポンジが4つになり、これをケースに入れると大きなイルカのスポンジになります。

Photo_4 「不思議なフライドポテト」(左の写真)のコピー。オリジナルは素材がポテトなのでケースを使う理由付けがあるのですが、それを何故かイルカに変えてしまったためにこれまた意味のわからないものに。オチも「不思議なフライドポテト」の方が気が利いています。

4.隠されたカード

ケースに入れたカードが消えてしまいます。

「ハイビジョンカード」のコピー。オリジナルはカードの出現現象ですが、何故か消失現象になっています。折りたたみ式のスタンド内蔵、とオリジナルに無い機構が付加されていますが、肝心のカードがペラペラのビニールみたいなカードなのであまり不思議に見えません^_^;

5.スティックマジック

ケースに入れた棒が切断されますが、一瞬で元に戻ります。

「THEタバコ」のコピー。これもそこらじゅうでコピーされまくっていますね。

6.逃げるリング

紐に通したリングが透明な箱の中で外れてしまいます。

「リングエスケープ」のコピー。これは再現度が高いです^_^;

「ビックリマジシャンデラックス」の実売価格は150円くらいだったと思います。その頃はまだ100円ショップが大々的に手品道具を売り出す前だったので、こんなネタをこんな値段で売り出しちゃうんだ、とちょっと複雑な気分でした。

2009年1月18日 (日)

選んだカードに×印

先日の「Cardician's Journal」の記事を読んで思い出したネタをいくつか。いろいろな人がいろいろなことを考えていて比べてみると面白いですね。

Photo まずはジョン・ケネディ氏の「MARKED PREDICTION」。

1組のトランプを取り出し、観客に好きなトランプの名前を自由に言ってもらいます。術者がそのカードを取り出し、裏向きにすると×印がついています。残りのカードを裏向きにして観客に調べてもらいますが、他に印がついたカードはありません。使用するトランプはレギュラーデックです。

パッケージを開けて中の「ギミック」を見て思わず笑ってしまいました。かなり図々しいネタです。面白いアイデアだと思いますが、×印のついたカードを観客に渡すことが出来ないのが難。

2 こちらはボブ・ソラリ氏の「THE INTUITION DECK」。

観客に心の中で1枚のトランプを選んでもらいます。術者は1組のトランプを取り出し、表向きにして観客に渡し、先ほど心の中で選んだカードを取り出してもらいます。そのカードを裏向きにすると×印がついています。残りのカードの裏には×印はありません。

購入時の商品説明はこんな感じだったと思います。不思議ですよね。でも上記の説明、ちょっと省略されている部分がありまして……^_^; 観客が選んだカードによっては全く別の現象(最近はもうちょっと詳しく書いてあるみたいですが)になるのですな。わりと誰にでも思いつきそうなアイデアだったのでちょいと拍子抜け。

Photo_2 こちらはマックマジック社の「CYPHER DECK」。

術者は、全てのカードの裏表に丸いシールの貼られた1組のトランプを取り出します。観客に好きなトランプの名を自由に言ってもらいます。そのカードを1組の中から取り出し、表のシールにサインをしてもらったら、デックに戻します。そのデックを観客に渡し、裏向きにして広げてもらうと、1枚だけシールに×印が書かれたカードがあります。そのカードを表向きにすると観客がサインをしたカードです。全てのカードは観客に調べてもらうことができます。

一種の科学マジック(というか化学マジックかな)です。全てのカードにあらかじめシールが貼られている、というのはやはり不自然な気がします^_^;

2009年1月15日 (木)

フローティングテーブル

ども、パチモン手品グッズコレクターの日曜手品師です。本日は私が今までに買った中で一番高価なパチモンマジックをご紹介します。

Photo_5 はい。テーブルが宙に浮くこちら→ 

ロサンダー氏の「フローティングテーブル」のコピー品です。発売元では、「ロサンダー氏のフローティングテーブルを作っているメーカーの製品」と謳っていますが、その割りにギミックの出来が良くありません。ロサンダー氏のギミックは、その微妙な「角度」がキモだと思うのですが、これ、ギミックの角度がいい加減なので、フローティングさせようとすると、テーブル本体がギミックに引っかかってしまい、ギミックより上に上がりません^_^;

まあ、そこらへんがパチモンのパチモンたる所以でしょうか。

2 パチモンの紹介だけだとロサンダー氏に悪いので、正規品もついでに紹介。

私が持っているのは一番安いものですが、「エクスカリバー」というタイプ。一見金属製のように見えるのがミソ。価格が安いのは、他のタイプに比べて装飾的なパーツが無く、製作に手間がかからないからでしょうか。

ウケの良いマジックではありますが、デリケートな道具なので、楽屋も無いような場所で演技するときは、セッティングや片付けの際に他の人が不用意に触ったりしないようけっこう神経使います^_^;

2009年1月12日 (月)

ファン&キャッスル+ワン

前回の記事で、大きなリングで「ヤコブのはしご」が上手くできない、と書きましたが、突然できるようになりました。なんか微妙な力加減の違いなんでしょうね(^^ゞ

To

はい、本題。術者はジャンボカードを取り出してファンに広げます。ファンから1枚のカードを取り出し、ファンでオマジナイをかけるとカードキャッスルに変化してしまいます。そしてファンもいつの間にかキャッスルになってしまいます。

マジックランド製の「ファン&キャッスル+ワン」です。ランド製だけあってつくりは綺麗です。「キャッスルになるファン」と「キャッスルになるカード」に2つのパーツのセットですが、2つは特に連結されているわけではなく、演技の最初の段階では重ねて持っているだけなので、それぞれ単体で使用することもできます。取り出し用具としても使えそうですね。

キャッスルがゴムの力で自動的に起き上がるようになっていますが、その分、オープニング以外で演じる場合は広がらないようにクリップなどで固定しておく必要があります。あっ、カードケースに入れとけばいいのか。

2009年1月 6日 (火)

3本リング

年明け早々風邪をこじらせ、お休みは文字通り寝正月で終わってしまいました^_^;

3 今日のネタは、年末に購入したジョージマジックカンパニー製の3本リング。直径35cmのビッグサイズ。サイズは大きいですが非常に軽くできてます。Kはマグネットロック式。ついでにオプションのトリプルリングも購入。何かのときのためにダブルも欲しいところですが、予算の都合でこちらは断念。

で、とりあえず以前から演じている6本リングの手順を練習しているのですが、かなり苦戦^_^; サイズが違うとこんなに感覚が違う 32 ものかと。(写真右は以前から使用しているテンヨー製のリングとの比較) あと、例のリングがパタンパタンと落ちていく「ヤコブのはしご」もこっちの大きいのだとどうも上手くできないんだよね。サイズ的に無理なのか私のやり方が悪いのか……。

あと、テンヨーのやつはオープンキーであそこのギャップも面取りがされていて、そっちに慣れちゃっているので、抜き差しもちょっとまだモタモタ。まあ一生もんだと思ってゆっくり慣らして行きたいと思います。この機会に3本の手順も勉強してみようかな。

2008年12月26日 (金)

ジグザグビル

2術者は、財布の中から中央に丸い穴の開いた2つ折りの透明なビニールケースを取り出します。ビニールケースの中には千円札が入っています。ケースからお札を取り出し、観客にサインをしてもらい、再びケースの中に入れます。ケースの中の穴に指を当て、お札をずらすと、中央部のみが動いてお札がジグザグになってしまいます。はみ出た中央部を元に戻してケースからお札を取り出しますが、お札には異状はありません。

30年くらいに購入したものです。

アイデアは悪くないのですが、道具の出来にちょっと難があるのと、「タネ」を作るためには本当にお札を1枚犠牲にしなければいけないので、実は一度も実演したことがありません^_^;

ではなぜ紹介するかというと、説明書の前書きが非常におもしろいので。

Photo_2 というわけで、こちら→ をドゾー(画像クリックで拡大)

「恍惚唖然たらしむる」「旱天に慈雨」「暗夜に光明」など、いちいち表現が大げさです。堂々とコピー品であることを謳ってるのもスゴいなぁ^_^;

こういう味のある説明文を書くメーカーやショップ最近ではあまり見ませんね。

2008年12月24日 (水)

お札キラー

お札にペンやナイフなどを刺すが、穴も破れ目もない、という現象は数多くの方法が考案されています。今日はテンヨー製品の中から、そのような現象の製品をいくつかご紹介します。似たような現象でも、いろいろなアプローチがあるのが面白いです。

Photo_2 まずは、「お札キラー」。中央にスリットが開けられたケースにお札を差し込みます。お札の両端はケースの外に出ています。プラスチック板をケースのスリットに刺します。板はお札を通りぬけてケースの反対側からつき出ていますが、板を抜きケースからお札を出すと、お札には異状はありません。

1987年の製品で考案は菅原茂氏。テクニックは一切不要。ケースがちょっと分厚いので、購入当時は「つまらんネタだな」と思っていましたが、改めて見返してみるとよくできています。良くも悪くも「テンヨー的」なネタといえましょうか。

Photo_3 こちらは「お札ハッカー」。1989年の製品で考案は深野敦氏。

千円札を2つ折りにして半透明のクリップで挟みます。ナイフをお札の中央に刺し、裏表を見せます。確かにお札にナイフが刺さっていますが、ナイフを抜き、お札を広げると穴は開いていません。演技後、全ての道具を改めてもらうことも可能です。

シンプルな道具立てでタネを感じさせない良いマジックだと思います。タネの部分が旧札仕様なので、現行の千円札では演技できないのが難。まぁタネの部分を作り直せばよいのだけれど、ちょっと面倒。

Photo_4 こちらは2000年の製品。菅原茂氏考案の「マネーカッター」。

中央にスリットが開けられた筒の中に千円札を丸めて入れ、蓋をします。スリットに剣を突き通しますが、筒からお札を出すと、まったく破れていません。

かなり大胆、というか図々しいタネ^_^;だと思います。タネの発想としては、「バルーンイリュージョン」のそれに近いような気もします。また、説明書には、剣を刺した後、筒の中を見せ、確かに剣がお札を通り抜けているのを確認してもらう、という鈴木徹氏のアイデアも解説されていますが、こちらのアイデアも大胆!

2008年12月 8日 (月)

魔法のウォンド

Photo 以前ちょこっと触れた「魔法のウィンド」をオモチャ屋さんで購入。

「スティッチ(リロ&スティッチ)」と「ジャックスケリントン(ナイトメアービフォアクリスマス)」の2タイプがありましたが、私はジャックタイプを購入。

現象は、ウォンドを布袋に入れると袋からせり上がってくる、さらに袋から出して手に握ってもやはりこぶしからせり上がってくる、というもの。ギミックは内蔵式なので、余分なタネをつけたり外したり、という手間はありません。ウォンドが上下動すればいろいろと遊べそうですが、タネの性質上、上に上がるだけなので、なかなか使いどころ、というか演出を考えないと一発ネタで終わってしまいそうです。まあ普通(?)のウォンドとして使っても良いかもしれませんが。

2 ついでにもうひとつウォンドネタ。クラブの忘年会のオークションで入手したばかりの品。

裏表改めたハンカチの中からウォンドが出現します。このウィンドを手に持つと勝手に上にせり上がってきます。さらにウォンドの先端にミニブーケが出現します。

説明書には「仰天!!キテレツ棒」という商品名が書かれていますが、メーカー名や考案者名の記載は無し(解説イラストはカズ・カタヤマ氏っぽいのですが)。

オープニングでないと使いづらいし、正直最後に出現するミニブーケもちょっとショボイのですが、一瞬芸で終わってしまうブーケ出現のタネを流用してウォンドを動かしたりするアイデアを組み入れて一連の手順を組んであるのが面白いと思いました。また、説明書では、上記の手順以外にも、最後に大きな楠玉を出すアイデアなども解説されており、参考になりました。このネタはもうちょっと何とかして使ってみたいなぁ。

2008年12月 4日 (木)

ミラクルマジック18

「ザ・マジック」誌が来年6月で休刊だそうで、寂しいかぎりであります。

18 今日のネタは職場近くのトイザらスで購入したテンヨーの新製品「ミラクルマジック18」。

ポケモンのキャラクターを使ったマジックセットで、その名の通り18種類のマジックを演じることができる、というもの。

いやぁ~、マジックセットの封を開ける時はいつでもワクワクしますね。

182_3 

あれ? なんか中身スカスカ(´・ω・`)

実際に入っている道具は、

  • ポケモントランプ(スヴェンガリデック)
  • WX用のウォンドとコイン
  • ポケモンサイコメトラー(ドリームサイコメトラーのバリエーション)
  • ピカチュウのスポンジ
  • 長さの変わる虹

の5種類。ひとつの道具でいろいろな演技ができるので全部で18種類のマジックができる、ということですね。道具は中国製なのでクオリティはあまり高くありません。私が買ったやつはスポンジピカチュウのシッポが欠けているいるものがありました。

また、解説はDVDのみ。DVD自体の出来は良いですが、紙の説明書が一切無いのはなんだか寂しい気がします。これも時代の趨勢なのかなぁ。

2008年11月29日 (土)

カクタスチップ

こちらの記事に微妙に便乗。

Photo 術者はシルクのハンカチを取り出し、ボールペンで握りこぶしの中へ押し込んでゆきます。オマジナイをかけて手を開くとハンカチは消えています。

シルクなどを消失させるためのギミックです。サムチップなどでは不可能な45cm角のシルクも楽々消すことができます。私はトリックスで「スーパーギミック」という商品名で売られていたものを購入。

で、同じ頃、東陽マジックのカタログで新開発の「カクタスチップ」というシルク消失用のギミックが発売になったことを知り、そちらも購入。届いたのは「スーパーギミック」と全く同じものでした。そして同じ商品でもメーカーやショップによって全然違う商品名で販売されることがある、ということを学んだのでした^_^; 東陽マジックの方の説明書には、シルクを消す以外にも、トリックスの説明書にはなかったダイチューブのタネ筒として使う方法も解説されていたので、まあまるっきりダブり、という感もしなかったのですが。

2_2 ところでこのギミック、アイデアは悪くないとは思うのですが、シルクという非日常的な物を消すのに、ボールペンという日常的な道具を使うのはどうもチグハグな気もします。そんなことをメーカーの人も考えたのか、マリック名古屋(現UGM)から発売されたのが「ドリームバニッシュ」。

ギミック+専用の細身のウォンドと銀粉のセット。ウォンドは中空になっており、中に銀粉を仕込めるようになっています。こぶしにウォンドでハンカチを押し込み、ウォンドでオマジナイをかけると銀粉が舞い散り、ハンカチが消える、という舞台栄えのするマジックになっています。銀粉は掃除がメンドくさいので使ったことありませんが^_^;

工夫次第でいろいろと応用が効きそうなギミックではあると思いますので、自分なりの使い方を考えてみるのも面白そうです。

2008年11月26日 (水)

印刷機いろいろ

1_3 世の中やっぱりお金だよね~。

と、ミもフタもない前フリですまん。まぁ、お金が出てくるマジックはウケが良いということで。というわけで本日は印刷機ネタ。

まずはテンヨーの「印刷機」。そのまんまの商品名ですね。1981年の発売で考案は近藤博氏。

1万円札の模様が浮き彫りになったフレームに白紙を入れます。このフレームを「印刷機」(フレームがちょうど入る大きさのケース)に入れて引き出すと、白紙は1万円札に「印刷」されてしまいます。フレームはそのまま観客に手渡して1万円札を取り出してもらうことができます。

ケースの半面は窓が開いており、中の白紙は常に見えた状態でありながら、フレームを引き出すと、引き出した部分だけ1万円札になってゆくので、非常にビジュアルです。ケース部分のギミックが若干不安定な感じもしますが、よく考えられたマジックだと思います。フレームのデザインは、旧1万円札のものなので、現行の1万円札は使用不可。ただ、旧1万円札があれば、「昔の1万円はこうやって作っていたんですよ」といって演技をすることはできます。

3 こちらはミカメクラフト製の「バンクノート」。

術者は、「お札の原版」だと言って、1万円札の模様が刷られた2枚のアルミ板を取り出し、1枚を観客に手渡して調べてもらいます。白紙が綴られたノートを取り出し、もう1枚の「原版」を白紙に押し当ててノートの表紙を閉じます。「原版」を取り去り、ノートを開けると、一番上の白紙は1万円札に「印刷」されてしまいます。この1万円札をノートから破り取り、観客に改めてもらいます。

上記の「印刷機」のようなビジュアルな変化現象ではありませんが、非常にシンプルなタネでセットも簡単です。こちらも旧1万円札仕様ですが、「原版」は裏向きに印刷されており、ちょっと見た程度では現行の札のデザインとの違いが判りにくいので、そのまま使おうと思えば使えないことはないかな。

2_3 こちらは最近の製品。トリックスの「夢の紙幣製造機」。考案は赤沼敏夫氏。実は印刷機ではないのですが(^^ゞ

1万円札の模様が浮き彫りになった透明なフレームをケースに入れ、引き出すと1万円札がフレームの中に出現します。

基本的な原理はテンヨーの印刷機のそれとよく似ているのですが、「白紙の印刷」という現象をばっさり切り捨てて、単純に「紙幣の出現」という現象にした分、ギミックの構造が非常にシンプルになりました。タネの部分をラッピングなどで処理してしまえば、全ての道具を観客に渡して調べた貰うことができます。

2008年11月21日 (金)

ZODIAC ESP

Zodiac_esp 術者は、星座のシンボルが描かれた12枚のカード2組を取り出して観客に示した後、2組とも裏向きにして卓上に置きます。まず、術者が1組の山を「シャフル」します。そうしたら、観客に好きな方の山を選んでもらい、その山を観客の指示に従って「シャフル」してゆきます。2組のカードはバラバラに混ぜられたはずですが、2組をトップカードから順番に表向きにしてゆくと、全てのカードの順番が一致しています。

10年位前にHANK LEEで購入したもので、イギリスの「MAGICAL WONDERS」というメーカー?の製品です。

購入当時、説明書を一読して「なんだつまらん」と思いそのまましまいこみ、存在すら忘れておりました^_^; で、先日他のネタを探している際に抽斗の奥から見つけ、なんじゃこら、と説明書を読み返してみて「これはアリだな」と思い直した次第。というかハンドリングは異なりますが、基本的な原理・現象は「アニマル・ケーパーズ」と同じなのですな。説明書によると、この「ZODIAC ESP」の原案はAl Lagomarsionという人がタロットカードで演じている手順だそうで、「アニマル・ケーパーズ」の方の原理の考案者とはまた別の方のようです。セルフワーキングトリックも奥が深いですにょ。

2008年11月19日 (水)

コーラ瓶とハンカチーフ

Photo 最近ココログがやたら重く閉口。記事のアップロードも何度もトライしないと出来ない。何とかして下さいniftyさん。

閑話休題。先日コンビニで瓶入りコーラを発見。期間限定発売らしい。普段炭酸飲料は飲まないんだけど、懐かしいのでつい買っちゃいました。

で、思い出したのがこちらのネタ。トリックス製の「コーラ瓶とハンカチーフ」。30年位前に購入したものです。現象は……

術者はコーラ瓶とプラスチック製のキャップをよく改めます。瓶にキャップをはめ、さらに筒を被せておきます。ハンカチを取り出して三角形に折った紙の中に入れると消えてしまい、筒を持ち上げると、キャップで蓋がされたコーラ瓶の中にハンカチが入っています。

シルク消失用の紙(ペーパーコーン)も付属していましたが、そちらは失くしてしまったようです。久しぶりに取り出してみたネタですが、不可能性の高いなかなか面白いマジックだと思います。最近あまり見かけないのは、やはり瓶入りの飲料が廃れてしまったからなんでしょうね。

2008年11月14日 (金)

シグナルブロック

Photo_2  術者は、それぞれ異なる色のスポットががついた3個のブロックを積み重ねて筒をかぶせます。オマジナイをかけて筒を取り除くと、3このブロックの位置が逆になってしまいます。再び同じことを繰り返すと、やはりブロックは逆になってしまいます。さらにもう一度同じことを繰り返すと、ひとつのブロックが消えてしまい、事前に改めた帽子の中などから現れます。

マジックを始めたばかりの頃に購入したトリックスの「シグナルブロック」です。ひとつのタネを使って「入れ替わり」と「消失・出現」の2つの現象を起こすのが面白いなぁ、と思いましたが、当時はラストのブロックの消失・出現の部分は度胸がなくて演じることが出来ませんでした^_^;。

Photo_3 こちらはテンヨーの「おしゃれガイコツ」。1987年の製品で考案は近藤博氏。

ブロックに描かれているのがガイコツの頭・胴・足なので、現象が非常にわかりやすくなっています。さらに、もうひとつの原理を使って絵柄の変化、というクライマックスが付け加えられているのがいかにもテンヨーらしいです。

2008年11月12日 (水)

婚ぐらちゅ礼しょん

Photo 術者は、「新郎」「新婦」と書かれた2枚のボードを取り出します。それぞれのボードの間には、白と赤のシルクのハンカチが挟まれています。ボードを重ねてハンカチを引き出すと、2枚は結ばれてしまいます。2枚のボードを重ねて裏返すとハートマークが現れます。さらにボードを開くと「寿」の文字が現れます。

こちらの記事とハートつながりということで。トリックス製の結婚式用のマジック「婚ぐらちゅ礼しょん」です。考案は新城泰一氏。

ぶっちゃけマジックらしい現象は最初のシルクの連結だけだったりするのですが、おめでたづくしでとんとんと手順が進行するので、拍手は貰いやすくなっています。お話好きの方には良いかも。

2008年11月 9日 (日)

パラソルスタンド

Photo 天晃マジック製の「パラソルスタンド」です。

その名の通り、上部がパラソルになったスタンドです。写真右のように最初からパラソルをセットしておいて捨てバッグとして使うこともできるし、あるいは写真左のようにスタンドだけを置いておき、手順の途中でパラソルを出現させ、後は捨てバッグとして使う、ということもできます(添付されているパラソルでなくても、一般的に使用されているプロダクション用のパラソルならスタンドにセットできます)。

2 中が浅いのでネタの処理やスチールには向きませんが、面積が広い分、取り出したものをたくさん観客に見えるようにディスプレイすることが出来ます。ステージをちょっと綺麗に見せるのには良い道具だと思います。

2008年11月 8日 (土)

謎のお札とスーパーサイフ

Photo 昨日に引き続き白紙の変化ネタです。

術者は数枚の白紙を広げて改めます。その白紙をそろえて折り畳んでオマジナイをかけると、トランプ柄のお札(?)に変化してしまいます。さらにそのお札を財布に入れると、本物のお札に変化してしまいます。

トリックスの「謎のお札とスーパーサイフ」です。考案は新城泰一氏。紙幣になる白紙のギミックとギミック財布がセットになっています。添付されているトランプ柄の札のかわりに、本物の千円札を白紙のギミックに取り付ければ、白紙が千円札に変化、さらに財布に入れると一万円札に変化する、という演じ方もできます。

基本的な原理は昨日紹介した「Paper to Bill」と同じですが、こちらは変化後に両面を見せられるようになっています。また、白紙のギミックは糊やテープを使わなくてもお札に装着できるようになっているので、お札を痛める心配がなく、非常に演じやすくなっています。お札のサイズが変わってしまい、現行の千円札ではギミックが使用できなくなったのが残念です。

Photo_2 こちらもトリックス製、同じく新城氏考案の「ニューマジックサイフ」。数枚の白紙を改めた後、ふたつに畳んで財布に入れ、オマジナイヲかけて中をあけると、白紙は千円札に変化してしまいます。

財布は紙製で安っぽいのが難点ですが、その分、怪しい仕掛けなどは無いように見えます(というか実際、財布には何のタネもないのですが)。

タネの構造は「Paper to Bill」そのままなのですが、財布を使うことで動作がより自然に見えるように工夫されています。また、「謎のお札とスーパーサイフ」と同じく、簡単にギミックの着脱が出来るので、財布の陰でギミックを取り外し、変化した紙幣をそのまま観客に手渡しして調べてもらうことも出来ます。

2008年11月 7日 (金)

ドリームトンネル

Photo 術者は紙製の角筒を改めた後、白紙を筒の中に入れて再び引き出すと千円札に変化してしまいます。この千円札を再び筒の中に入れて引き出すと一万円札に変化してしまいます。

ミカメクラフトのロングセラー「ドリームトンネル」です。シンプルな原理ですが、出現・消失・変化現象など、幅広い現象に使用できます。本体は手渡し不可^_^;

私が購入したのは30年以上前ですが、当時は白紙の他、いろいろな絵柄の紙がオマケで付属していました↓

2_2

購入当時は純情な学生だったので使用するのが憚られましたが、おっさんになった今なら使えるぞ^_^;

Photo_2 ついでにもうひとつ。説明書を失くしてしまったので商品名が判らないのですが、同じ頃に購入したもの(jpmagicさんのところで紹介されている「Paper to Bill」っぽいような気がするのですが)。

白紙を広げて改めたあと、畳んでオマジナイをかけると全てヌードの描かれた紙に変化してしまいます。これも今なら使える(笑

2008年11月 4日 (火)

チャイニーズクイーン

Photo 術者は、パケットケースから「中国製のカード」を取り出し、表を見せず、4枚のクイーンであることを説明した後、ケースにしまいます。観客にスペード・クラブ・ハート・ダイヤの4種類のマークから好きなマークを1つ選んでもらい、先ほどケースにしまったカードのうち、そのマークのカードのみをマジックで表向きにする、と宣言します。観客がマークを選んだら、オマジナイをかけ、ケースからカードを取り出して広げてみせます。確かに1枚のカードだけが表向きになっていますが、わけのわからない漢字が書かれたカードです。術者は、訝しげな観客に向かって、「中国では○○(観客の選んだマーク)のクイーンはこういうデザインなんです」と言いますが、観客は術者がいい加減なことを言っているのだと思い納得しません。しかし、表向きのカードの「裏」を見せると、間違いなく観客の選んだマークのクイーンです。

最近UGMで購入したものです。マジックをされている方なら上記の現象説明を読んでお判りかと思いますが、基本的な原理はフィル・ゴールドスティン氏の「Bウェーブ」のそれと同じです(パケットケースもギミックケースなので、4種類のマークすべてに対応していますが)。「Bウェーブ」のダブルクライマックスのかわりにこちらはサカートリック風の演出になっています。個人的にはこういう演出は好きなので結構お気に入り。但しカードの紙質をあまりよくないです、ってゆうか普通の厚紙^_^;

ところで解説DVDでは、上記の現象説明のように「リバース現象」(最初にケースからカードを取り出す時点でも、エルムズレイカウントで4枚とも「裏向き」であることを示すように解説されている)として演技解説がされていますが、そうするとサカートリックとしての効果が弱くなってしまう(オチの前に、観客のカードかどうかは別として、「1枚のカードが表向きになる」という不思議な現象が起こってしまう)し、オチの部分の「観客のカードのみ両面が表」という現象との整合性がつかなくなってしまう気がするので、私は単順に「予言(観客の選ぶマークのカードのみあらかじめひっくり返してある)」として演じた方がすっきりすると思うのですが。

2008年10月31日 (金)

カラーチェンジングライター

「ちょっと痛いかもしれませんが我慢してくださいねー」 ピカッ!

「ギャー」

ピカッ!

「ギャー」

ピカッ!

「ギャー」

 ・

 ・

 ・

左目の手術後の検診で網膜に穴が開いていることが判明(゚д゚)。これ以上穴が広がらないように穴の周囲をレーザーで焼いて固定する処理をしてもらいました。重篤になる前に判って良かった、と思うべきなのでしょうがややヘコみ中。

Photo というわけでブログ、長らく放置ですみませぬ。

久しぶりに最近買ったネタの紹介です。

術者は黒いライターを取り出します。ライターの裏表を改めた後、こぶしの中に握りこみ、片側からボールペンで押し出すと、ライターは白くなってしまいます。そのままライターは観客に手渡しして調べてもらいますが、怪しいところはありません。もちろん、こぶしを開いてみても、なにもありません。

先日UGMで購入した「カラーチェンジングライター」です。パドルムーブの類の技法は一切使用しません。

現象が一瞬で終わってしまうし、「変化」の際にちょっと「音」がしたりするのが難点ですが、アイデアには感心しました。カラーチェンジ後の「タネ」の処理の仕方がユニークです。

説明書を読む前に道具を手にして「これでどうやって?」と思い、解説を読んで、「おお、そういうことか!」と納得。個人的にちょっとお気に入り。

ちなみに付属のボールペンは「パンクチャー」用にもつかえるぞ。

2008年10月15日 (水)

E・S・Pトリック

Esp 術者は丸印が描かれた5枚のカードを取り出します。この5枚の丸印のカードが、1枚ずつ順番に星印、四角、波型、十字のカードに変化してゆきます。そして最後に残った1枚も×印のカードに変化してしまいます。

30年くらい前に購入した商品でトリックス製。多分トリックスオリジナルだと思うのですが、説明書に考案者名の記載はありませんでした。カードがブリッジサイズなのが時代を感じさせます(当時のパケットマジックやトリックデックはブリッジサイズが多かったのですよ)。

最小限のカード構成で、すべてのカードが変化するという最大限の変化現象が行なえるようになっており、よくできた手順だと思います。変化後は(一応)すべてのカードの裏表を見せることが出来ます。

ただ、ESPカードの存在を知らない観客にとっては、マークの変化の意味がわかりづらい、という点が難点といえば難点でしょうか。このマジックのハンドリングを応用すれば、5枚のブランクカードに1枚ずつトランプのマークが現れ、ロイヤルストレートフラッシュになる、という演技も可能ではありますが。今度作ってみようかな。

ところでこのマジック、私がはじめて購入した本格的なパケットマジックであります。「フラストレーションカウント」「ハーマンカウント」「エルムズレイカウント」「アスカニオスプレッド」といった技法はこのマジックの説明書ではじめて知りました。そしてカードマジックの面白さに目覚めたのです……、というのはウソで、当時の私は「なんだか技法が多くてメンドクサイマジックだな。それに何この『フラストレーションカウント』って。こんなのバレるに決まってるじゃん!」等と思ってろくに練習しないで抽斗の中に仕舞い込んでしまったのでした。そんなわけでこのマジックの良さに気がついたのは随分後になってからなのでした^_^;

2008年10月14日 (火)

サイトセーバー

最近、シャレにならないくらい視力が低下してきたので、病院で観てもらったら診断結果は「老人性白内障」( ̄□ ̄;)!! 老人性て。

というわけで、先日症状が重い方の左目の手術をしました。左目が見えるようになったのは嬉しいんですが、右目との視力差がありすぎるので、両目開けてると違和感ありまくりんぐ。あと、左目は手許にはピントが合わせられない(メガネで矯正するんだけど視力が安定するまで2~3ヶ月かかるので、それまでメガネはつくれない)ので、読み書きは右目で(こっちもあんまり見えないんだけど)で行なうことに。しばらくは不自由しそうです^_^;

職場の女子社員に「左目に手術でレンズを入れたんで、これからは手術費用にちなんで僕のことを『6万円の男』と呼んでくれたまい」と言ったら「?」という顔をされました。よく考えたら「600万ドルの男」って30年前以上の番組なのね。そら判らんて。っうか自分も歳とるわけだわ。

Photo そんなわけでレンズネタ。トム・マリカ氏の「サイトセーバー」です。発売元はメイヤー・イエディット氏ですが、私は東京マジックで購入。

現象:術者は演技中、目に埃が入った、と言ってまばたきをはじめます。そして、目の中からコンタクトレンズを取り出しますが、それは直径5センチもあるレンズです。このレンズをクリーニングペーパーで拭き、再び目の中に入れてしまいます。

一発ギャグのような現象ですが、ハンドリングは良く練られています。スタンドアップでも演じることが出来、他のどんなマジックの演技の合間にも組み込むことが出来ます。演技もクリーンに終わることができます。マニアの人が見てびっくり、というネタではありませんが、こういうマジックをひとつふたつ覚えておくと、お酒の席などでは重宝するのではないでしょうか。

2008年10月 2日 (木)

カンカンとランラン

いろいろあってテンション激しく低下中。

Photo はい、本題。懐かしネタ、テンヨーの「カンカンとランラン」。考案は近藤博氏。

現象:

1.「カンカンとランランは中国から日本に送られることになりました。これが飛行機です」(術者はパドルを取り出し、両面を改める)

※若い方はご存知ないと思いますが、「カンカンとランラン」は1972年、日中国交正常化を記念して中国から日本に送られたオス・メス2頭のパンダの名前です。当時空前のパンダブームだったのよ。

2.「カンカンとランランは別々のオリに入れられ、飛行機に乗せられました」(カンカンとランランの絵が描かれた紙サックをパドルにはめる)

3.「ところが途中飛行機がずいぶん揺れました。ぞのとたん……、カンカンがどこかに消えてしまいました」(パドルを振ると、カンカンが消え、オリだけが残る)

4.「カンカンはランランが大好きなので、ランランのオリの中に移っていたのです」(パドルからオリの絵を取り去り、ランランの絵をずらすと、その下からカンカンの絵が現れる)

5~6.「でも見つかってしまっては仕方がないので、このようにカンカンはもとのオリの中に戻りました」(オリの絵の紙サックをパドルのカンカンの絵の上にはめ、パドルを一振りするとオリの中にカンカンが入る)

個人的に好きな一品。無理の無い手順で、お話も面白くできています。パドルムーブを使ったマジックはそのトリックの性質上、基本的には一種類の変化現象しか見せることができません。それをいかに手順として構成するかはクリエイターの腕の見せ所だと思いますが、こちらの商品では、パドルにカバーをかぶせることによって現象にメリハリをつけています。

ちなみにパドル本体は、「ふしぎなサイフ」や「マジックテインメントビデオ」に付属しているものと同じものだったり。

2008年9月22日 (月)

2009テンヨー新製品

テンヨーフェスティバルで本年度の新製品を購入したのでご紹介。以下考案者の敬称は略。

Photo 「魔法のフレーム」 考案:増田智明 ¥1,890

術者は、ピノキオはウソをつくと鼻が伸びる、という話をしながらピノキオの絵が入った額縁を取り出します。すると、額縁の中のピノキオの鼻が徐々に伸びてゆき、そして、また短くなります。額縁の中からピノキオの絵を取り出して改めますが、ただの1枚の印刷された紙で怪しいところはありません。

額縁(フレーム)は手渡し不可。鼻がもうちょっと長く伸びるとよいのですが、タネの都合上これはしょうがないところ。テンヨー製品なので、普通の紙への「スイッチ」はてっきりメカニカルな方法で行なうのかと思いきや、思いっきりアナクロな方法でした^_^;

演出次第ではいろいろと遊べそうです。「ウソ発見器」のような使い方をしてみるのも面白いかも。

Photo_2 「よみがえる新聞紙」 新しい機構の考案:小宮賢一 ¥1,575

新聞紙を細かく破りますが、一瞬で復活してしまいます。

原理自体はお馴染みのものですが、糊やハサミなどは一切使わず、新聞紙と付属のギミックだけあれば演技ができるようになっています。そういう意味では非常に実用的。

Photo_3 「シンクロボックス」 

考案:ボブ・オースティン 新しい機構の考案:近藤博 ¥1,470

2つの箱(マッチ箱?)の内箱を抜き出し、よく改めます。内箱をもとに戻しますが、片方の箱の内箱は引き出しておきます。2つの箱を写真真ん中のように並べ、一方の内箱を押し込むと、もう片方の内箱が開きます。箱と箱の間にカードを挟んだり、写真下のように、上下に持って持っても、一方の内箱を押し込むと、やはりもう片方の内箱が開きます。最後には2つの箱を離してもやはりシンクロして内箱が動いてしまいます。

考案者からの正式な許可を得ての初の商品化だそうです。っていうことは今まで商品化されたのは全てコピーってことか。

で、ギミックが内蔵式になっているのがいかにもテンヨーらしいです。ただ、その為、内箱がプラスチック製でそこが怪しいといえば怪しいですが、よくできていてちょっと触ったくらいでは気がつかれないでしょう。

Photo_4 「バニシングポイント」 考案:小宮賢一 ¥1,980

台の上にボールを置きます。ボールにトランプを立て掛けてカバーし、後ろには厚紙のカバーを立てます。次の瞬間、ボールは消えてしまい、テーブルの下から現れます。

アリバイ(というかこの場合は「不在証明」ではなく「存在証明」か)の部分の原理自体は前からあるものなので、マジックをされている方であれば何となくタネの推測はつくのではないかと思いますが、細かい点でいろいろとよく考えられています。

Photo_5 「マジカルドア」 考案:鈴木徹 ¥1,980

中央に「鍵穴」の開いた2枚のプレートをスタンドに立て、間にチェーンを通し、鍵穴に鍵を差し込みます。この状態でチェーンが鍵を貫通してしまいます。今度は、プレートの上に鍵を置き、チェーンでプレートと鍵を二重に巻きますが、チェーンの両端を持って引っ張るとチェーンはプレートと鍵を貫通して外れてしまいます。

1段目はデモを見てちょっと引っかかりました。シンプルな原理ですが、効果的です。2段目はちょっとイロジカルな部分があるので気がつく人は気がつくかな。(私も2段目を見て1段目のタネがわかりました^_^;)

今回の新製品、カテゴリーとしては「魔法のフレーム」がマジックテインメントシリーズ、「よみがえる新聞紙」がワールドグレイテストマジック、残りの3点が解説DVD付きの新マジックテインメントシリーズということになっているようです。「シンクロボックス」はワールドグレイテストマジックかと思っていたのですが、基準がいまひとつよくわからないなぁ。

2008年9月17日 (水)

カラフルナイトメアー

Photo 術者は、色も長さも違う3本のロープを取り出します。3本の両端を持って引っ張ると、3本共同じ長さになってしまいます。さらに3本をまとめてポケットに入れますが、赤いロープと青いロープの一方の端はポケットから出しておきます。2本のロープの端を引っ張り出すと、3本は繋がった1本のロープになってしまいます。

マジックエフェクト製、藤原邦恭氏の作品です。おなじみの「3本ロープ=プロフェッサーズナイトメア」を色違いのロープで行なう、という面白いコンセプトの作品です。最初の改めが少し弱いような気もしますが、無理の無い手順で、最後はクリーンに演技を終えることができます。ロープはちょっと細めですが、これはタネの都合上いたしかたありません。

Photo_2 ついでにもうひとつ、「3本ロープ」のバリエーション。ハンク・リー製の「マジシャンズナイトメア」。

長さの違う3本のロープを改めた後、両端を持って引っ張ると、3本は同じ長さになってします。3本のロープはそのまま観客に手渡して調べてもらっても構いません。

オリジナルの「3本ロープ」のタネを知っている人の方が驚くマジックだと思います。ただ、やはりオリジナルの手順では不可能な「長さが揃った時点で観客に手渡しできる」ということを実現させるための代償として、オープニングにしか演じることが出来ない、という制約があります。そういう意味ではマジシャン向けに演じるネタといえましょうか。

2008年9月10日 (水)

大きくなったり小さくなったり

Photo_4 術者は財布(がま口)から出した2枚のコインを使って移動現象を見せます。1枚のコインをしまうと、残った1枚が突然ジャンボコインに変化します。さらに財布もジャンボサイズに変化します。

手品屋で購入した「上口龍生の大きくなる財布」です。レギュラーの財布とジャンボサイズの財布、ハーフダラー2枚、ジャンボハーフダラー1枚と解説DVDのセット。DVDで解説されているコインのトランスポジションやジャンボコインへの変化の方法等はオーソドックスなものなので、新規の技法や目新しいハンドリングを期待して購入すると拍子抜けするかも。

ジャンボサイズの財布はかなりインパクトがあります。これはちょっとハンドリングを研究してみたいなぁ、と思っております。

Photo_6 こちらは小さくなる方(写真右がレギュラーサイズの財布)。福正堂で購入した「スモールパース」。レギュラーの財布とミニ財布、ミニチュアコイン(500円玉)と「ギミック」のセット。

説明書では、レギュラーの財布をミニ財布にスイッチする方法が4通り解説されています。

本来は財布が小さくなる、という現象のネタですが、先に小さな財布を出して、それをレギュラーサイズの財布に変化させてコインマジックの演技に入る、というような使い方もできそうです。上記の大きくな財布と組み合わせて使ってみても面白そうです。

2008年9月 7日 (日)

クローンボール

2 術者は、「クローンの実験をする」と言って、オレンジ色の液体(?)が入ったスポイトを取り出します。「液体」を握りこぶしの中に注ぎ込むと、「クローン(目鼻のついたスポンジボール)」が現れます。さらにこの「クローン」1 が2つに分裂したり、観客の手の中に移ったりし、最後には沢山の「ベビークローン」が誕生します。

以前東京マジックで購入したもので、jpmagicさんのこちらの記事を見て思い出したネタです。日本語の商品名は「クローンボール」、オリジナルの商品名は「CLOWNS THAT CLONE」。

演出は面白いと思いますが、「スポイト」のつくりはちょっとチープ。「クローン」は、スポンジボールに「目」と「鼻」を糊付けして作ってあるのですが、接着剤がはみ出ていたりして、こちらも余り良い出来ではありません。アイデアは悪くないけど道具の出来が悪くて残念なことになっちゃってる商品です。上記のjpmagicさんの記事で紹介されている「吸血器」と普通のスポンジボールを使って手順を再構成してみようかな。

Photo ついでにもうひとつ。似たようなコンセプトのネタ。こちらも東京マジックで購入したベン・ハリス氏の「サンスポット」。

術者は、赤い液体が入った容器を取り出します。両手が空であることを示した後、容器の中の液体を握りこぶしの中に注ぎこみ(?)ます。手を開くとスポンジボールが現れます。

これで単独のマジック、というよりはスポンジボールを使った手順の導入用のマジック、といえましょうか。確かにいきなりボールを取り出すよりも気の利いた出し方だとは思います。でも、久しぶりに出した見たら、「中の液体を注いでいるようにみせるギミック」部分が劣化してダメになっていました^_^; まあ、そんな大層なギミックではないので修復はできるのですが。

2008年9月 1日 (月)

ミステリーUFO

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、
  | |  (・)。(・)|   職員の入力ミスで1100万円の
  | |@_,.--、_,>    水道料金を請求されたでござる
  ヽヽ___ノ  
                             の巻 

公共料金の誤請求ってのは時々ニュースで聞きますが、まさか自分の職場でそんなことがあるとは……^_^;

はい、本題。今日のネタは手品ファンの間でもちょっと話題になってる「ミステリーUFO」↓

Ufo2 例によって職場近くのトイザらスで見つけたので購入。お値段は1799円也。

マジックをされる方なら、動画を見てお判りだと思いますが、「浮遊」の原理は「IT」を使っています。商品の内容はUFO本体とIT(ネタバレしないよう、写真にはモザイクかけてます)。UFOは動画では金属っぽく見えますが、紙製で非常に軽いです。ITのみの別売りもされているので、付属のもの使い切ってもOK。ITがもう少し長ければスティーブ・フィアソン氏がフローティングシガレットでやっているようなセッティングができるもできるんだけど、これはしょうがないか。

それにしてもよもやオモチャ屋さんでこんなものが吊るしで売られるようになるとは……^_^;

Magic_top で、ついでに以前購入した似たような商品。ヘンリー・マヨール氏の「MAGIC TOP」。こちらはマジックショップ(HANK LEE)で購入。

コマが回転しながら宙に浮く、というもの。やはり「IT」を使いますが、「ミステリーUFO」とはまた、微妙にセッティングが異なります。小型の電動ファンが付属していますが、これはファンで風を送るとコマが浮く、という演出に使うためです。「ミステリーUFO」もそうですが、こちらもコマの上面にはプリズムシールが貼ってあるので、きらきら光りながら空中に浮く様はなかなか綺麗ではあります。(写真右側が回ってるところね)

2008年8月28日 (木)

マジックリング

宙に浮くベッドだそうです。マジックにも使えそうですね。ちょっとお値段が高いのが難点ですが。2億円て。

Photo はい、本題です。職場近くのトイザらスでDPグループの新シリーズを見つけたので、とりあえずポケットリングのセット「マジックリング」を買ってみました。まあ、新シリーズといっても、従来の製品に解説DVDをつけたものなんですがね。購入価格は1799円。

セット内容は、4本リングと解説書、解説DVDです。解説書は旧製品と同じもの。

解説DVDのランニングタイムは約20分ですが、後半5分は他の製品(「マジックトランプ」「ダブルスーパーコイン(DP版の「ダイナミックコイン」ね)」「お化けハンカチ」)のデモなので、実質的なリングの解説は約15分。つなぎ外しとフォールスカウント、簡単な手順、応用技法として4本つなぎのリングを1本ずつ外す方法と2本つなぎのリング2組を一緒に外す方法(ここまでのやり方は解説書にも書かれています)、そしてスペシャルテクニックとして、外し方の別法と、術者が持ったリングに観客のリングがつながってしまう方法が解説されています。初心者向けには過不足ない内容だと思います。ただ、お手本として収録されている演技の中で使用された技法の一部が解説されていないので、そこらへんが難といえば難でしょうか。なお、DPグループのオンラインショップを見ると、DVD単品でも販売しているようです。

お値段も手ごろなので、これからリングを習いたい、という人には良い商品ではないかと思います。

2008年8月27日 (水)

フジワラギミック

「フジワラギミック」

先日参加したコンベンションで購入。その名の通り、マジックエフェクトの藤原邦恭氏考案の商品です。大容量のフィンガーチップといった趣のギミックで、普通のサムチップやフィンガーチップには入りきらないハーフダラーなどの出現・消失が可能です。

以前から気にはなっていたギミックだったので、今回、新たに考案された「消えるスプーン」の手順を解説したDVDとセットで販売されていたこともあり、購入しました。ハンカチの中に入れたスプーンが消えてまた現れる「消えるスプーン」の手順は、実演を見てちょっとひっかかかりました。ギミックに入りきらないサイズのスプーンを「消す」というアイデアに感心しました。

アイデア次第ではいろいろと面白い使い方が出来そうばギミックです。問題は自分にそのいいアイデアが浮かぶかどうかだな^_^;

「ボールギミック」

フジワラギミックを購入した際、マジックエフェクトさんで一緒に購入したギミックです。柔らかいハンカチーフボールのようなギミックです。パームなどのテクニックを不要にしたある意味図々しいアイデアのギミック。

ハンカチーフボールのようにシルクの出現に使えますが、藤原氏はデモンストレーションでは、お札を何枚も出現させていました。これも後でギミックを見て、こんなギミックを使ってこんな手順ができるのか、感心しました。こちらもアイデア次第ではいろいろと面白い使い方が出来そうばギミックです。問題は(以下略(^^ゞ

2008年7月30日 (水)

ホーンテッドチューブ

1 術者は、改めた空の筒の中に白紙を丸めて入れます。次に、1組のトランプから観客に1枚のカードを選んで覚えてもらったら、小さなガイコツの人形を取り出します。この人形に鉛筆を持たせて筒の縁に置き、述者が筒を持って念を込めると、人形が鉛筆を動かし始めます。人形の動きが止まったあと、筒の中の白紙を取り出すと、観客の選んだカードの名が書かれています。

2 1992年のテンヨー製品。考案は下村知行氏。

道具は手渡し不可。筒が思いっきり怪しいですが、ガイコツが動き出す原理はちょっと面白いです。ガイコツが鉛筆を動かしているのではなく、実は……、という逆転の発想がユニーク。

アイデア的には気に入っているのですが、ちょっとポケットに入れておいて気楽に演じる、というには道具が少々かさばる上、ガイコツ人形のつくりがデリケートなため、保管や運搬に気を使う、というあたりがネックで、あまり人前で演じたことはありません。ここらへんが絶版になった理由かもしれません。

2008年7月20日 (日)

THE LIVING ARM

MISDIRECTIONさんの「ハンド」君ネタに微妙に便乗。(まあ、ネタ的にはクリストファー・ハート氏ではなくケビン・ジェイムス氏のそれなのですが^_^;)

Living_arm

術者は、手袋をはめた手に「腕」を持って登場します。この「腕」がまるで生きているかのように動き出します。

HANKLEEで購入しましたが、マジックの道具というよりジョークトイに近いかな。作りもちょっとチープです。値段が安かったので(10ドルちょっとぐらいだったと思います)それはしょうがないのでしょうが。

「腕」には、「骨」とか「血」もついていてちょっと悪趣味な感がしないでもありませんので、そのままマジックの道具として使うのはちょっと躊躇われます。そんなわけで私は、家に遊びに来た友人や親戚の子にジョークとして見せるくらいしか使ったことがありませんが、これを見た女性と子供は例外なくきゃーきゃー言って大喜びします。

どこかで「骨」と「血」抜きで、もう少しリアルなつくりのもの売り出さないかな。

2008年7月16日 (水)

魔法のペンシルケース

Photo jpmajicさんの記事に便乗。テンヨーの「テクノケース」のバリエーション、「魔法のペンシルケース」です。

基本的な構造、手順は「テクノケース」と同じですが、「テクノケース」がタバコを使用しているのに対し、こちらはその名の通り鉛筆を使用。デザインはディズニーの「101」仕様になっています。鉛筆もダルメシアン柄の黒ブチ模様になっており、とってもラブリー。ケースのデザインにはいくつかバリエーションがあるようです。

この商品、jpmajicさんも書かれているように、原理自体は古いものですが、出現させる鉛筆(タバコ)の本数を変えられる、というのが面白いところ。で、以前、フィル・ゴールドスティン氏のレクチャーノートで、氏のコインを使った予言マジックの「Chageling」という作品を読んだことを思い出し、ぴぴんとヒラメキメデス、もとい、ひらめきました。同じようなことがこのケースを使ってもできる、と。そんなわけで、手順を組んでみて「自分、結構冴えてる?」などと自己満足していたのですが、後でテンヨーのHP見たら既に長谷和幸氏がほぼ同じような手順を発表されていました。しかも長谷氏のパターのほうが洗練されているしorz。 まあよくあることですが(笑)。

2008年7月 6日 (日)

ロングファンカード

1 先日のネタがミリオンカードだったので、今日のネタはファンカードで。

2 まずはキクチマジック製のロングファンカード。1975年に発売されたもので、その名の通りロングサイズのファンカードです。製作は任天堂で、スペードのAとジョーカー、ケースの裏面には「NINTENDO」と記されています(ジョーカーには「YUTAKA KIKUTI」の銘も3_3あり)。

デックはストリッパーデックにもなっていますが、裏模様をそろえると、スペード・クラブの黒いカードと、ハート・ダイヤの赤 いカードではテーパーが逆になるようになっています。

裏面のデザインは普通ですが、フェイス面はマークの配置も独特で、絵札のデザインも凝っています。

3_4 こちらはDP グループ製。上記のキクチ製よりさらにロングサイズ。

  裏模様だけではなく、フェイス面4_2も普通のマーク~ブランク~イラスト、と3段階に変化するようになっています。絵柄は「ドラゴン」、「セクシー」、「ウエディング」の3の種類があります(写真右の左下が「ドラゴン」、右下が「セクシー」です)。絵柄が綺麗に見えるように広げるのが結構難しかったり。

5_2 写真左はUGM製のロングファンカード。ミリオンカードの演技もできるようにカードの厚みも薄くなっています。フェイス面も逆ファンにしてもインデックスが見えるよう、ダブルインデックスになっ6 ています。

写真右はジョージマジックカンパニー製。サイズはレギュラーとロングの中間。こちらもミリオンカード用に薄手になっています。紙質はUGMのものに比べると柔らか目。こちらもインデックスはダブルインデックス。

7 サイズ比較。左からキクチ製、DP製、UGM製、ジョージマジックカンパニー製、バイシクルのポーカーサイズ。

2008年7月 1日 (火)

楽々ミリオンカード

職場近くの饅頭屋さんが、饅頭に好きな文字や写真を入れられるサービスをはじめました。手品に使えないか思案の今日この頃。

Photo 今日はなんちゃってミリオンカードネタ2題。

ミリオンカードといえば舞台奇術の華でありますが、難易度は高めのマジックであります。難しくてできないよ~という方にオススメなのがコレ!(本当にオススメなのか?^_^;)

セオマジック製の「やさしいミリオンカード」。手のひらが空なのを見せた後、一瞬にカードファンが出現します。何度でもファンを出現させることが出来ます。殆ど練習無しで演じることが出来ます。

すんません。実践では一度も使ったことありません。悪いネタではないとは思いますが、さすがに気が引けて……^_^; 

1 で、こちらは1枚出し用。DPグループの「楽々ミリオンカード」。

手のひらが空なのを見せた後、カードが1枚ずつ出現します。上記の「やさしいミリオンカード」と違い、出現したカードは本当に捨てることができます。ミリオンカード用のファンカード1組とギミック(BP用のホルダー)のセット。説明書には、正ファンと逆ファンの作り方、ギミックを使わない1枚出しの方法1種類も解説されています。

えーっと、これ、ギミックを使わないで普通にスライハンドで1枚出しした方が簡単な気がするんですが^_^;

2 付属のファンカードは、ブリッジサイズよりさらに小さいサイズです。よくある4色で4分割ではなく、ちょっと面白いデザインになっています。紙質は薄い分、ちょっと柔らかい、というか腰が弱いかな。フェローシャフルで端を噛ましてジャンボファンを作ったりするのには不向き。量販店などでは1000円前後で販売されているので、ファンカードやミリオンカードの入門用には良いかも。

2008年6月28日 (土)

ミラーズ・ダイス

ブログ暫く放置でスマンです。

Photo 今日のネタです。3人の男がサイコロ賭博で逮捕され、裁判にかけられることになりました。裁判官は、「君達は自分のお金をサイコロに賭けたくらいだから、自分の刑もサイコロに託すのに依存はないだろう。今から2個のサイコロを振り、1個の目の数が罰金、もう1個の目の数を刑期とする」と言って、最初の2人にサイコロを振らせ、それぞれの罰金と刑期を決めました。しかし3人目の男がサイコロを振ると、目のないブランクのサイコロになりました。彼はマジシャンだったのです。裁判官は怒って、「もし次のサイコロに7が出なかったら1年の刑に処す」と言いました。マジシャンはにっこり笑って次のサイコロを振ると、7の目が出たので、彼は無罪放免になりました……、というお話を演じるためのサイコロのセットです。

ミスターマジシャンで購入したもの。マジックというよりはジョークに近いかな。こういう息抜きみたいな軽いネタも面白いかなと。レギュラーのサイコロ2個、ブランクのサイコロ、すべて7の目のサイコロ、裏と表の目の数の合計が7にならないサイコロのセットです。裏表の合計が7にならないサイコロは、別手順(レギュラーのサイコロを使って裏表の合計を「予言」する手順を行い、サイコロを改める際にスイッチして7にならないサイコロを観客に渡す)に使用します。

で、例によってオリジナルの解説書にはまったく載っていない2種類の手順が根本さんの解説書にはオマケでついています。1つは、観客が選んでデックに戻したカードを、サイコロを使って観客自身が探しだす、というもので、他所のショップで「ザ・ラストカード」の名で単売されているものとほぼ同じ「運命のさいころ」という手順です。

もう1つは、ジョージ・キャプランという人の「クロック・トリック」という手順で、時計状に並べた12枚のカードの中から観客が選んで覚えたカードが消え、あらかじめ置いてあったマッチ箱の中から出てくる、というもの。こちらの手順の方はサイコロはまったく関係ないのですが、「運命のさいころ」用のデックを作った「余り」のカードで、この手順用のデックが作れる、ということで紹介されています。どちらも「オマケ」というには勿体無い手順です。こういうのがあるからつい根本さんのところで買っちゃうんだよなぁ。^_^;

2008年6月22日 (日)

世紀のカードイン・フレーム

(つД`)日菜佳ちゃん……  神戸みゆきさん急死

若い人の訃報を聞くのは辛いなぁ。謹んでご冥福をお祈りいたします。

Photo_2 今日のネタはトリックスの「世紀のカードイン・フレーム」。考案は赤沼敏夫氏。

1組のトランプより、観客に1枚のカードを選んでもらい、サインしたシールを貼ってもらいます。 そのカードをデックに戻し、観客にシャフルしてもらいます。その間に術者はカードフレームを取り出し、卓上に裏向きに置きます。デックを裏向きのフレームの上にばらばらとドリブルして落としてゆきます。落としたカードをそろえて取り上げ、表向きにして1枚ずつ確認してゆくと、観客のカードがありません。フレームを表向きにすると、6本のボルトとナットで固定された透明板の内側に観客のカードが入っています。

私の大好きな「不可能な場所へのカードの移動」、というテーマのマジックです。道具は綺麗にできています。説明書では、パームなどを使わず、容易にできる無理のない手順が解説されています。フレームへのカードのロードは一瞬でできますが、ちょっとスペースが必要なので、テーブルの陰やカバンの中などで行なう必要があります。「ガイド」を工夫すれば上着の内ポケットなどでも出来なくはなさそうですが。

難点は、観客の前ではフレームからカードを取り出すことが出来ない、という点でしょうか。これはタネの構造上仕方がないのですが。

2008年6月20日 (金)

SIGNS OF THE TIMES

シド・チャリシー死去。大好きな女優さんでした。合掌。「バンド・ワゴン」はオールタイムマイベスト。

Photo 今日のネタは「サイン・オブ・ザ・タイムス」。ハンク・リーで購入。

術者は、それぞれ異なる星座や惑星のシンボルが描かれた20枚のカードを取り出し、シャフルした後、2枚ずつのペアにして裏向きに卓上に配ります。観客に好きなペアを選んでもらい、この2枚のシンボルを覚えてもらいます。そうしたら、10組のペアのカードを好きな順番で集めて1つにしてもらいます。この間、術者は後ろを向いていても構いません。術者は、20枚のカードをさらにシャフルし、卓上に表向きで5枚×4列になるように配り、観客に自分が覚えた2つのシンボルがどの列にあるかだけを尋ねます。それだけで術者は観客の覚えた2つのシンボルを言い当ててしまいます。

セルフワーキングの数理(なのかな)マジックで、スライハンド的なテクニックは不要です。原理的には「年齢当てカード」に似ているかな。ただ、「年齢当てカード」のように1つのものを当てるのではなく、2つのものを当てるというのが面白いです。説明書によればこのマジックで使われているのは、ホフマン教授の「モダン・マジック」等にも解説されている「Mutus Nomen card location」という古い原理だそうですが、知りませんでした。これはちょっと研究してみたいなぁ。

なお、「サイン・オブ・ザ・タイムス」では、パケットケースのデザインがカンニングペーパーを兼ねているため、オリジナルの原理に必要な「メモリーワーク」が不要となっています。

2008年6月18日 (水)

PRE-CAP

1 先日のグレゴリー・ウィルソン氏のレクチャーの際に購入したものです。ボールペンを回転させたり、こぶしの中を通したりするたびにペン先とペンのお尻が入れ替わります。

原理自体はおなじみのもので、「RE-CAP」という似たようなペンも持っていたのですが、グレゴリー・ウィルソン氏の演技が面白かったのでつい購入してしまいました^_^; 

添付のDVDでは、ギミックを使用した手順のみが解説されていますが、実際のレクチャーでの演技は、前半はギミックを使用してのペン先の入れ替わり、後半、ギミックを処理したあとはスライハンドでのペンキャップやペンの出現消失、というものになっていました。これは覚えてみたいなぁ。

3 ついでに似たようなネタ。以前ミスターマジシャンで購入した「ローティング・ペンシル」という商品。タネの鉛筆と改め用のデュプリケイトの鉛筆のセットで、オリジナルの説明書で解説されている演技は、こぶしの中に鉛筆を通すと鉛筆の向きが変わってしまう、というだけのものですが、根本さんの日本語の説明書では全く違う手順が解説されています^_^;

日本語の説明書では、術者と観客がそれぞれ鉛筆を持ち、観客に術者と同じことをしてもらうという、いわゆる「Do as  I do」の手順になっています。手順は3段になっていますが、ギミックを使用するのは、3段目だけです。根本さんが「1段目はほとんどの客ができ、2段目はできなくとも何となくできそうな気がし、3段目は客が完全にひっかかるように構成されています」と書いていますが、その通りで上手く構成された手順だと思います。

2_2ところで、上で「RE-CAP」というネタも持っている、と書きましたが、比較用に写真を撮ろうとしたら、どこにしまったやら見つかりません^_^;

そんなわけで写真のかわりにカタログのコピー でご容赦を。

2008年6月13日 (金)

針とリングとブロックと

勤め先で盗難事件がありました。盗まれたのは防犯カメラ(´・ω・`) そっちを盗みますか。なんか予想外。

1_2本題です。今日のネタは「針とリングとブロックと」。そのまんまな商品名だな。

術者は、四角いブロックとリング、針を取り出します。ブロックは中央に溝があり、側面には小さい穴が開けられています。リングを溝にはめ、側面の穴に針を通してリングを固定します。この状態2 ではブロックから針を抜かない限りリングが外れることはありません。しかし、リングごとブロックを持ち上げて観客の手の上に置き、リングをゆっくり上に引くと、ブロックから外れてしまいます。道具はそのまますべて観客に渡して(少し位なら^_^;)調べてもらうことができます。

30年位前に東陽マジックで買ったものですが、解説書には「マジック早川(現道化師)」と書かれています。

まぁブロックが思い切り胡散臭いですが、仕掛けとしては良くできています。こういういかにもなマジック用具も味があって良いかなと思う今日この頃。

2008年6月 5日 (木)

カラーチェンジングピラミッド

先日、UGMさんから会員向けのDVDが届きましたが、UGMスペシャルとして平壌魔術団のマジックショーの模様が収録されていたのにはちょっとびっくり。よくこんな映像手に入ったなぁ。しかも「前編」て。次号も平壌魔術団ですか。いろんな意味で大丈夫なのか。

それから同じDVDに収録されている長谷和幸氏のレクチャーに感心。おなじみのマジックを2つ組み合わせたものだけど、この組み合わせは思いつきませんでした。やっぱり長谷さん頭いいなぁ。

Photo で、今日紹介のネタは、そんなUGMさんで以前購入した「カラーチェンジングピラミッド」です。

片面が黄色、もう一方の面が赤色のプレートを示した後、黄色い面が外側になるようにしてプレートをピラミッド状に組みます。オマジナイをかけると、中から黄色いシルクのハンカチが何枚も出てきます。プレートを開き、今度は赤い面が外側になるようにしてピラミッド状にします。オマジナイをかけると、今度は中から赤いシルクのハンカチが何枚も出てきますが、最後に青いハンカチが出てきます。プレートを開くと、片面は青くなっています。2

プロダクションにカラーチェンジをプラスしたユニークなマジックです。カタログの現象説明を読んで一目惚れして購入^_^;

プロダクション用具で「ピラミッド」というと、金属製の四角錐のものがありますが、それとはまた別の原理になっており、ネタ場も広いのでより多くのものが出現できるようになっています。また、ネタ場もひっくるめて折り畳めるようになっているので、非常にコンパクトになり、持ち運びにも便利です。

2008年6月 1日 (日)

インポッシブル・アイソレーション

Photo 観客から一組のトランプより1枚のカードを選んでもらい、表にサインをしてもらいます。そのカードを残りのデックに戻してもらい、ケースに入れ、ポケットにしまいます。術者は、「あなたが何のカードを選ぶかは、すでにわかっていました」と言ってポケットから裏向きのジャンボカードと封筒を取り出します。「もしこのカードがあなたの選んだカードと同じだったら不思議ですね」と言ってジャンボカードを表向きにしますが、表側には、52枚すべてのカードが印刷されています。「冗談です」と言って術者は観客のカードを言い当てようとしますが、当たりません。「こんなときのために保険をかけておきました」と言って封筒を表向きにすると、「マジシャン保険」と書かれています。封筒の封を開けると、中から観客のサインしたカードが出てきます。

ボブ・キング氏考案の「インポッシブル・アイソレーション」です。封筒の両面を見せられるのがミソ。少しぐらいならお客さんに封筒を手渡ししても大丈夫です。ギャリー・カーツ氏や小川心平氏が演じているホチキスで封筒をとめるタイプのものとは、また少し原理が違います。これだけでも演技は充分不思議ですが、添付の封筒をル・ポールの財布にセットして使用すればさらに効果的な演技ができると思います。

2008年5月31日 (土)

スリーアンビシャスカード

Photo 術者は3枚のパケットを取り出し、そのうちの1枚をパケットの中央に入れますが、オマジナイをかけるとそのカードがパケットの一番上に来てしまいます。再びそのカードをパケットの中央に入れますが、やはり一番上に来てしまいます。何度か中央→トップへの移動現象を行なった後、「そういえば最初に他のカードの表を見せていませんでした」と言って3枚のカードの表を見せると、すべて同じカードです。しかし、次の瞬間、3枚とも「両面が裏」のカードになってしまいます。

マリック名古屋(現UGM)製のパケットマジック。「マリック名古屋」と書かれたパケットケースが懐かしいです。久しぶりに取り出してみたら、折り畳んでおいた解説書のコピーのトナーがくっついてしまい、開かなくなっていました^_^;。

数枚のカードでの「アンビシャスカード」現象の後、意外なクライマックス、という構成のマジックとしては、ダーウィン・オーティス氏の「ジャンピングジェミニ」が有名ですが、「ジャンピング~」はレギュラーカードのみを使用するのに対し、こちらはギミックカードを使用するので、ハンドリングがかなり楽になっています。そして何よりの特徴は、ギミックカードをそのまま、クライマックスの効果として見せてしまう、というある意味図々しいエンディング。タネを知っている人間からすると、「両面裏」のカードを見せちゃうのはちょっと抵抗感があり、あまり実演したことがありません^_^;。「非手品人」のお客さんがどのような反応をするのか、このマジックをレパートリーに入れている方、どっかでレポしてくれないかなぁ(他力本願ですまん)。

Photo_2 でもって、思い出したネタをもうひとつ。ボブ・ファーマー氏の「ミュータンツ」。

4枚の同じカード(説明の都合上、ダイヤのKとしておきます)の裏表を見せたあと、表向きにして揃えて持ちます。トップカード1枚だけを裏向きにすると、残りの3枚も裏向きになってしまいます。そして今度はトップカードを表向きにすると、残りの3枚も表向きになってしまいます。再びトップカードを裏向きにすると、またもや残りの3枚も裏向きになってしまいます。今度はトップカード1枚を表向け、ポケットにしまいます。手許のカードは3枚になったはずですが、カウントすると、ポケットにしまったはずの1枚が表向きで現れます。今度は術者は、2枚のカードを裏向きにして観客に手渡し、「あなたの持っているダイヤのKを消してみせます」と宣言しますが、観客のカードが消える気配はありません。しかし、観客のカードを表向きにしてもらうと、表面も裏模様で、ダイヤのKは「消えて」います。術者が持っている残りの2枚のKの裏を見ると、裏面もKになっています。

ボブ・ファーマー氏といえば、「デジャブードゥー」「ツナミ」といったユニークなカードマジックを考案しているクリエイターなので、そんなマジシャンの手になるパケットマジックはどんなものだろうと思い購入したネタ。ロイ・ウォルトン氏のパケットトリックを改案したものだそうです。無理のないハンドリングのマジックですが、やはり「両面裏」「両面表」のカードをお客さんに見せちゃうのはちょっと抵抗があります。このマジックをレパートリーに入れている方、(以下略~)(^^ゞ

2008年5月26日 (月)

剣とダイス

Photo 四角い筒とジャンボサイズのダイスがあります。筒とダイスの側面にはスリットが開けられています。ダイスを筒に入れ、スリットの2 位置を合わせてそこに剣を刺します。筒の正面には窓があり、中のダイスが見えます。ダイスは剣で固定された状態ですが、術者がオマジナイをかけると、剣を貫通しています。

30年くらい前の商品ですが、購入したものではなく、当時よく利用していたショップでネタを買った際に「オマケ」としてついてきたもの。解説書にメーカー名の記載がありませんが、「考案 あかぬまとしお」と書かれているので、トリックスの製品なのでしょう。道具はなかなか綺麗にできています。原理自体は古くからあるものだと思うのですが、筒の正面に窓をつけた点あたりが赤沼氏のアイデアなのかな?

1 でもってこちらは同じような現象のネタですが、テンヨー製。「ゆかいなブロック」という商品名で単売もされていましたが、私が持っているのは、「世界の手品」という手品セットに入っていたもの。ちなみに「世界の手品」では、「筒の貫通」という素っ気ない名前になっていました。

2_2 穴の開いた2本の筒を重ね、穴に棒を通しますが、術者がオマジナイをかけると、内側の小さい筒は棒を貫通してしまいます。

基本的な原理も上記の「剣とダイス」と同じですが、こちらは「ロック機構」がついており、演技後は観客に道具をすべて調べさせることができる、というのがミソ。ここらへんがいかにもテンヨーらしいです。

ところで「世界の手品」は、世界各国のマジックを演じる、というのがコンセプトのユニークなマジックセットでしたが、この「筒の貫通」は日本の手品として演じるようになっています。何故かって? それは2本(日本)の筒を使うから。チャンチャン。←いや本当に解説書にそう書いてあるんだから^_^;

2008年5月22日 (木)

マジックハンドカフ

2 MISDIRECTIONさんのこちらの記事に便乗。

観客に渡してよく調べてもらった手錠を、術者の腕にボルトとナットで留めてしまいます。しかし、手錠をハンカチなどで覆うと、術者は一瞬で手錠から脱出してしまいます。

30年以上前に購入したものでトリックス製です。価格は1000円位だったと思います。原理は一般的なチェーンタイプのものと同じですが、こちらのほうが観客にタネが悟られにくくなっていると思います。購入当時は、その大胆な原理に感心したものです。

難を言うと、つくりが少々安っぽい、という点と、普通の手錠のように「締める」ことが出来ないので、腕の細い人だとタネを使わなくてもエスケープできちゃう^_^;、という点でしょうか。

Photo ついでにもうひとつ。ミスターマジシャンで購入した「FBIトリック」という商品。

こちらで使用するのは、手錠ならぬ指錠。術者の親指に指錠をかけ、強く締めますが、一瞬で抜け出してしまいます。

使用する指錠は、マジック用に作られた物ではなく、ミリタリーショップなどで売られている「本物」です。ちょっとした「コツ」で、簡単に抜け出せるのが面白いです。

2008年5月19日 (月)

マリカワレット

巡回先の某手品ブログの管理人さんがコメント欄でおかしな人に絡まれていてイヤーンな感じ。

1 はい、今日のネタは「マリカワレット」。

ミスターマジシャンさんでヒップポケットタイプのよさげなやつが売られていたのでつい買ってしまいました。

術者は、観客に財布を預けておきます。1組のデックから1枚のカードを選んでサインをしてもらい、デックに戻してもらいます。預けておいた財布を受け取り、中を開けると一回り小さい財布が入っています。その財布のジッパーを開けると、中から観客のカードが出てきます。

「ル・ポール」や「カプス」と違い、観客がカードを選ぶ以前から観客の見えるところに置いておける、という点が「マリカ」タイプの財布の大きな特徴でしょうか。今回購入したものは、DVDで2種類の演じ方が解説されています。一般的には小さい財布は、写真Aのように大きな財布の右側のポケットに入れますが、DVDでオズ・バールマン氏が解説している方法は、写真Bのように左側に小財布をセットしています。バールマンの方法はハンドリングも自然で無駄がありません。

また、ミスターマジシャンでは、トライアンフのような現象の後、財布の中から裏模様の違うカードを取り出すと、それが観客のサインしたカードだった、という手順「エヤー・メール・カード」の解説がおまけとしてついてきます。これも練習してみたい手順です。

2 ついでに以前買った他の「マリカ」タイプもご紹介。

こちらもミスターマジシャンで購入したもの。財布は、普通のものを「加工」しただけのようです。小財布が少しチャチなのが残念。これを購入した後、ハンク・リーで買い直したら、全く同じものでガッカリした覚えがあります^_^;

説明書(ミスターマジシャン版)は、一般的な方法(ナニするカードをトップコントロールする場合とボトムコントロールする場合の両方のやり方が解説されています)の他、「ル・ポールの財布」みたいな演じ方をするボブ・キング氏の手順が解説されています。

3 こちらはUGMで購入したもの。

財布のつくりは綺麗です。小財布のポケットはジッパー式ではありません。説明書では上記のハンク・リー製品と同じ演じ方(というかジェリー・メンツァー氏の本の抜粋)が解説されています。

4_2 こちらはハンク・リーで購入した「BKMワレット」。

「マリカタイプ」と「カプスタイプ」の複合型です。財布はかなりごっつい感じです。小財布にはちょったした工夫がしてあり、ナニしたカードを保持しやすいようになっています。

5 また、上に書いたとおり、「カプスタイプ」も兼ねているので、小財布を使わず、大財布のジッパーで密封したポケットから観客のサインしたカードが出てくる、という演じ方もできます。ただし、この場合は、観客がカードを選ぶ前から財布を出しておくことは出来ません。一般的には「カプス」タイプの演技の場合はパームを使いますが、添付の説明書ではパームを使用しない方法が解説されています。但し、この財布、デカすぎて私のジャケットの内ポケットには入りません^_^;

6 サイズ比較はこんな感じ。左からBKM、旧ミスターマジシャン版、UGM版、そして今回購入したもの。

いくつ財布買えば気が済むんだ自分^_^;

2008年5月13日 (火)

カードキャッスル

1_2 カードマニピュレーションのクライマックスなどに出現する「カードキャッスル」、演じ方にもよりますが、どちらかといえば不思議さよりも華やかさを演出する小道具といえましょうか。本日は私がもっているものを何タイプかご紹介します。

まずはマジックランド製。非常にゴージャス。カードの部分はブラスチック製、台の部分は木製でしっかりとしたつくりになっています。折り畳んだ状態でも厚みは結構あります。

2 こちらは「まほうとまほう」さんで購入したもの。メーカーは不詳。DPで販売されているのと同じものかな?

オール紙製です。本物のトランプを張り合わせて作られています。畳むとかなり薄くなるので、ホルダーなどを工夫すればジャケットの内側にも隠せそうです。

3 こちらはトリックスの「カードキャッスルトリオ」。ジャンボカードが一瞬でカードキャッスルになります。商品名に「トリオ」とあるように3個セットです。本来はカード当てに使う道具(キャッスルの片側はすべてダイヤの3になっています)ですが、取り出し用具やカードマニピュレーションのクライマックス用にも使えます。

材質はオール紙製。上の2点は、頭頂部を手で持ち上げると組み上がる方式ですが、こちらはゴム仕掛けで、ジャンボカードから手を離して下からちょっと押すと、一瞬で広がってキャッスルになります。

4 こちらはクロースアップ用。Bazar de Magicの「キャッスル プリディクション」。

観客にデックからカードを1枚選んでもらった後、予言のジャンボカードを見せますが、観客のカードとはまったく違います。術者は、ジャンボカードをカードキャッスルに変え、「この中のどこかにあなたの選んだカードがあるでしょう」と言いますが、その中にも観客のカードはありません。そこでキャッスルにハンカチをかけて取り除くと、キャッスルのカードはすべて観客の選んだカードになっています。

キャッスルはミニカードを張り合わせて作ったものです。クロースアップのカード当て用の小道具ですが、かさばらないのでステージ用の取り出し用具に使ってもよさそうです。

2008年5月 9日 (金)

インドの壺

Photo 術者は、壺からグラスに水を注ぎます。壺をさかさまにして中の水を完全に注ぎ切ります。しかし、空になったはずの壺から何度も水が出てきます。

「ロタボウル」などと呼ばれるマジックで、一般的なものは金属製ですが、私が持っているのはテンヨーの「世界の手品」というマジックセットに入っていたもので、プラスチック製のミニサイズのものです(単品でも販売されていたようです)。デザインが工夫されており、タネの部分が上手くカモフラージュされています。また、普通の「ロタボウル」の演技は、空になったはずの壺や水差しから何度も水が出てくる、というだけですが、こちらは、「水の止め方がわからない」と言って壺を傾けると、口の部分からちょろちょろと水が流れ続ける、というクライマックスが付加されています。ここらへんのアレンジは流石です。クロースアップマジックの合間、ちょっとした息抜きに演じるのにはちょうどよいネタではあります。

Photo_3 で、似たような現象でありながら全く違う原理のマジックが、こちら、ゲータン・ブルーム氏考案の「The Inexhaustible Sponge!」という商品。

術者は、汗をかいた、と言ってスポンジで顔を拭います。そのスポンジをバケツの上で絞ると、大量の水(汗?)がしたたり落ちます。しばらくしてまたそのスポンジで顔を拭い、絞るとまた大量の水がしたたり落ち、これを何度も繰り返します。

購入するとついてくるのは、特に仕掛けらしきものは無さそうなスポンジとトレイのみ。えっ!これでどうやって演技をするの?と思いましたが、解説を読んで納得。面白いアイデアです。さすが天才ゲータン・ブルーム。

「ロタボウル」系、とくに上記のテンヨーのもののようにサイズが小さいものは、水を出す回数や量に限りがありますが、こちらのスポンジは、ほぼ無限に水を絞りだすことが出来ます。ただ、至近距離、というか観客から覗きこまれる恐れのある場所では演技ができないので、サロン・ステージ向きでしょう。

2008年5月 7日 (水)

恐怖のカミソリ

Photo こちらを見て思い出したネタです。20数年前に東陽マジックで購入したものです。

スタンドに8枚のカミソリの刃が掛けられています。術者は、スタンドから1枚ずつ刃を取り、紙を切ってみせ、本物であることを示し、カップの中に入れていきます。カップをさかさまにして中の刃を手のひらの上に出し、そろえて口の中に入れます。スタンドの上にある糸巻きから数十センチの糸をちぎりとり、これも口の中に入れます。口から糸を引き出すと、8枚のカミソリの刃は順番に糸に結ばれて出てきます。

このタイプのマジックは、演じ方にいろいろな方法があるようですが、私が持っているものは、簡単に演じることができます。また、危険性も一切ありません。ただ、その反面、スタンドから取った刃を、ダイレクトに口に入れるのではなく、いったん怪しげなカップの中に入れるので、不思議さ、という点では少し分が悪いかも。

小さな道具で大人数相手に見せられてこれはイイ!、とよく考えもせずに買ってしまった道具です^_^;。しかし、「危険術」という現象の性格上、子供やお年寄りがいる席では演じるのが躊躇われ、結局、人前では演じたことがありません(^^ゞ

2008年5月 5日 (月)

ミニ・チョップカップ

Photo 更新サボりがちですみません。^_^;

今日のネタはチョップカップ。いろいろなメーカーから様々なタイプのものが発売されていますが、私がよく使用しているのは「GIN」さんで購入したモレッセイ社製(多分)のミニサイズのチョップカップです。

普通サイズのチョップカップだと、持ち運びにはバッグなどが必要ですが、こちらは小さいのでジャケットのポケットにも入り、身ひとつで出かけることができるので便利です。また、演技スペースも小さくてすみます。携帯用の巾着袋が付属していますが、写真上の巾着袋は別に購入したものです。付属の巾着袋は見がちょっと安っぽい感じだったので、何か他にいい袋はないかと探していたら、フリーマーケットでちょうど良いサイズのものをみつけたので、そちらを使用しています。

クライマックス用の大ボールは100円ショップで購入したペットのオモチャ用のボールです。それほど大きなボールではないのですが、カップ自体が小さいので、お客さんはじゅうぶん驚いてくれます。

2008年4月27日 (日)

SAWA'S LECTURE NOTE ON ROPE

Sawas_lecture_note_on_rope 昨日の「スクウェアー オフ」を探している際に、懐かしいロープマジックを「発掘」したので、こちらもご紹介。

20年位前に購入した、ラビット社の「SAWA'S LECTURE NOTE ON ROPE」です。沢浩氏考案の5種類のロープマジックが解説されています。表紙の沢氏の写真、若っ!

内容は…

  • 拡がる輪 術者は短いロープを改め、結んで輪にします。この輪をしごいてゆくと大きな輪になります。
  • ニュー・テクノロジー・ラバー・バンド 術者は、2本の短いゴム紐を取り出し、片方は普通のゴム紐で、もう一方は新素材のゴム紐である、と説明します。一方を観客に渡し、お互い、自分の持っているゴム紐を結んで輪にします。観客の輪は引っぱっても少ししか伸びませんが、術者の輪は引っぱるたびにどんどん伸びてゆき、数メートルの輪になってしまいます。基本的な原理やハンドリングは上記の「拡がる輪」と同じですが、素材を変えることにより、まったく別のマジックになっています。コメディタッチのお話、演技も面白い。
  • ザ・スーパー・ナチュラル・ロープ 術者は左手に1本のロープを持ち、右手の親指と人差し指でロープの上部をつまんだら、そのままゆっくりと右手を下に滑らせてゆき、観客に好きなところでストップをかけてもらいます。ストップがかけられた位置で右手を止め、その部分を右手の親指と人差し指でもみます。そうすると、ロープは少しずつちぎれてゆき、最後には切断されてしまいます。ロープの特性を利用した面白い原理のマジックです。
  • ロープ・サイズ・ミステリー 術者は、赤いロープと黄色いロープを示します。黄色いロープには結び玉があり、赤いロープより少し短くなっています。「2本の長さが違うのは、黄色いロープに結び玉があるからだ」と言い、術者は、黄色いロープの結び玉をほどき、2本を同じ長さにします。しかし突然、黄色いロープに結び玉が現れます。結び玉をほどくと、黄色のロープは赤いロープより長くなってしまいます。「こういうときは……こうします」と言って術者は、赤いロープに息を吹きかけます。そうすると。赤いロープにも結び玉が現れます。その結び玉をほどくと、2本は同じ長さになります。こちらもユーモラスなタッチのマジックです。
  • スウィンギング・レストレーション 術者は、1本のロープをよく示し、真ん中をハサミで切りますが、一瞬でつながってしまいます。今度はロープを二重にして中央を切り、4本にしますが、再び1本につながってしまいます。「ロープマジックの専門家でも見破れなかった」という宣伝文句は伊達ではありません。

久しぶりに解説を読み返し、ユニークな発想に感動。買った当時は挫折^_^;したんですが、もう一度ちゃんと練習してみようかな。

2008年4月26日 (土)

スクウェアー オフ

こちらを見て思い出し、押入れの奥からひっぱりだしてきたネタです。

Photo_2 術者は、ロープを取り出し、中央に結び目を作ると、結び目は四角くなってしまいます。そのまま結び目を引いてゆくと、ロープから外れてしまいます。外れた結び目を再びロープに通し、もう一度結び目を作ります。2つの結び目を引いてゆくと、鎖状につながったままロープから外れてしまいます。

30年位前に国内のショップで購入したものです。考案者等は不明。すんません。紹介しておいてなんですが、一度も実演したことありません^_^;

使用するロープが思いっきり胡散臭い上に、タネをラッピングみたいにして処理しなければならないので、テーブル越しでしか演じることが出来ない、というのがなぁ。あと、タネをパームしたり途中でスチールしたり、と結構術者が「やらなければならない仕事」が多いです。現象自体は面白いのですがね。もうちょっと上手い解決法はないものかと、ちょっと思案中。

2008年4月24日 (木)

ミルモでマジック

Photo 以前にも書きましたが、私がマジックに興味を持つきっかけになったのは、祖母に買ってもらったマジックセットです。そんなわけで(どんなわけだ^_^;)、今でもマジックセットを見かけると、つい買ってしまいます。

本日紹介するのもさんな中のひとつ、トミー(現タカラトミー)製の「ミルモでマジック」。アニメ化もされた女児向け人気漫画「ミルモでポン!」のキャラクター商品です。アニメの放映と漫画の連載が終了する間近に突如リリースされた商品です(発売は2005年7月、アニメの放送終了が2005年9月、漫画の連載終了が2005年12月)。量販店などでは、アニメのキャラクター商品は放映が終了したとたんに投売りされることも多いのに、なんでそんな時期に、しかもフィギュアとか文具ではなくマジックセットが発売された2_2のか?謎の多いアイテムであります。(現にAmazonのマーケットプレイスでは新品800円で売られてるし^_^;)

中には、以下のような8種類のマジックグッズが入っています。

  • ミラクルダイストンネル…白と緑のダイスを筒に通すと、目の数が入れ替わります。
  • 不思議なカード…相手が心に思ったキャラクターを当ててしまいます。テンヨーの「スターパレード」と同趣向のマジックです。
  • カップとポンポン…玉がカップを通り抜けます。「悟空の玉」ですね。
  • 不思議なサイコロ…サイコロをケースに入れて一振りすると、目が揃ったりします。テンヨーの「超能力ダイス」のコピーですが、何故かサイコロは5個。
  • 魔法のスティック…ウォンドが手にくっつきます。ウォンド自体に特別な仕掛けはありません。3種類の演じ方が解説されています。
  • 不思議なカップ…蓋付きのカップの中でボールが現れたり消えたり。「ボールアンドベース」です。
  • マジックロープトリオ…長さの違う3本のロープが同じ長さになり、再び違う長さになります。おなじみの3本ロープ。
  • トランプマジック…相手の選んだカードが上に上がってきたり、全部同じカードになったり。スベンガリデックです。

定番ネタで無難にまとめてあるな、と言う感じではありますが、その分、(手品ヲタ的には)面白みには欠けるかな、という気もします。

2008年4月20日 (日)

ソルトトリック

Photo 先日、レベント氏のソルトギミックを買ったので、塩のマジックにちょっと興味が湧きました。(自分で演じるかどうかは微妙、とか言ってた癖にね^_^;)

で、GINさんでバーネット製「ドクターダレイのソルトトリック」、という商品をみつけ、お値段も手ごろだったので購入。

現象は、握りこぶしに注いだ塩が消えて、反対の手の中から流れ落ちる、というおなじみのもの。ギミックは、GINさんのところの商品説明にある通り、ぶっちゃけサムチップなのですが、普通のものとちょっとだけ形が違います。その形状の違いにより、指を突っ込まずにこぶしの中の本体を反対の手にスチールできる、というのがミソ。面白いアイデアです。

ただ、何回か練習して思ったのですが、解説書のやり方ではなく、親指の付け根の部分でサムパームのようにしてスチールしたほうが四指が自由になっていいかな、とも思ったり。自分なりにいろいろとハンドリングを考えてみるのが面白そうな素材ではあります。

そして、同じGINさんで、もうひとつ、バーネット製の「インスタソルト」という製品もあったので、ついでに購入。こちらは、こぶしの中の塩の消失、出現の後、両手から塩が流れ出る、というもの。普通のサムチップと、もうひとつ、塩の補給用のタンクともいうべきギミックがセットになっています。サムチップでの消失、出現の演技の途中でこのギミックをスチールしてきて使うようになっています。上記の「ドクターダレイのソルトトリック」と組み合わせて使ってみてもよいかもしれません。←先に自分が演じるかどうか微妙とか言っといてこういうこと書くのもなんですが^_^;

2008年4月17日 (木)

アニマル・ケーパーズ

Photo 術者は、それぞれ異なる動物の絵が描かれた10枚のカード2組を取り出し、1組を観客に手渡します。残った1組を、ある方法で混ぜてしまいます。そうしたら、観客に渡した組も、観客自身に同じようにして混ぜてもらいます。しかし、各々の組のトップカードを1枚ずつ順番にペアにしてゆくと、それぞれのペアは全て同じ動物の絵柄になっています。

ハワード・アダムスという人が考案した「ディール・フリップ・ドロップ・カット」という原理を元に、アルド・コロンビニ氏が手順構成をした作品です。スライハンド的なテクニックは一切不要です。「ディール・フリップ・ドロップ・カット」という原理、というか技法は、この商品ではじめて知りましたが、なかなか面白いと思いました。要はフォールスシャフルで、かなり図々しい方法なのですが、カードがよく混ぜられたように錯覚してしまいます。「ダービーの大予言」に使われている原理とちょっと似ているかな。

残念なのは、カードの絵柄がいかにもいろいろなところから寄せ集めてきた、と言う感じで統一感がないこと。これはちょっとなぁ。まあ、いろいろと応用が効きそうな面白い原理を知ることができたので、それだけでも収穫だったかなとは思っていますが。

2008年4月11日 (金)

クロースアップパッド

Photo 今日のネタは、マジックのアクセサリー、クロースアップパッド。

写真は、マジカルエンカウンターズというメーカーの「ミラクルパッド」という商品。表面はベルベット地で、四隅には装飾金具がついており、なかなか綺麗な仕上がりです。裏面には、スチール用のスリット(レギュラーコイン用×4、ジャンボコイン用×1)がついていています。裏地が厚紙製なのはちょっと残念。まあ、裏面はお客さんに見えるわけではないのですが。

当然ですが、マットのように丸めたり畳んだりは出来ないので、結構な荷物になります。カバンの片隅に入れて気楽に持ち歩く、というわけにはいきません。そんなわけで、私もクラブの発表会くらいでしか使用したことはありません。

ちなみにこの商品、ハンクリーで購入したのですが、定価は50ドル。で、他のネタと一緒に注文したのですが、これだけ品切れ。後から別便で届き、単品で送料が40ドルくらいかかりました。送料が高そうだったので、他のネタと一緒に注文したのにぃ~、きぃー。

Photo_4 こちらは東京マジック製の「ハイパーマット」という商品。完全に箪笥の肥やしになっています^_^; 

とにかくなんかいろいろな機能が満載。手前のフラップを開けると、スパイ映画の小道具みたいになっています。どれも使ったことありませんが(なら買うなよ)。

2 基本的な装備は以下の通り。

PKマジック用に可動式のマグネットと伸縮式の針が内蔵、小物消失用の引きネタ内蔵、スチール用の棚(レギュラーカード用×1、ジャンボカード用×1、レギュラーコイン用×2、ジャンボコイン用×1)、小物を引っ掛けておけるフック×2付き。

2008年4月 6日 (日)

スーパーソルトポアーギミック

最近パソコンの動作がやたら重いはすぐフリーズするはで、難儀してます。HD内のエロ…、もとい、資料をちと整理しないといけないかなぁ。

UGMさんから会員更新の案内が来たので、更新とともに気になっていたネタや新製品をいくつか購入。今日はそのうちのひとつ、「スーパーソルトポアーギミック」の感想なぞを。

現象は、握った手の中に入れた塩ビンいっぱいの塩が消えてしまい、反対の手から流れ出てくるというもので、ギミックと解説DVDのセットとなっています。ギミックの考案と解説はレバント氏。DVDは、「塩の飛行」のルーツとなった、「タバコの葉の飛行」の解説から、ギミックの形状の変遷、使用する塩の種類、ダイ・バーノン、ロイ・ベンソン、ロス・バートラム、フレッド・カプス諸氏の手順の解説、そしてレベント氏自身の手順の解説等が収録されており、非常に見応えのある内容になっています。「塩の飛行」についてはあまり知識がなかったので、良い勉強になりました。ギミックは手が小さい人だとちょっと扱いづらいかな。

塩をステージに散らすので、個人的にはこの手のマジックを自分が演じるかどうかは微妙なのですが、良い刺激にはなりました。

2008年4月 2日 (水)

変身カード

Photo 写真は昨日の記事の元ネタの「帽子の中のミッキー」。現象については、Hey presto!さんで詳しく紹介されているので、コチラをドゾー(他力本願^_^;)。

で、ついでに似たようなネタをご紹介。

Photo_2 術者は2枚のジャンボカードを取り出します。1枚は美女、もう1枚にはドラキュラ?の絵が描かれています。2枚を裏向きにして、どちらが何のカードかわからなくなるように良く混ぜ、1枚を裏向きのまま卓上に置きます。手に持っているカードを表向きにすると、ドラキュラのカードです。観客に卓上のカードは何のカードか尋ねると、当然、美女のカードという答えが返ってきます。しかし、手に持ったカードを裏向きにすると同時に卓上のカードを表向きにすると、卓上のカードはドラキュラのカードです。そして、手に持ったカードを表向きにすると美女のカードです。

中学生の頃、近所の文房具店で買ったものなので、30年以上前の製品です。解説書には「アラジン」というメーカー名が記載されていますが、パッケージは紛失してしまったので、メーカーの詳細についてはよく判りません。基本的な原理は「帽子の中のミッキー」とほぼ同じですが、ギミックの構造が異なります。こちらの方が構造はシンプルですが、若干角度には弱いです。購入当時、面白い原理だなぁ、と感心した覚えがあります。

2008年3月30日 (日)

リアライズドコイン

Photo 術者は5枚のカードを取り出します。4枚にはそれぞれ1枚の100円玉の絵が描かれており、1枚は何も描かれていないブランクカードです。ブランクカードをパケットのトップに裏向きにして置き、再び表向きにすると4枚の100円玉の絵が描かれたカードになってしまいます。そしてパケットを広げると、他の4枚のカードの100円玉の絵は消えて、ブランクカードになっています。4枚の100円が描かれたカードを裏向きにして他のブランクカードの間に差し込み、パケットを振ると、本物の100円玉が4枚出現します。裏向きのカードを表向きにすると、100円玉の絵は消えてブランクカードになっています。

トリックスの製品で、考案は赤沼敏夫氏。カードのギミックは、先日紹介した「インポシブルマトリックス」に似ていますが、こちらはダイレクトなプロダクション現象になっています。ただし、単なる出現現象ではなく、カードの変化現象と組み合わせたあたりが流石です。絵の「移動」、「実体化」、実体化に伴う「消失」、と手順も論理的です。ハンドリングも比較的無理がありません。

コインを使ったマジックとカードを使ったマジック、どちらがご覧になりたいですか?と聞き、相手が何と答えようと、このマジックを演じる、という導入のしかたなんかも面白いかな、と思っております。

2008年3月28日 (金)

インポシブルマトリックス

先日NHKBS2で放送された「とことん石ノ森章太郎」を見ていたら、「早野凡平がワルツリーの役名で怪傑ズバットにゲスト出演していた」と出鱈目な薀蓄を披露していた「雑学王」のゲストがいてちょっと辟易。

Photo 閑話休題。今日のネタはジョン・ケネディ氏考案の「インポシブルマトリックス」です。

術者は、コイン3枚を卓上に横一列に並べて置きます。2枚のカードの裏表を改め、1枚をコインから少し離れた場所に、もう1枚を3枚のコインの上に置きます。コインの上のカードを持ち上げるとコインは2枚になっています。もう1枚のカードを持ち上げるとその下にコインが1枚「移動」しています。同様にして残りの2枚も移動してしまいます。カード1枚をしまい、残りの1枚を再びコインの上に置きます。今度はカードの下のコインが1枚ずつ握った手の中に「移動」してしまいます。

初見の際、両手が空なのをはっきりと見せたあと、カードを持ち上げるだけで怪しげな動作もなくコインが移動するするのでとても不思議に思えました。タネ自体は非常にシンプル、というか図々しいものですが、上手く手順が構成されています。前段は100%タネに依存していますが、後半は完全にスライハンドです。後半部分は自分なりのハンドリングで演じてみるのも面白いかもしれません。

2008年3月24日 (月)

トリックスのサイコロネタ2題

昨日に引き続き、トリックスのサイコロネタ2題。考案はいずれも赤沼敏夫氏。

Photo_3 まずは「サッカーダイスモンテ」。1975年の作品。術者は2個の小箱を取り出し、それぞれに赤いサイコロと緑のサイコロが入っていることを示します。2個の箱の位置を入れ替え、どちらに赤いサイコロが入っているのか観客に尋ねますが、赤いサイコロが入っていると思える箱を開けると、中にあるのは緑のサイコロです。もう一度箱の位置を入れ替え、今度は緑のサイコロがどちらにあるか尋ねますが、緑のサイコロが入っていると思われる箱には赤いサイコロが入っています。その箱をしまい、残った箱に入っているサイコロの色を観客に尋ねますが、その箱を開けると中にあるのは白いサイコロです。

当て物系のモンテマジックですが、サイコロを使うアイデアが面白いです。最初の2個の箱の「改め」はかなり図々しい方法を使っています。

Photo_4 こちらは「ファントムダイス」。これも1975年の作品です。小箱に入れたサイコロが手から手へ移ったり、コップを貫通したりします。

原理自体は古くからあるものです。コインマジックでも同じ原理の道具を使うマジックがありますし、W・ギブソンの「奇跡と大魔法」によれば、日本でも木の桝いっぱいに入れた米が別の場所に移動する、という同じ原理のマジックが行なわれていたそうです。このマジックでは素材をサイコロにしたのがミソ。いろいろと応用手順を考えてみるのも面白そうな素材であります。

2008年3月23日 (日)

スペースダイス

Photo 術者は、白・緑・赤の3色のサイコロと透明なコップ、2枚の透明板を取り出します。コップの上に1枚の透明板を置き、その上に白いサイコロを置きます。さらにその上にもう1枚の透明板を置きます。上の透明板を強く叩くとサイコロは透明板を貫通してコップの2_2中に落ちてしまいます。同様にして緑のサイコロも透明板を貫通してしまいます。術者は「最後は透明板を1枚だけ使います」と言ってコップの上に透明板を置き、赤いサイコロをそこへ叩きつけますが、サイコロは貫通しません。手をどけると赤いサイコロは、透明板の上でぺちゃんこに潰れています。

30年位前に購入した製品でトリックス製。考案は赤沼敏夫氏です。

「貫通」の原理はかなり大胆、というか直截的です。購入当時、「どんな凄い仕掛けなんだろう」と思いながら現物を手にしてちょっと拍子抜けした覚えがあります^_^;。しかし、改めて解説書を読み直してみると、最後に意表をついたクライマックスを持ってくることにより、前半の怪しさを相殺するのと同時にタネも処分する、という手順構成は良くできていると思います。

2008年3月22日 (土)

ジャンボ・インパクト

DPグループの「プロフェッショナルコインマジックシリーズ」の新作、「ジャンボ・インパクト」を購入したのでご紹介。

Photo 内容はレギュラーコイン・ジャンボコイン・パースフレームのセットです。定価は2100円ですが、トイザラスでは1499円でした。この値段でこの内容なら悪くはないな、と箱を開けるまでは思っていたのですが……、ジャンボコイン、プラスチック製でしたorz

ジャンボコインの魅力は、単に見た目がデカい、という視覚に訴える要素だけではなく、観客の手の上に置いた時の重みとか、テーブルに置いた時のガチャンという音等の触覚や聴覚に訴える部分も大きいと思うのですが、プラスチックにメッキをしただけのジャンボコインではそれはかないません。これでは「オモチャ」と言われても仕方ないでしょう。商品名に「プロフェッショナル」と謳うのであれば、多少単価が上がってもジャンボコインは金属製にするべきではなかったか、と思うのですが。

説明書で解説されている技法は、レギュラーコインとジャンボコインのパーム、レギュラーコインからジャンボコインへの変化2種、オーディナリーパームを使ったコインの消失と出現、ジャンボコインのコインロール。手順はパースフレームからのレギュラーコインとジャンボコインの出現、ボーナスとしてコインアセンブリー(クライマックスにジャンボコインが出現)が解説されています。

解説書の内容は良いけど肝心の製品の出来が残念なことになっている、といういつものDP製品になっちゃったかなと。

2008年3月16日 (日)

コンパクトテレホン

花粉症で鼻水と涙が止まりません。こんなにヒドイのは久しぶりだなぁ。テンション著しく下降中。

Photo

はい、今日のネタはテンヨーの「コンパクトテレホン」。1985年発売の商品で、考案は近藤博氏。

術者は、0から9までの数字が書かれたボードにダイヤルがついた「電話機」と、10人の有名人の電話番号が書かれたリストを取り出します。「電話機」は薄いプラスチック製で、機械的な仕掛けは一切施されていません。術者が後ろを向いている間に、観客にリストの中から好きな人物を選んでもらい、「電話機」でその電話番号にダイヤルしてもらいます。術者は、「電話機」を受け取ると、即座に観客がダイヤルした相手を言い当ててしまいます。

簡単な原理の数理マジックですが、よく考えられています。数理マジックの中には、観客にいろいろと計算をさせるタイプのものがありますが、「計算」作業を「ダイヤルを回す」という作業に置き換える、というアイデアが秀逸です。「電話をかける」という意味づけがあるので、ダイヤルを回すことは不自然ではないし、ダイヤルを回すだけなので、計算をしなければならない、という観客の負担もありません。

ちなみに添付の電話番号簿に載っている有名人は、男性が順に石坂浩二、西田敏行、沢田研二、志村けん、郷ひろみ、村田英雄、名高達郎、萩本欽一、草刈正雄、緒形拳。女性は伊藤蘭、藤谷美和子、榊原郁恵、吉永小百合、小泉今日子、菊池桃子、中森明菜、薬師丸ひろ子、栗原小巻、大原麗子となっていて、ちょっと時代を感じさせます。勿論、リストの電話番号は架空のものですが^_^;

個人的に好きなマジックですが、ダイヤル式の電話機が廃れてしまい演じにくくなってしまったのが残念。

2008年3月12日 (水)

ふしぎなベース

Photo 術者は、木製の壺を取り出し、中に2個のサイコロを入れ、口の部分を手で塞いでよく振ります。そのまま「透視」をすると言って中のサイコロの目の数を言い当ててしまいます(壺は底の部分が外れるようになっており、サイコロの目が確認できるようになっています)。また、「透視」以外にもサイコロの目を「予言」したり、ポケットに入れたサイコロが壺の中に移ってしまう「移動」現象のマジックも演じることができます。

私が購入したものは、日本奇術連盟製。道具が思い切り胡散臭いですが、「タネ」の部分をラッピングなどで処理すれば手渡しも可能です。こういういかにも怪しげなグッズを使うマジックも捨てがたい味があると思います。応用範囲は広いので、いろいろと手順を考えてみるの面白いでしょう。改めて見てみると、形状は異なりますが、パーツの構成はトリックスの「ゴッドダイス」もよく似ていたり。

2 こちらは超魔術ブームの頃、バンダイからマリック氏のビデオとセットで発売されたもの。基本的な構造は上記の「ふしぎなベース」と同じ。容器がスリムになり蓋もついているので、こちらの方が持ち運びには便利。

2008年3月11日 (火)

透視ネタ2題

Photo 術者に見えないよう、観客にサイコロの好きな目を上にして小さなケースに入れ、蓋をしてもらいます。さらに一回り大きなケースに入れて蓋をします。その状態で術者はサイコロの目を「透視」してしまいます。

最近では同様の商品が100円ショップなどでも売られているので、軽く見られがちなネタですが、良いマジックだと思います。容器を二重にすることがタネのカモフラージュになっているのですが、観客からは、容器が二重になったことでより不可能性が高められたように見える、という発送がいかにも手品的です。写真は左が「透視ダイスボックス」という商品名で、ブラックハットマジック製。最近100円ショップで売られているバルス製のやつはこれをコピーしたものかな?右はトリックス製で「ダイスとカプセル」という商品名。

Esp そしてもうひとつ、同じような原理を使った商品。ミカメクラフト製の「ESP TELEPATHY」。

それぞれ異なるマーク(ESPマーク)が描かれた5枚のカードを観客に渡します。術者が後ろを向いている間に、5枚のカードを裏向きで何度かカットしてもらい、中央のカードを表向きにして覚えてもらいます。5枚のカードをそのまま揃えて封筒に入れてもらいます。さらにその封筒を術者がもう一回り大きな封筒に入れてしまいます。その状態で、術者は、観客が覚えたマークを「透視」してしまいます。

単に封筒に入れたカードを当てるのではなく、「真ん中」のカードを当てる、というアレンジが巧妙です。また、「封筒は透けない」と観客に思わせるような工夫もしてあり、よく考えられていると思います。

2008年3月 9日 (日)

ストレンジスティック

1 これも先日購入したばかりのネタで、マジックランド製の「ストレンジスティック」です。何もないスティックの端に宝石が現れたり、別のスティックに移ったりして、最後には白い宝石が赤い宝石に変化します。ジャンピングジェムなどの名前で知られるおなじみのマジックです。

マジックランド製のものはスティックが金属製で、ケースも皮製なので、チープさがありません。

2_2 で、他社製品との比較。写真上の左側は数年前にテンヨーでリメイクされた「ダイヤとルビー」。スティックが大きくなり、宝石も大ぶりなものになっています。フェルト製のケース付き。宝石が大きくなった分、見栄えは良いのですが、指の小さい人には若干演じにくかったりもします。

写真上右側は30年位前に購入したトリックス製。商品名は「ジャンピングダイヤ」。合皮のケース付き。

写真下はサイズ比較。上からランド製、テンヨー製、トリックス製。宝石の構成は、どのメーカーも同じ。解説されている手順も細かいハンドリングは異なりますが、基本的な流れはほぼ同じです。ただ、ランドの解説書では、手順の途中でスティック一本をポケットにしまい、最後にその一本をまたポケットから取り出してクライマックスの宝石の色の変化を行なうようになっています(他の2社の解説では、色変わりする宝石のスティックはずっと手に持ったまま)。また、ランドの解説書のみ、基本技法の解説部分での親指の動かし方が逆になっています。

ところでこのマジック、手順的には問題なく良いマジックだと思うのですが、道具の取り出し方としまい方が微妙に難しいような気もします。^_^;

2008年3月 8日 (土)

ブックテスト最終兵器

広川太一郎さんの訃報を聞いてショックを受けております。あの広川節がもう聞けなくなるのは寂しいなぁ。「キャノンボール」のロジャー・ムーアとマイケル・ホイの二役なんか絶品だったなぁ。「ローマの休日」の理容師マリオはオネェ言葉で喋るオカマキャラ(原語ではオカマキャラでも何でもない)でないとしっくりこないし。広川さん、長い間吹き替えファンを楽しませてくれて有難う。そしてお疲れ様でした。

というわけで手品と全然関係ない話でスマンコ。

Photo で、手品の話。メンタルマジックファンの方には今更、と言われそうですが、前から気になっていた「ブックテスト最終兵器」を先日ようやく購入しました。現象は……

文庫本をば観客に手渡し、好きなページを言ってもらい、そのページを術者に見せないようにして開いて、最初の数行をば黙読してもらいます、なんてさ! 術者ってば、観客の心をば読み取るかのように、観客が読んだ本文の内容をば言い当ててしまいます、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! 観客がページを選んでからは、術者は本には一切触れません、とか言っちゃったりして、憎いねとっつぁん、ツンツンツン! また、文庫本意外の特別な道具等は一切使用しません、なんちゃって! 
、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ!

文体が変なのは「広川太一郎変換フィルタ」を使っているからだったりして。ちょんちょん。

すんません、文体元に戻します。「道具」を買うと中に入っているのは文庫本一冊と解説書。文庫本は普通の岩波文庫の文庫本に見えますが、このマジックのために普通の文庫本を模して造られたフェイクの「岩波文庫本」です。本には「仕掛け」が施されていますが、数ページに目を通したくらいでは異状に気がつく人はいないでしょう。面白いアイデアです。本を手にして解説書を読んで最初に感じたのは、「よく作ったなぁ!」ということ。9000円、というのは単品の手品用具としては安くないお値段ですが、その労力を考えると妥当な値段なのかなとも思います。

現象説明で書いたとおり、文庫本以外には余分な道具は一切使用しません。まあ、その分、術者が覚えなければならないことがいろいろとありますが、覚えやすい工夫がなされているので、小一時間も練習すれば大丈夫でしょう。また、「決まりごと」を忘れてしまっても、本のある部分を見れば再確認できるようになっている、という配慮はありがたいです。まだ、1回しか実演していませんが、反応はまずまずでした。

2008年3月 2日 (日)

ザ・ラストモンテ

Photo 本日も3カードモンテネタです。術者は、3枚のカードを取り出します。2枚はクラブの2で1枚はハートのAです。Aは「マネーカード」で、どこに「マネーカード」があるかを当てることができれば掛け金が倍になって戻ってくる、と街頭賭博「スリーカードモンテ」の説明をし、術者は3枚のカードを裏向きに並べて卓上に置きます。何度かカードの位置を入れ替え、明らかにAだと思われるカードを表向きにすると、Aではありません。もう一度同じ様にしてカードの位置を入れ替えますが、やはりAは観客の予想とは違う場所にあります。今度はAのコーナーに折り目をつけ、裏向きでもわかるようにしますが、折り目のついたカードはいつの間にか2になっています。最後には術者はAのコーナーを破りとってしまいます。これで他のカードとすりかえることは不可能になったはずですが、それでもAの位置を当てることはできません。

考案はハリー・アンダーソン氏、発売はメイヤー・イエディット氏です。私は東京マジックで購入。12回分の演技ができます。タネカードは使用しますが、基本的にはスライハンドマジックです。表向きにしたカードを裏向きに卓上に放り投げるときに、ひそかにすりかえる「モンテスロー」或いは「モンテトス」と呼ばれる技法を使用します。日本語で「モンテスロー」について書かれた文献は数が少ないので、そういう意味では、東京マジックの日本語解説は貴重かもしれません。但し、訳文に一部誤りがあるのと、図解の一部に描かれているカードのインデックスが逆になっている(これはオリジナルの解説書の図解も間違っている)ので注意が必要ですが。

「モンテスロー」はあまり得意ではないので、この機会に練習してみようかな、と思う今日この頃です。

2 ちなみに上の写真は「ザ・ラストモンテ」とは関係なく、映画「アトランティスのこころ」のワンシーン。主人公達がカーニバルでスリーカードモンテをするシーンです。ヒロインのミカ・ブーレムにおぢさんメロメロ^_^;

2008年2月28日 (木)

ジム・テンプルのカードモンテ

Photo ある日、見知らぬ男が金を稼ぐ気はないか、と言って近づいてきた。彼は3枚のカードを持っていて、2枚には赤い印、もう1枚には青い印がついていた。男は、私が青のカードがどこにあるかを当てれば1ドルくれるが、外れれば逆に私が1ドル払う、という説明をしたあと、3枚のカードを重ね、青のカードを一番下に入れた。

「さあ、青いカードはどこにある?」と男が聞いてきたので、「一番下」と答えると、彼はニヤリと笑って下のカードを見せた。それは赤いカードだった。「さあ、これで1ドル頂きだ。残りは上か真ん中だが、どっちだと思う?」と男。私は「上!」と答えると「これでもう1ドル頂きだ」。男が上のカードを見せると赤だった。「じゃあ真ん中のカードが青だったのか」と私が言うと、男を真ん中のカードが赤なのを見せ、「これで合計3ドルだな」と言った。

「おかしいじゃないか!青いカードが無いじゃないか」と私が言うと、男は「青いカードはここにあるぜ。もう1ドル頂きだな」とすました顔で言いながら一番下のカードを見せた。それは青いカードだった。やけになった私が、「じゃあ一番上のカードは違うんだな」と言うと、男は一番上のカードも青であることを見せた。同様に真ん中のカードも青であるのを見せられ、私は合計6ドルを失うことになった。

諦めきれない私が、「ちょっとおかしいぞ。あんた3枚以上のカードを使ってるだろう」と問い詰めると、男はカードを1枚ずつきっちりと数え、3枚しかないこと見せ、「これでもう1ドルもらうぜ」と言った。

ついに諦めた私が負け分の7ドルを払おうとすると、男は「ちょっと待ちな。最後の大勝負といこうじゃないか」と言って2枚のカードを表向きにした。2枚は、赤いカードと青いカードだった。そして残った裏向きのカードを指差し、「こいつの色を当てられたらいままでの負け分を無しにしてやろうじゃないか。その代わり外れたら負け分を倍にして返してもらうよ」と言ってきた。私が自信を持って「赤」と答えると、男は笑いながらそのカードを表向きにして見せた。そのカードには14ドル、と書かれていた。結局私は合計14ドル巻き上げられてしまったわけさ。

というようなお話をしながら演じるのが、本日のネタ、「ジム・テンプルのカードモンテ」。10年位前に「ラッセエーワン」という謎の通販ショップで購入した商品です。

3カードモンテなどに代表される「当て物」系のマジックは、下手に演じると、観客にストレスを感じさせる演技になりかねませんが、このネタは、術者がカモにされた、という演出なので、嫌味がありません。また、「モンテ」と言いながら、観客にカードの位置を追わせるのは、最初の1回だけで、あとは「どこにもないカード」あるいは「どこにでもあるカード」現象になるので、観客が「当たりカード」を本当に見失って混乱する、という心配もありません。

また、使用するテクニックは「ダブルリフト」と「ラインナップムーブ」のみなので、比較的簡単に演じることができます(「ダブルリフト」は簡単な技法だとは思いませんが、この場合は枚数が少ないので容易にできます)。使用するカード自体に特別な仕掛けはないので、レギュラーカードの字札と絵札、ジョーカーなどを使って同じような演技をすることも可能です。というわけで、マニアが見てびっくり、というものではありませんが、悪くはないマジックかな、と思います。

追記:なまらリンクさんでこのマジックの実演動画が紹介されていますので、そちらもご覧下さい。(動画の演者はちょっとテクニック的に怪しいところがありますが^_^;)

2008年2月26日 (火)

パケットマジックかと思えば…

2 術者は、パケットケースから2枚のカードを取り出します。1枚はバラバラのサイコロ、そしてもう1枚はダイスカップの絵が描かれています。2枚のカードを重ねてシェイクすると、サイコロのカードは、4個縦に並んだ絵になっています。さらにサイコロのカードの陰から、本物のサイコロが4個、縦に並んだ状態で出現します。

岸本道明氏考案の「2Dダイススタッキング」です。前半のパケットマジックの部分はあまり不思議さは感じられませんが、後段では本物のサイコロが立った状態で出現するので、かなりインパクトがあります。岸本氏は、実演では自分の腕時計の文字盤の上にサイコロを立ていました。この出現のさせ方はカッコイイ。パケットマジックかと思って見ていると、実はプロダクションマジックだったという、意外なオチのあるマジックです。

Photo で、もうひとつ、意外なオチのあるマジック。トリックスの「タマげたパドル」。考案は倉持大道氏。

両面黒の棒の端に黄色いスポットが現れます。このスポットが青いスポットに変化し、さらに赤いスポットに変化します。赤いスポットを引っ張り出すと丸いスポンジのボールになります。そのままスポンジボールの手順に続けることが出来ます。

こちらは、パドルマジックだと思っていたらいつのまにかスポンジボールのマジックになってしまった、という意表をついたネタです。ウケのよいパドルマジックとスポンジマジックを強引に合体させた怪作。正直、使用するパドルが怪しすぎですが、ボールが出現したらすぐにパドルはしまってスポンジボールの手順に移ってしまえば、それほど違和感はないのかな、とも思います。

2008年2月25日 (月)

スポンジバナナ

Photo 術者はポケットからスポンジ製のバナナを1本取り出しますが、このバナナが突然2本に「分裂」してしまいます。1本のバナナを紙袋にしまいますが、残りの1本がまた分裂して2本になってしまいます。1本を紙袋にしまいますが、またもや残りの1本が2本に分裂してしまいます。このようにして次々にバナナが分裂してゆき、そのつど紙袋にしまっていきますが、紙袋をさかさまにすると袋の中は空になっています。さらに手元に残った2本のバナナをまとめて観客に握らせ、再び手を開かせると、「ベビーバナナ」が生まれています。

2 ダン・ギャレット氏の実演でおなじみのマジックです。クロースアップから、ちょっとしたサロンでも演じることが出来ます。バナナが次々に分裂する様が何とも言えないユーモラスな味わいを出しています。

で、右の写真はそのニンジンバージョン。こちらのほうが、スポンジウサギなどと組み合わせた演技も考えられるので、より「実用的」かもしれません。

3 そしてもうひとつ。100円ショップのダイソーで見つけた「布野菜」というシリーズのニンジン。こちらはマジック用として販売されているわけではありませんが、上記とほぼ同じような演技を行なうことが可能です。ちなみにこの布野菜シリーズ、他にも蕪や茄子などがありますが、そちらはカップアンドボールやお椀と玉の演技にも使えそうです。

2008年2月23日 (土)

PKスパーテル

Photo 術者は、医師が使うような金属製のへら(スパーテル)を取り出し、観客に渡してよく調べてもらいます。このへらを術者の手のひらの上に置きます。オマジナイをかけると、へらがゆっくりと回転をしはじめ、180度回転してしまいます。

使用するのはへら1本のみで、他に余分なギミックは使用しません。また、事前のセット等は一切不要なので、ポケットに入れておけばいつでもどこでも演じることができます。非常にシンプルな原理ですが、面白い効果のマジックです。この道具を買ったばかりの頃は、ゆっくりとへらが動き出す様が見ていて面白く、ひとりで何度も遊んでいました。

なお、これから術者が何をするのかわからない状態で観客にへらを渡す分には、まず秘密に気づかれる心配はありませんが、演技の後に渡すとタネがバレます、というか観客にも術者と同じことができてしまいます^_^;

2_2 また、同じ原理のマジックで、鍵タイプのものもあります。

ところで、先日某巨大掲示板を覗いていたら、このマジックについて、「使えないクソネタ」みたいな書き込みがありましたが、それはどうなんだろう。個人的にはそんなに悪いネタではないと思うのですが。

2008年2月20日 (水)

インビジブルゾーンほか

Photo 本日のネタ、1個目はDPグループで購入した「シガレットカッター」。

スリットの開いた金属製のチューブの中にタバコを入れます。チューブはちょうどタバコ1本分が入る大きさです。チューブの蓋を閉め、スリットの部分にカミソリの刃を差し込みます。当然中のタバコには切れ目が入っているはずですが、チューブからタバコを出すと、キズひとつありません。

4d お次はテンヨー製の「4Dクロス」。考案は高橋敬二氏。

X型のチューブの片方に鉛筆を差し込みます。別の鉛筆を、チューブのもう一方に差し込むと、先に差し込んだ鉛筆を貫通してしまいます。

基本的な原理は上記の「シガレットカッター」とよく似ています。「シガレットカッター」は「復活現象」(或いは「不死身現象」と言ったほうがよいかな)なのに対し、こちらは「貫通現象」となっています。また、「シガレット~」は、タバコがチューブの中にあり観客から見えないのに対し、「4Dクロス」は、鉛筆の殆どの部分が観客の目に触れています。ある種、限界に挑戦した意欲作といえましょうか。

但しこのマジック、ギミックの鉛筆の出来があまりよろしくないので、至近距離で見せるのはちょっと怖かったりします^_^; アイデアは素晴らしいのにそれがちと残念であります。

Photo_2 続いてもテンヨー製品。ルーバー・フィドラー氏考案の「インビジブルゾーン」。

穴の開いたケースにペンを通し、ケースの蓋を開くと、ペンの中央部分が消えています。蓋を開けたままペンを引き抜くと、また元の1本のペンに戻ります。

これも似たような原理を使っていますが、「消失」(或いは「透明化」)という現象になっており、何とも奇妙な味わいのするマジックになっています。ひとつの原理でもアレンジの仕方によって全く別のマジックになるのが面白いです。非凡なクリエイターによるアレンジを待っている原理は、まだまだたくさんあるのかもしれません。

2008年2月18日 (月)

クロースアップマット

クロースアップマット、あれば便利な道具ですが、けっこうかさばります。そんなわけで本日は携帯に便利な小型のクロースアップマットの紹介。

Photo こちらはジョン・コーネリアス氏の「シャフル・マット」。A5サイズのマットで、2つに折り畳むことができます。サイズがサイズなので、デックをスプレッドしたりコインアセンブリーをしたり、というのには無理がありますが、ちょっとデックをシャフルしたりする分には充分です。マット部分はスポンジ生地に布が貼り付けてあり、綺麗な出来です。

2 こちらは藤原邦恭氏のマジックエフェクトの製品「ブックマット」。その名の通り、一見文庫本のようですが、広げるとA4サイズのクロースアップマットになります。マットをマジックっぽく取り出す、という演出が面白いです。ベースはウレタン素材で、その上に布が貼ってありますが、4つに折り畳んで本に偽装する必要上、布の一部がウレタンに貼られずフリーな状態になっており、マット形態にしたときに布が少し浮いたりして若干使いづらい部分があります。まぁコンパクトになる分、普通のクロースアップマットと比べて使いづらい部分があるのは仕方がないのでしょうが。

2008年2月17日 (日)

リップスティック

Photo 1組の青裏のトランプの中から、女性の観客に1枚のカードを選んで覚えてもらいます。そのカードをデックに戻してもらい、カットをしたら、カードを選んだ女性客に、術者に向かって「投げキス」をしてもらいます。術者は、その「投げキス」をほっぺたで受け止め、ハンカチで頬を拭うと、ハンカチにキスマークがついています。キスマークのついたハンカチをデックの上に置き、手でハンカチをデックに押し付けると、キスマークが消えてしまいます。デックを裏向きにスプレッドすると、1枚だけ裏模様が赤くなっているカードがあります。そのカードを表向きにすると、観客の選んだカードで、しかもキスマークがついています。

バレンタインデーも過ぎちゃいましたが、今日はロマンチック?なネタで。トニー・ビナレリ氏の「リップスティック」です。ぶっちゃけ、マニアが見てびっくり!というマジックではありませんが、次々に現象が起き、また、適度なユーモアもあり、で実践的なマジックだと思います。難しい技法等は使用しませんが、今のような寒い時期はちょっと演じにくい(というか上手くいかない場合がある)部分があるので注意が必要なのですが。あと、猛暑の際もちときつかったり^_^;

2008年2月14日 (木)

ピエロは魔術師

原理はサパーリ理解できませんが、トッパン印刷が床に置いても立体視できる「ステレオ印刷ポップアップ3D」を発表。まだ個人では手が届きそうもありませんが、マジックにも応用できそうです。

Photo_2 で、そんな話題とは関係なく、今日のネタ。中央に穴の開いたカードをケースに入れ、虫ピンで留めますが、カードはするりとピンから抜けてしまいます。

写真のものは昔トリックスで購入した「ピンの幻影」という商品。最近では同じ原理の商品が100円ショップでも発売されているので、お持ちの方も多いでしょう。

Photo で、こちらが、上記の改良版ともいうべきトリックスの「ピエロは魔術師」。考案は新城泰一氏。

ケースに留めたピエロのカードがエスケープする他、ピエロの絵が他のカードに移動してしまう現象も演じることが出来ます。2つの現象は続けて演じることもできます。

カードを留めるのはピンではなく、2本のバンドを使用するので、より「しっかり留めた」という印象を与えることができます。ちょっとした「改良」ですが、こうゆうのはなかなか思いつかないんだよなぁ。道具も綺麗にできています。

2008年2月12日 (火)

ダブルエックス

Wx1_2 術者は100円玉と銅貨を取り出し、手の中に握ります。手の甲を上にして、握りこぶしの中から銅貨を取り出し、手の甲の上に置きます。この銅貨をボールペンでたたくと、一瞬に100円玉に変化します。握った手を開くと、中の100円玉は銅貨になっています。

「ダブルエックス」の名で知られるマジックです。上の写真は、私がマジックに興味を持ち始めたばかりの頃に購入したトリックス製のもので、「アポロとシルバーの交換」という商品名でした。ボールペンが木製なのが時代を感じさせます。

ところでこのマジック、購入当時は解説書を読み、「こんなの絶対バレる!」と思い、長らくお蔵入りになっていました。有効なマジックである、とわかったのは、随分後になってから、実際にプロマジシャンが演じているのを見てからです^_^;

Wx2 ついでにその他の「ダブルエックス」。

左はテンヨー製の「ミラクルコインマジック」。使用するのはボールペンではなくウォンドです。写真のものはミッキーマウスバージョンですが、ポケモンバージョンもあります。

右上はトリックス製。「コインマジックの達人」という商品名のもの。ダブルエックスの現象のほか、グラスの貫通現象も解説されています。

右下はエポック社の「山上兄弟のびっくりマジックオンステージ2」というガチャポンのシリーズの中のひとつ、「ミラクルワープ」。ウォンド短っ!

最近ではペンやウォンドを使わずに、手で覆うだけでコインを変化させられる商品もあるようですが、セッティングがめんどくさそうで私は持っていません。

2008年2月11日 (月)

ウェバーズ・キー

jpmagicさんのところで「シガレット・スルー・コイン」が紹介されていたのでちょっと便乗。

Photo ジョンソン社製の「ウェバーズ・キー」です。

術者はキーホルダー?のチェーンから鍵を外します。チェーンが通っていた鍵の穴の部分にボールペンの先を当て、ペンの軸が穴よりも太いことを示します。しかし、ペンの尻を穴に当て、そのまま押し込むと、ペンは鍵の穴に通ってしまいます。ペンをゆっくり抜くと穴は小さいままです。さらにこの鍵を手のひらの上に置き、キーホルダーのチェーンでタッチすると、鍵はチェーンに繋がってしまいます。鍵はそのまま観客に調べてもらうことができます。

考案はマイケル・ウェバー氏。タネの鍵の構造は一般的なシガレット・スルー・コインと同じです。スプリング式なので本来は裏面を見せることはできませんが、コインと違い、「パドルムーブ」で裏面を「改める」ことができます。

構造は同じ、と書きましたが、コインタイプのものは、「穴の開いていないコインにタバコが通る」という現象なのに対し、こちらは「小さな穴に通るはずのない太さのペンが通る」という現象になっています。シガレット・スルー・コインは、不可能性が強すぎるが故に、逆に理詰めで考えると、タネの推測がされやすいように思えて、個人的には演じたいネタではなかったので、「程よい不思議さ」のこちらの鍵タイプの方が好みかなぁ。

「キーホルダー」の見た目がちょっと怪しいのと、後段のチェーンに鍵が繋がる部分がスムーズに演じにくいのが難。

2008年2月10日 (日)

ツイステッドシスターズ

Photo 術者は2組のパケットを取り出します。片方は赤裏でもう一方は青裏です。それぞれのパケットはいずれも4枚のクイーンであることを説明し、表を見せずに卓上に置いておきます。観客のひとりに好きな方のパケットを選んでもらい、さらに好きなマークを心の中で選んでもらいます。もう一人の観客にも残ったパケットの中から好きなマークを思いうかべてもらいます。術者は2人の思ったカードを「入れ替えて」みせる、と宣言します。それぞれの観客に思ったカードを聞き、パケットを広げると観客が思ったカードのみが表向きになっています。それぞれのカードを裏向きにすると、その2枚のみ裏模様が違い、入れ替わったことがわかります。さらに術者は、「その2枚が選ばれることはあらかじめわかっていた」と言い、残りのカードを表向きにすると、他のカードは全てジョーカーです。

A1マルチメディアの製品で、考案はジョン・バノン氏です。手順中、「術者の選択」の類は一切使用しません。完全フリーチョイスです。元になっているアイデアは、フィル・ゴールドスティン氏の「Bウェーブ」ですが、パケットを2つにすることにより、「思ったカードの交換」という現象が付加されています。怪しげな技法を使うことなくできる効果的な手順だと思います。

Photo_2 で、こちらはトリックスの「奇跡のカードトランスポ」。考案は赤沼敏夫氏。

細かいハンドリングやプレゼンテーションは異なりますが、基本的な原理と現象は、「ツイステッドシスターズ」と同じです。といっても別にコピーというわけではなく、こちらはこちらで赤沼氏がバノン氏とは別に独自に考案したもののようです。トリックスからは発売当初は、アイデアが被った記念?にと、「ツイステッドシスターズ」とのセットでも販売されていました。東西のクリエイターが同時期に同じようなアイデアの製品を発売した面白い例です。

2008年2月 8日 (金)

ミステリードアーペネトレーション

Photo

押入れの奥からちょっと古めの道具を見つけたのでご紹介。

術者は、中央にフラップ状の「ドア」があるプレートを取り出します。「ドア」を閉じると、「ドア」の上下に細い隙間が生じます。上の隙間にリボンを通し、「ドア」が開かないようにクリップで留めます。そのままリボンを下に引くと、「ドア」を貫通して下の隙間まで移動してしまいます。

トリックスの製品で、考案は片倉雄一氏。リボンが「ドア」を「貫通」する瞬間は、何のカバーもしません。面白い現象のマジックだと思うのですが……、「道具」がプラ版をビニールテープとセロテープで貼り付けただけのチャチなものなので、とても人前で実演する気になれません^_^; もう少し「道具」が綺麗に出来ていたらなぁ。アイデアは面白いので、道具がチープなのがよけい残念です。

2008年2月 7日 (木)

イマジネイション

Photo_2 術者は1枚の写真を取り出し、観客に見せます。写真に写っているのは髑髏のように見えますが、よく見ると鏡台の前に座っている女性のイラストだということがわかります。この写真を裏向きにして卓上に置いておき、「意識もしなかった過去の何らかが、現在の行動をコントロールしている」という話をしながら、観客に想像上の1組のトランプの中から1枚のカードを選んでもらいます。先ほどの写真を表向きにすると、絵の中の女性が、観客の選んだカードを持っています。

以前ミスターマジシャンで購入したもの。スライハンド的な意味でのテクニックは全く使用しませんが、別のテクニックが必要となります。まごつかずに演じられるようになるにはかなり練習、というか脳内シミュレーションが必要でしょう。よく考えられた手順ですが……、私のキャラクターには合わないんだよなぁ。例えばユージン・バーガー氏のような雰囲気のあるマジシャンがそれらしく演じたらものすごくキマルと思うんだけど^_^;

ちなみにこのマジックに使われている騙し絵は、アラン・ギルバートの「すべては虚飾(ALL IS VANITY)」という作品です。有名な作品なので、ご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。

オマケ

騙し絵つながりでジョジョ4部に登場の透明赤ちゃん静・ジョースター(文芸ジャンキー・パラダイスさんの「ジョジョ美術館」より)

2008年2月 4日 (月)

ワウ・ブックテスト

風邪気味(よく風邪ひくな自分^_^;)なので日曜日は引きこもって読書三昧。有栖川有栖の「女王国の城」やら乙一の「The BOOK」やら読了。アマゾンのレビュー見たら「The BOOK」については辛めの評価が多いみたいですね。「杜王町は怖いところだなぁというのは再確認できました」と書いているレビュアーの方がいて笑っちゃったけど。

Photo そんなわけで今日は本を使ったマジックのご紹介。メイヤー・イエディット氏の「ワウ・ブックテスト」です。

術者は2冊の本を取り出し、中をよく改めた後、観客に好きな方の本を選んでもらいます。観客に好きな数字を選んでもらい、その数と同じページの一番最初の単語を覚えてもらいます。その単語を術者は当ててしまいます。

使用するのは2冊の本だけです。フォースの類は一切使いません。かなり図々しいタネです^_^; 悪くはないマジックだとは思いますが、やはり使用する本が英語の本、というのがネックかなぁ。

というわけでやはり商品としてのブックテストとしては、「しあわせの書」がベストかなぁ。

2008年2月 1日 (金)

アラビアンカード

今日は子供会の節分イベントでマジックしてきました。「今年の恵方は南南東ですよー。南南東を向いて黙って食べるのが決まりでーす」と、子供達に恵方巻きの説明をするお母さん達。数年前まで節分に太巻きを食べるなんて、うちの地方じゃ誰もやってなかったんだけどなぁ。恐るべき、コマーシャリズム。

12  で、本題。先日「アラビアンカード」についてちょっと触れたので、関連ネタをいくつかご紹介。

左はテンヨーの「That’sマジック」というマジックセットの中に入っていたもの。中央の赤い字札が絵札に変わります。右はGOOD-DAY CO.LTDというメーカーの「クイーンをつかめ」。クイーンがちびまる子ちゃんのカードに変わります。

3 こちらは以前にも紹介したラビット社の「謎の動物トランプ」の中の「ピューマとネズミはどちらが強いか?」。5枚のカードに描かれた動物の中から、一番強い動物と一番弱い動物を観客に選んでもらいますが……。

単にカードが変化するのではなく、強弱の逆転、というユニークなオチがついたマジック。一般的な「アラビアンカード」で使われるのは3枚のカードですが、このマジックでは5枚のカードを使用。

Photo こちらは、トリックスの「ざ・ざんねん」。考案は新城泰一氏。

3枚のカードの中央の字札が絵札に変化してしまいます。「今日は特別にタネあかしをする」と言って、術者はタネを説明し、観客の前で実際にセッティングをしてみせます。そのセットでもう一度先ほどと同じ演技を繰り返して見せますが、今度は中央のカードは絵札ではなくブランクカードに変化してしまいます。

従来からのタネにプラスαの機構を付け加えてサカートリック風にした一品。なかなかよくできています。

2008年1月30日 (水)

ユーモラスキング

MISDIRECTIONさんのところで懐かしいネタが紹介されていたので便乗。

Photo_2 術者は3枚のカードを表向きに広げて見せます。2枚の字札の間にキングが挟まれています。術者は、キングのカードを指差し、「この王様は子供の頃はとても腕白でした。お城の石垣に穴をあけたり……」と言って3枚を裏向きにひっくり返し、真ん中のカードを抜き出すと穴が開いています。「さらにこんな格好でお城の中を走り回ったり……」と言ってカードの穴に指を入れて表向きにすると……。

というわけで昭和の香り漂う下ネタマジックです。商品名が「ユーモラスキング」となっており、解説書の口上もキングを使うようになっていますが、私が購入したものは何故か「中央のカード」はクイーンでした。いや、それじゃお話の辻褄が合わんだろ^_^;

原理は、初心者向けの手品セットなどでおなじみの「アラビアンカード」のそれと同じ。下ネタですが、裸のイラストがキューピー?なのでそれほどえげつない感じはしません。とはいえTPOは選んで演じたほうがよいとは思いますが。

Photo_3 で、似たようなネタ。以前マリック名古屋(現UGM)で購入した「ニューセンタープレイ」という商品。

3枚のカードを表向きに広げて見せたあと、裏向きにして真ん中のカードを抜き出して表向きにすると、ヌード写真になっています。

現象は上記の「ユーモラスキング」と同じですが、こちらは「アラビアンカード」とは全く違う原理を使っています。エロネタの癖に妙に凝ったつくりになっているな、と購入当時妙に感心した一品。

Photo_5 ついでにもうひとつ。「美女の変身」という商品。下ネタかと思わせておいて意外なオチのあるマジックです。

女性の顔、バスト、ヒップが描かれた3枚のカードを見せ、これを裏向きに置きます。カードをひっくり返すと、カバの絵になっています。

ニック・トロスト氏の「ホーシン・アラウンド」というマジックを翻案(コピー?)したものです。原案では女性のイラストが馬の絵になってしまいますが、こちらはカバになってしまいます。イラストも日本人向けに可愛らしくなっています。なんかトボけた味わいのマジックです。

2008年1月28日 (月)

無尽蔵

1 術者は、木製の箱の前後の板を取り外し、中を改め、板を元に戻します。オマジナイをかけると、箱の中からシルクのハンカチやバネ花、缶コーヒーなどが出てきます。

本日のネタはミカメクラフト製の「無尽蔵」。昨日の「チャンチューブ」が、「底と蓋の取れる箱」であるとすれば、この「無尽蔵」は「前後の壁が取れる箱」といえましょう。「チャンチューブ」の「ネタ場」は、自由度はあるものの本体に固定されているのに対し、この「無尽蔵」は「ネタ場」がマグネットによる脱着式になっているので、演技の途中でスチールしてくることも可能です。また、「ネタ場」2 自体が取り出し用具になっているので、演技終了後には本体にタネがまったく残りません。よく考えられた道具だと思います。

別売りの専用テーブルを使えば、さらに本物の缶コーヒーを3本×4回、合計12本を出現させることができますが、同じスチールを繰り返すので演技が単調になりがちで、タネの推測もされやすくなるので、こちらの使用はほどほどにした方が無難そうです。

2008年1月27日 (日)

チャンチューブ

1 術者は、2枚の板と円形の筒を改めます。板の1枚をテーブルに置き、その上に円筒を乗せ、筒に蓋をするようにしてもう1枚の板を置きます。板と筒全体を持ち上げたら上下逆さまになるようにひっくり返し、オマジナイをかけます。上の板を取ると、筒の中からシルクのハンカチやガーランドなど、たくさんの物が出てきます。

本日のネタは「チャンチューブ」。昔は、一般向けの手品本などでも解説されていたネタですが、最近演じている人を見たことがあり2_2 ません。私が購入したのは東陽マジック製のもので、これは最後に液体入りのグラスを出現させることが出来るようになっていましたが、グラスがネタ場に固定されているので、何かと手入れが大変 でした。

ネタ場は「本体」に固定されているものの、ある程度自由に動くようになっています。改めの中で常に観客の死角に入る位置にネタ場を移動させる、というハンドリングは、今見直してみるとなかなか面白いものがあります。ただ、不自然なハンドリング(全体をひっくり返す必要がある)や、プロダクションに入ると、改めが出来ない為、改め~プロダクション~改め~プロダクション、といったメリハリのある演技が出来ず、延々ダラダラと取り出し用具を出し続ける、というようになりやすい、というのが欠点でしょうか。そこらへんが、この道具の廃れてしまった原因かもしれません。

2008年1月25日 (金)

スイートナイトメアー

Photo 術者は、長さの違う3本のロープを取り出し観客に示します。ロープにオマジナイをかけると、3本は同じ長さになってしまいます。2本のロープを結んで肩に掛け、残りの1本にオマジナイをかけると、ピンと立ち、さらにこのロープをしごくとシルクのハンカチになってしまいます。肩に掛けたロープを手に取り、しごくとこちらは結ばれた2枚のシルクのハンカチになってしまいます。

テンヨーの製品で、考案は加藤英夫氏。

ヘン・フェッチ氏が考案した傑作ロープマジック「プロフェッサーズ・ナイトメア」、いわゆる3本ロープの手順は、その後多くのマジシャンによりさまざまな「改案」が発表されています。これもそんな改案のひとつですが、「ハンカチーフになるロープ」のタネを組み合わせ、意外なクライマックスの効果を狙っているのがユニーク。

ただ、結んだロープをシルクに変えるのは結構力技^_^;

2008年1月23日 (水)

チーク・トゥー・チークみたいな

裏表バラバラに混ぜた1組のトランプが、一瞬のうちに観客の選んだカード1枚を除き、全て向きがそろってしまう、というカードマジック「トライアンフ」は、レギュラーデックで演じるものからタネカードを使用するものまで、数多くのバリエーションや改案が発表されています。

タネカードを使用する手順で有名なのはU・F・グラント氏の「チーク・トゥー・チーク」でしょうか。タネカードを使用したときの利点は、裏表混ざった状態をはっきりと示すことが出来るという点と、難しい技法を使用しなくても演技ができる、という点でしょう。本日は、そんな「チーク・トゥー・チーク」の末裔ともいうべき商品をいくつかご紹介しましょう。

「リボリューション」

1組のデックから観客に1枚のカードを選んでもらったら、デックを半分に分け、片方のパケットを表向き、もう一方を裏向きにして重ねます。デックを軽く振ると裏向きのカードと表向きのカードは1枚ずつ交互に混ざり合ってしまいます。この中に、先ほど観客が選んだカードを入れ、テーブルに広げると、1枚のカードを除き、全てのカードが表向きになっています。裏向きのカードの表を見ると、観客のカードです。

トリックスの製品で考案は赤沼敏夫氏。易しくできて無理の無い手順です。前段のアンチオイルアンドウォーターみたいな現象が面白い。

「バモー・カード・ウォーロッパー」

1組のトランプを裏表ごちゃまぜになるように混ぜますが、オマジナイをかけると、全てのカードは表向きになり、しかもAAAA、2222、……KKKKと数字順に並んでいます。

ミスターマジシャンで購入。考案はボブ・ファーマー氏とジェラルド・カーチャー氏。見栄えのするエンディングのマジックです。ファーマー氏はカードマジックのエンディングに、また、カーチャー氏はオープナーに演じているそうです(どちらもデックスイッチが必要ですが)。ちなみにオリジナルの解説書の中に、デックをパソコンに見立てて、フリーズしたパソコンを再ブートする、という口上があるのですが、この部分、根本さんが訳した解説書では「訳省略(私はコンピューターができませんので、意味不明のため)」とあります。^_^;

「ジンガー」

1組のデックから2人の観客に1枚ずつカードを選んでもらい、覚えてもらったらデックの中に戻します。デックを2つに分け、片方を表向き、もう一方を裏向きにして良くシャフルします。術者は、デックを表向きに広げ、裏表がバラバラに混ざっていることを示したら、コインを取り出し、観客の選んだカードの上にコインを置く、と宣言して、1人目の観客のカードを当てて見せますが、2人目の観客のカードを当てる際には、明らかに「間違ったカード」の上にコインを置いてしまいます。しかしそれでもカードは当たってしまいます。さらにもう1人の観客に1枚のカードを選んでもらい、裏表がごちゃ混ぜの状態のままデックをよくシャフルします。オマジナイをかけてデックを広げると、観客の選んだカード3枚のみが表向きで、残りカードは全て裏向きになっています。

こちらもミスターマジシャンで購入。考案はボブ・シート氏。マジックランドからはレクチャーノートが発売されているようです。サカートリック的な演出から一挙にクライマックスになだれ込む手順構成が見事です。カードマジックのエンディングに演じるのにあい相応しい手順といえましょう。

オマケ

手品とは全く関係ありませんが、タイトルつながりでルー・リードの「トライアンフ」とフレッド・アステアの「チーク・トゥー・チーク」。

2008年1月22日 (火)

マジックラビット

職場で風邪が流行っているので気をつけていたのですが……、ヤられちゃいました。週末はダウン。体弱いな、自分^_^; 皆さんも風邪にはお気をつけ下さい。

1 で、今日のネタはテンヨーの「マジックラビット」。手に持ったウサギのヌイグルミが生きているかの様に動く、というもの。考案は鈴木徹氏。

非常にキュートなマジックです。ウサギは、頭と両手を「操作」することができます。また、専用のフォーシングデックが付属していて、ウサギにカード当てをさせる、という手順を演じることも出来るようになっています。フォーシングデックの原理は、「スーパー・カード」のそれと同じですが、「スーパー・カード」がワンウェイのフォーシングデックなのに対し、こちらの方はツーウェイになっています。このデックだけでもいろいろと使い道がありそうです。バックのデザインは例によってバイシクル柄ではありませんが。

2008年1月18日 (金)

ブラインドタッチ

今更、といわれそうですが、最近ようやく「ニコニコ動画」のアカウント取得。で、ハマっている動画が「超合体魔術ロボ ギンガイザー」(笑)。70年代に粗製乱造されたロボットアニメのひとつ。視聴者の予想のナナメ上をいく超脚本とへなちょこな作画が相まってなんともいえぬカオスな作品となっています。なんかクセになって何度も見てしまいます。^_^;

Photo ちなみにこの作品の主役メカ、世間では「スタジオぬえのオリジナルデザインはカッコいいが作画スタッフのスキルが低いためにおかしなものになってる」というような言われ方をされているようですが、宮武一貴のオリジナルデザイン(→)も微妙だぞ。人面トラックとか回転ノコとか。

Photo_2 で、そんな話とは関係なく本日のネタ。トリックスの製品、「ブラインドタッチ」。

術者は、1組のトランプを取り出してケースから出し、観客に手渡して後ろを向きます。観客に1枚のカードを選んでポケットにしまってもらったら、残りのデックを揃え、術者の後ろ手に渡してもらいます。そうしたら術者は、後ろにデックを持ったまま、観客の方を向き直ります。術者は、背後でなにやらゴソゴソとやりながら「指先の感触だけで観客が抜き出したカードを当てる」と言います。後ろに持ったデックを観客に渡し、メモ用紙を取り出してなにやら書き付けます。観客にポケットの中からカードを取り出してもらい、メモ用紙を確認してもらうと、観客のカードの名が書かれています。

赤沼敏夫氏の作品です。術者は一切カードを見ないで選ばれたカードを当てる、というアイデアが面白いです。ただし、術者は後ろを向いているので、観客がカードの「操作」を間違えないよう的確な指示をする必要があります。

実は、観客のカードを当てた後にもうひとつ「クライマックス」があるのですが、これは蛇足のような気もします。「タネ」を有効利用したいという気持ちはわからなくはないのですが、カードを当てた時点で演技を終わった方が不思議な気がします。デックはレギュラーデックではありませんが、「クライマックス」を演じるのでなければ、レギュラーデックでも実演は可能です(もちろんセットは必要ですが)。

2008年1月17日 (木)

Out of Limit

「予期せぬ出来事 第四集」発売! 傑作「ワインの味(原題は『味』)」は本ディスクに収録。しかしこのDVDシリーズ、日本語吹き替えがついていたりいなかったりでよくわからない仕様だなぁ。個人的には吹き替えが収録されている方が嬉しいんだけど。

Out_of_limit_2 で、そんな話題とは関係なく、今日のネタは平田はるひと氏の代表作「Out of Limit」。現象は……、観客が選んだカードが予言されています。以上。

現象説明がおおざっぱすぎる、とお思いの方もいらっしゃると思いますが、あんまり詳しく書けないんですぅ。まぁ、ぶっちゃけマルチプルアウトで予言を成立させているわけなんですが。財布や封筒などの余分な道具を使わずにデック1つだけで予言を成立(パターンによって多少例外はあるのですが)させよう、ということがコンセプトのようです。1デックに可能な限りの「アウト」のパターンを組み込む、というアイデアが面白いです。ただ、パターンが多い分、いろいろと覚えなければならないのがちょっと大変。もうちょっと覚えやすい組み合わせや配列だとよかったのに、と思いますが、商品化の都合上、これはやむをえないのでしょう。

2008年1月15日 (火)

クロック・オブ・サンマルコ

今日は新年会でちょこっとマジックをしてきました。こういうときNEWリンキングハンガーは重宝するなぁ。最後に鶴と亀を作って「皆様の今後益々のご健康とご繁栄をお祈りして、私のマジックを締めさせていただきます」とか言うと終わりやすいし。あと、イマイチかなぁ、と思っていたパラプロチューブが結構ウケていたのは収穫。

Photo で、そんな話とは関係なく今日のネタはコレクターズワークショップの「クロック・オブ・サンマルコ」。

術者は、1組のトランプから適当に12枚のカードを抜き出し、その中から観客に1枚を選んで覚えてもらいます。観客のカードを返してもらったら、残りの11枚の中に混ぜ、よく切ります。この12枚を、裏向きにして1枚ずつ時計の文字盤のように円形にならべます。残りのデックをその円の中央に置き、その上にボールペンを置きます。術者がオマジナイをかけると、ボールペンが時計の針のように動き出し、また、止まります。ペンが止まったときにペン先が差しているカードを表向きにすると、観客の選んだカードです。

デックの一部に仕掛けが内蔵されているので、デック全てを手渡しすることはできません。「メカ」は電気的なものではなくゼンマイ式なので、電池切れや回線の故障などによる動作不良のリスクはありません。また、メカを作動させるスイッチは、オンにしてから作動するまでに間があるディレイ式なので、デックやペンにまったく触れない状態で現象が起きたように見せることができます。なお、微小な作動音がするので、静かすぎるところでの演技は避けたほうがよいでしょう。

Photo ところで、他のメーカーから、同じような現象を、まったくメカを使わないで行うことが出来る、という「サイキックスピナー」という商品が発売されています。演技後、全ての道具を観客に調べてもらうことができる、というのが売り。こちらは、メカのかわりにマジシャンにはおなじみの「IT」を使うというもの。私はセッティングで挫折しました。どうも私は「IT」系は鬼門だなぁ(^^ゞ こちらのマジック、ちゃんと実演できた方、レビューきぼん(他力本願ですまん)。

2008年1月13日 (日)

マジカルバードウオッチング

Photo 術者は、ケースから6枚のプラスチック製のカードを取り出します。カードの両面には、それぞれ異なる数の鳥の絵が描かれており、カードの右下にはその数が書かれています。術者が後ろを向いている間に、観客にカードの好きな方の面を上にして並べてもらい、さらに数字の部分は上にリボンを置いて隠してもらいます。その状態で、術者は向き直ってカードを見た瞬間、描かれている全ての鳥の合計数を当ててしまいます。さらに今度は、術者が後ろを向いている間に、観客にカードの好きな方の面を上にして重ねてもらい、一番上に黒い板を置いてもらいます。この状態でさらにケースにしまい、蓋をしてしまいますが、それでもカードの上の面の鳥の合計数を当ててしまいます。

テンヨーの製品で、考案は下村知行氏です。数理マジックですが、「バードウオッチングの練習」というお話がつき、なぜ合計数を当てるのか、という意味づけがちゃんとなされているので、数理臭さが感じられなくなっています。また、ケースに入れても合計がわかる、というアイデアは秀逸だと思います。

ちなみに私は、以前この道具を使って合計数を予言する方法を考えたことがあります(アイデアの元はボブ・ハマー氏の「18カードミステリー」という作品です)。方法は以下の通り。お持ちの方は一度お試しください(^_^)/

鳥カード6枚を同じ向きにして重ねておきます。

「予言をします」と言って、観客に見えないようにメモ用紙などに「59」と書き、折り畳んで卓上に置いておきます。

準備した鳥カードを観客に渡し、よく切り混ぜてもらいます。鳥カードを返してもらい、、トップから2枚ずつ配って3つの山を作ります。観客に3つの山のうち、好きな山をひっくり返してもらい(2枚一緒にひっくり返してもらいます。ひっくり返すのは1つの山でも2つの山でも、3つ全てでも構いません)、好きな順番で重ねてもらいます。1つになったパケットを観客にカットしてもらいます。

もう一度トップから2枚ずつ配って3つの山を作り、再び観客に好きな山をひっくり返してもらい、好きな順番で重ねてもらいます。パケットの上から1枚ずつ左右に配って2つの山を作り、観客に好きな方の山をひっくり返してもう一方の山に重ねてもらいます。

カードを広げて鳥の数を合計してもらうと、答えは必ず59になるので、予言の紙を開いて当たっていることを示します。

2008年1月 9日 (水)

煙の透明飛行

今日紹介するネタは一度も実演したことがありません。と言っても別に現象がショボイとか難しくて実演不可能、というわけではないのですが。どんな現象かというと……

術者は透明なグラスを取り出して改め、コースターで蓋をしてさらにハンカチを被せます。タバコに火をつけ、クラスに向かって数回タバコの煙を吹きかけます。グラスに被せたハンカチを取り除くと、グラスの中は煙でいっぱいになっています。テレビなどでプロマジシャンが演じるのをご覧になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Photo 購入したセットに入っていたのは、仕掛けつきのコースターとハンカチ、そしてスポイトの3点。しかし、それ以外に自分で調達しなければならないものが3つあります。ひとつはグラス、そしてあとの2つは2種類の薬品です。この2つはどちらも学校の理科の実験などでもおなじみの薬品ですが、1つは劇薬です。

というわけで、私がこのマジックを演じたことがないのも、そうそうしょっちゅう実演するわけでもないマジックのためだけに自宅に劇薬を置きたくない、という理由からです。現象自体は魅力的なのですがねぇ。

2008年1月 8日 (火)

バルスのマジック その3

先日コメント欄にjpmagicさんから、100円ショップでバルス社の新製品が販売されている、という情報を頂きましたので、早速ゲット。jpmagicさん、情報有難うございましたm(__)m

商品名の前の英数字は箱に書かれている商品番号らしきものです。

H_2 MSG-27「盗まれた!?銅像」

絵に描かれた銅像が消えます。おなじみの「Out to Lunch」の原理を使用したマジックです。

MSG-28「逃げられない!?リング」

ひところはやったチェーンにリングがつながる、というパズルマジック。以前、エリック・デキャンプ氏が紐とリングを使って同じことをやっているのをビデオで見たことがあるけど、初見のときは不思議だったなぁ。

MSG-29「エレベーター式!?トランプ」

1組のトランプの真ん中に入れたカードが一番上に上がってきます。ってゆうかスベンガリーデック! 裏模様はbeeみたいな模様です。これも100円とはなぁ。ヤフオクとかで1000円くらいで売る奴が現れそうです^_^;

2008年1月 6日 (日)

ファンタジーフラワールーティーン

Photo 術者は、両手を改めた後、胸ポケットに挿してある一輪の花を取り出します。花を持った手でもう一方の手をたたくと、シルクのハンカチが出現します。花をハンカチでしごくと、次々に分裂したり、色が変わったりします。そして大きな花束になってしまいます。花束から一輪の花を抜き出すと、その花がステッキに変化してしまいます。

東京マジックの製品です。分裂花(4本に分裂)・色変わり花・花束(袖花)・シルクのハンカチのセットで、ステッキ(アピアリングケーン)は別売りです。

で、紹介しておいて言うのも何ですが、一回も実演したことありません。ていうか練習もしたことありません^_^; 手順としては悪くは無いと思うのですが、毛花がショボくて演じる気になれません。12000円、と決して安くは無いお値段だったので、それなりの品質のものだろう、と思っていたのですが、これはちょっとねぇ。「プロタッチのマジック」とカタログの宣伝文句で謳っていたけど、プロはこんな貧相な道具は使わんと思うぞ。

2008年1月 5日 (土)

ミラクルブーケ

Photo 本日も毛花ネタです。術者は、1枚づつ改めた3枚のハンカチの中から花束を取り出します。その花束がいくつにも分裂し、最後には花柄のパラソルが出現します。

こちらも「ニュースプリットフラワー」と同じくマジックシャドーの製品で、商品名は「ミラクルブーケ6連発」(すごい商品名だな)です。

ハンカチの仕組みは「プロダクション・グロム・シルクス」と同じです。花束は5つに分裂します。分裂の原理は「ニュースプリットフラワー」などの分裂花と同じですが、花がブーケ状になっているため、非常にボリュームがあり、見栄えがします。パラソルもブーケに内蔵されているので、体などからスチールする必要はありません。ただ、出現するものが大きめなので、セットした状態のハンカチはかなりかさばり、ちょっとテーブルの隅に置いておく、というわけにはいきません。ここらへんは工夫が必要です。

ちなみに添付の解説ビデオでは、パラソルはブーケの花びらの花弁側から抜き出すようにして出現させています。しかし、いかに造花といえど花の中からパラソルが出てくるのは変な気もしますので、私はブーケの後ろ側から抜き出して、ブーケの陰から出現したようにして演じています。

2008年1月 3日 (木)

毛花とか

毛花を使ったマジックは敬遠されている方も多いと思いますが、キッズショーなどでは拍手をもらいやすいネタではあります。私が子供向けにマジックを演じる際によく使用するのが、マジックシャドー製の「ニュースプリットフラワー」+オプションです。

Photo 術者が取り出した一輪の黄色い毛花が4本に分裂します。3本を捨てますが、残りの1本が再び3本に分裂します。2本を捨てると、残った1本が赤い花と黄色い花の2本に分裂します。

「ニュースプリットフラワー」単体では1本が4本に分裂、という現象ですが、専用のオプションを加えると、さらに3本プラスした合計7本に分裂させることが出来ます。

最後に分裂した赤い毛花は、茎の先がフック状になっているので、引きネタをつけておいて消失させたり、アピアリングケーンを取り付けてケーンに変化させることが出来ます。私はファンタジオの赤いアピアリングケーンを取り付けて、赤いケーンに変化させています。添付の説明書には詳しく書かれていませんが、最初からケーンを取り付けたまま、分裂現象を行うことが可能です。これだと、途中でケーンをスチールする必要が無いので、演技が非常に楽になります。

Photo_3 で、上記の「ニュースプリットフラワー」の後にいつも続けて演じるのが「フラワーチューブ」です。私が持っているのは、福正堂製のもの。

中を改めたチュ-ブの中に一輪の花を入れ、チューブを取り上げると、大輪の花が咲きます。正直、これは手品として不思議なのか?という気もするのですが、実際に演じると、大人からも子供からも必ず「お~」という歓声と拍手が上がります。

2008年1月 2日 (水)

NEWリンキングハンガー

Photo ハンガーがつながる「リンキングハンガー」といえば、マイク・キャベニー氏の演技が有名ですが、本日ご紹介するのは、トリックス製の「NEWリンキングハンガー」です。

術者は、3本のハンガーを使い、つなぎ外しをしたあと、「鏡餅」「富士山」「鷹」「トロフィー」「天守閣」「鳳凰」「鶴」「亀」等さまざまな形を作ります。

手順構成は新城泰一氏。不思議さよりも造形の面白さを優先した手順になっています。造形の題材はおめでたいものが多いので、新年会や敬老会などに演じるのにはちょうどよいかもしれません。

紙の解説書は無く、解説DVDが付属していますが、解説のスピードが速いため、「K」の位置がどこにあるのかなどがわかりづらく、何度も一旦停止&スロー再生をしないと理解できませんでした。ここらへんはもう少し配慮がほしかったです。

2007年12月31日 (月)

カラーチェンジングデック

1組のトランプの裏模様が全て変化してしまう「カラーチェンジングデック」の現象は見た目にも鮮やかでウケの良いマジックであります。個人的には日本奇術連盟の教本にも載っているダイ・バーノン氏の手順が、必要最小限の準備で出来、なおかつ難しいテクニックを必要としない、という点でオススメなのですが、タネ厨としては、それ以外にも商品として発売されているものをいくつかご紹介。

1 まずは、DPグループ製、「ザ・カラーチェンジ」。ケースから青裏のトランプを取り出しシャフルしたあと、表向きに広げ、観客に好きな1枚を指差してもらいます。デックをそろえ、裏向きに広げると全てのカードの裏模様は赤裏に変化していますが、1枚だけ青裏のままのカードがあります。その青裏のカードを表向きにすると、先ほど観客が指差したカードです。さらにこのカードの裏模様も赤裏に変化してしまい、カードケースの色も赤に変わってしまいます。

ベースとなっているのは恐らくオスカー・ウィグル氏とポール・カリー氏によるカラーチェンジングデックの手順だと思います。難しい技法も使わず、比較的易しく出来る手順です。

カードはバイシクル柄ではなくオリジナルデザインのもの。以前はブリッジサイズでしたが、現在はポーカーサイズのものが発売されています。1枚のタネカードを使用しているだけなので、このカードをパームやラッピングなどで処理してしまえばデックを観客に調べてもらうこともできます(あえてそこまでする必要も無いと思いますが)。

2 これはトリックスで購入したの。オリジナルの商品名は「COLOR CHANGING CARDCASE」で、日本語の商品名は「消失・変色カードケース」。

術者はカードケースを取り出し、手でカバーするとケースは消え、手許にはデックのみが残ります。このデックをシャフルし、観客に1枚のカードを選んで覚えてもらいます。ポケットの中からカードケースを取り出し、デックをケースにしまい、オマジナイをかけるとケースの色が変化してしまいます。ケースからデックを出して見るとデックの裏模様も変化してしまっていますが、1枚だけもとのままの裏模様のカードがあります。そのカードを表向きにすると、先ほど観客が選んだカードです。

チャック・リーチ氏の作品です。こちらもいろいろと現象がてんこもりです。上記の「ザ・カラーチェンジ」と比べると若干難易度は高め。

3 こちらはUGM製、「メンタルカラーチェンジ」。

観客に1組のカードのうち、好きなカードの名前をひとつ言ってもらいます。ケースより1組のデックを取り出して表向きに広げ、先ほど観客が言ったカードを抜き出します。残りのカードを裏向きにして広げて見せた後、観客の言ったカードを裏向きにすると、そのカードのみ、裏模様が違います。その1枚だけ裏模様の違うカードでカードケースにオマジナイをかけると、カードケースの色が変化してしまいます。さらに残りのカードの裏模様も全て観客の言ったカードの裏模様と同じ色に変化してしまいます。

前半は「ブレインウェーブデック」のような現象ですが、後半からはカラーチェンジの現象になります。カードの「加工」の仕方はちょっと面白い方法だとと思いました。よくできた手順だとは思うのですが、ブレインウェーブの現象自体が非常に効果的なので、その上さらにカラーチェンジの現象まで盛り込んでしまうのは、やりすぎ、という気がしないでもありません。

4 続いてはマジカルアートクリエーション製の「本物のマークドカード」。

術者は、青裏のトランプを取り出し、裏向きに広げて見せ、裏から見て何のカードか判るように特殊なマークがつけてあるマジック用のトランプである、と説明します。しかし観客が見ても全く怪しいところはありません。そこで術者は、青裏のカードに青インクでマークがつけてあるのでちょっと見ただけではマークがわからない、そこでマークを見えやすいようにする、と言ってデックよりジョーカーを抜き出しオマジナイをかけると、ジョーカーの裏模様は赤くなってしまいそこに青インクで「ジョーカー」と書かれています。さらに観客に好きな1枚のカードを選んでもらい、ジョーカーでオマジナイをかけるとそのカードの裏模様も赤くなり青インクでカードの名前が書かれています。そして最後には、全ての裏模様が赤裏で「マーク」付きになってしまいます。

コミカルなタッチのマジックです。単に裏模様が変化してしまうのではなく、「秘密のマーク」が現れてしまう、というのが面白いです。手順構成も無理がありません。これでもう少し価格が安ければ文句は無いのですが。

5 こちらは現象的にはカラーチェンジではないのですが、カラーチェンジングデックの原理を使って「一人二役」のトリックをおこなっているということでついでに紹介。UGMで購入した「クロスデック」です。

青いカードケースと赤いカードケースが交差した奇妙なカードケースがあります。青い方のケースから青裏のトランプを出し、観客にその中から1枚のカードを選んでもらいます。このデックをケースにしまい、赤いケースの蓋をあけると赤裏のトランプが出てきます。このデックを裏向きに広げると、先ほど青裏の方のデックから選ばれた1枚のみが表向きになっています。さらにそのカードの裏のみ青裏になっています。

奇妙なテイストのマジックです。クロスしたカードケースはいろいろと使い道がありそうです。私も購入当時、いろいろと応用手順を考えたはずなのですが……、久しぶりに道具を出してみたら、自分の手順、綺麗サッパリ忘れてます^_^;

2007年12月30日 (日)

捨てバッグなど

先日はマジックテーブルをご紹介したので、本日のネタは捨てバッグ。

Photo 私が持っているのはオーソドックスなタイプ。ネット式のバッグと、ハンカチや小物を掛けられるバーが付いています。キッズショーマジシャン御用達のショップ、「まほうとまほう」さんで購入しました。

ただ、購入したものの、なかなか使いどころが難しいというか…、殆ど使用しておりません^_^; いや、別に製品に問題があるわけではないのですが、ステージ上に置くものはなるべく数を減らしたい、と思うので、つい、捨てバッグを使用しなくてもよい演技を考えてしまうわけで……。(なら買うなよ^_^;)

Photo_2 とか言いつつ、最近「マジックシャドー」さんから発売された捨てバッグも買ってしまうのが手品ヲタの悲しい性か。

というわけで、こちらは「パートナー」という商品名で販売されているもの。現物を見て、バッグ部分のデカさに驚きました。大容量です。かなりたくさんのものをプロダクションしても大丈夫そうです。

また、バッグの後ろには隠し棚がついていて、いろいろなネタのスチールが出来るようになっています。タンバリンやメリケンハットの演技などには重宝しそうです。

Photo_4 ついでにもうひとつ。

捨てバッグではないのですが、昔東陽マジックで購入したテーブル?

こちらも後部に隠し棚がついています。目隠し用の板がもう少し高ければよいのですが。また、支柱部分は後部が開閉するようになっていて、和傘などの大物をスチールできるようになっています。

2007年12月26日 (水)

マジックテーブル

Photo_2 ステージマジックに欠かせないのがマジックテーブル。本日は私が持っているマジックテーブルをいくつかご紹介しましょう。

まずはおなじみのミカメクラフト製「MCテーブル」。薄型でコンパクトなデザインです。天板はテーパーになっていて、2_5 後部に小さな引出し式のポケットがついており、小物の処理やスチールが出来るようになっています。また、天板には 2箇所に丸い穴が開いており、ケーンや毛花などを差しておくこと ができます。また、オプションとして「キャスタースタンド」(写真は「キャスタースタンド」を使用しています)や、右の写真のようなミニ捨てバックと丸テーブル、クロスをセットした「MCテーブルアクセサリー」、「ジャンボステバッグ」などが発売されています。

Photo_4 こちらもミカメクラフト製、「パフォーマーズテーブル」。

脚部を外して収納すると持ち運びに便利なアタッシュケースになります。脚はネジで留める方式。4本足でキャスター付きなので舞台上での移動も安定しています。大小2タイプ発売されていますが、私が購入したのは大の方。天板のサイズは46cm×72cmの大容量。天板はスライド式で2分割できるので、演技内容に合わせていろいろなレイアウトができます。欲をいえば天板部にもう少し「深さ」があると「大物」のスチールができるのですが。

Photo_5 こちらもミカメクラフト製、「ラビットテーブル」。

前面にウサギのイラストが描かれていますが、イラストの無い方の面を前面にすることもできます。背面には小さな「棚」が付いています。これもちょっと狭いかな。

折り畳むと非常にコンパクト。組み立ては、ネジなどは使わずパーツを差し込むだけなので非常に簡単です。

なお、天板裏のパーツ(縦板とのジョイント部)は両面テープで貼り付けてあるだけなので、ボンドなどで補強をしておいた方がよいでしょう。これはもう少しなんとかならんかったのか。

Photo_6 こちらはメーカー不詳、「フォールディングテーブル」という商品名で販売されているもの。

金属製。天板はA4サイズなのであまり多くの物を置くことは出来ませんが、折り畳むと非常にコンパクトになります。かさばらず持ち運びには非常に便利なので、サイドテーブルとしてよく使用しています。

2007年12月18日 (火)

カクテル・セレクション

Photo 術者は8枚のカードを取り出します。それぞれのカードは、片面は黒字、もう一方の面は赤字で8種類のカクテルの名前が書かれています。同じ色で書かれているカクテル名は全て異なるので、片面にそれぞれ合計64種類のカクテルが書かれていることになります。観客に8枚のカードの中から1枚を選んでもらい、その中の黒字の面に書かれているカクテルを一つだけ心の中で選んでもらいます。8枚のカードをよく混ぜ、1枚ずつ、赤字の面を観客に見せてゆき、覚えたカクテルがあるかどうかを尋ねます。術者は、観客が「ある」と言った瞬間に、観客の選んだカクテル名を言い当ててしまいます。

デビット・マンという方の考案だそうです。現象説明だけ読むと、よくある年齢当てカードと同じ原理のように思えるかもしれませんが、同じ色ではダブるカクテル名は一つも無いので、観客がどのカクテルを覚えても「ある」と言うカードは1枚だけです。計算は一切不要なので、年齢当てカードよりも簡単に演じることが出来ます。

原理自体はカードマジックで使われているある原理と同じですが、1枚のカードに複数のアイテム名(ここではカクテル名)を書くことにより、使用するカードの枚数を減らし、なおかつ両面にアイテム名を記すことによって「操作」を簡略化しているというのは、なかなか頭の良いアイデアだと思います。

難を言えば、何故あるかないかを尋ねる際に、最初に見せた面ではなく、反対の面を見せなければならないのか、という意味づけが(観客から見て)あまり感じられない、ということか。感の良い人には原理を悟られそうな気がしないでもありません。じゃああそこをあーすればどうだ、とか、いろいろと改悪癖をそそるネタではあります^_^; 

2007年12月16日 (日)

松竹梅

なんか家の廊下に鳥の羽根のようなものが散乱しています。猫様の仕業でしょうが、肝心の「獲物」の本体が見当たらない……

Photo_2 で、本題。本日のネタは「松竹梅」。

術者は、ノートを取り出してぱらぱらとページをめくり、全て白紙なのを観客に示します。「松」と書かれた紙を表紙に置き、オマジナイをかけてページをめくると全てのページに「松」の字が「印刷」されてしまいます。今度は「竹」と書かれた紙を表紙に置くと、全てのページに「竹」の字が印刷されてしまいます。同様にして「梅」の文字も全てのページに印刷されてしまいます。

おなじみのネタです。マニアの方には物足りないネタかもしれませんが、一つ持っているとお祝いの席などでは重宝します。以前紹介した伊藤一葉氏の本もこの「松竹梅」と同じ原理を使っています。

2_3 こちらは随分前に購入した、「松竹梅」作成キット。

まったく何も印刷されていない用紙と綴じ具のセット。自分で好きな文字や絵を印刷して製本する、というもの。結婚式で新郎新婦の名前を現したりすれば喜ばれます、などと説明書には書かれています。確かに自分の名前が出てくれば新郎新婦は喜ぶだろうけど、当然ながら一回作っちゃうと他では使えません^_^; なので、貧乏性の私は白紙のまま持っています(なら買うなよ)。

Photo_3 同じ原理を使った、絵本タイプのものもあります。

いろいろなメーカーからいろいろな図柄のものが出ていますが、私が持っているのはテンヨー製の「マジックブック プリンセス」。白紙の絵本にディズニーの女性キャラが現れるというもの。

メーカーによっては、白紙→白黒のイラスト→カラーイラスト、の3段階に変化するものもありますが、この「マジックブック」は白紙→カラーイラスト、の2段階の変化です。

Photo_5 当然大人向けバージョンもあります。こちらは「フリースクールブック」という商品名のもの。

内容は写真をご覧の通り^_^;

Mr_2 でもって、いろいろ絵や文字が変わる、という原理を「予言」に応用したのがこちら、「Mr.マリックの大予言」。

卓上に、鍵・時計・ペンを置き、この3つのうち、好きなものを観客に握ってもらいます。あらかじめ卓上に置いてあったノートをはじいていくと、中に描かれた手の絵がパラパラマンガのように動き出し、観客が選んだ品物をつかみます。「予言」が非常にビジュアルで、面白いマジックです。

Photo_8 こちらは絵の変化現象にプロダクション現象を付加したもの。テンヨーの「魔法のキャンディー」です。

絵本のページをめくってキャンディーの絵が描かれていることを見せます。絵本を閉じてオマジナイをかけると、ページの間から本物のキャンディーが出てきます。再びページをめくると、キャンディーの絵は消えています。

キャンディーが出てくる原理は、「4次元トランク」のそれと同じもの。これからのクリスマスシーズンに子供相手に演じるのにはちょうどよいかも。

2007年12月14日 (金)

MAGIC WORLD

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、
  | |  (・)。(・)|  猫がどっかから捕まえてきたネズミを
  | |@_,.--、_,>   拙者の部屋の中で逃がしやがった
  ヽヽ___ノ   でござる
                             の巻 

ギャー!

1 はい、本題。2008年テンヨー新製品の隠し玉、「MAGIC WORLD マジックワールド」が近所のオモチャ屋さんの店頭に並んでいたので早速購入。スゴいなぁ、これ。

セットに入っているマジック用具は15種類以上、説明書で解説されているマジックは、付属の道具を使ったもの約80種と、日用品や普通のトランプを使ったもの約40種の合計120!

セット内容は……、

2 カップアンドボールとウォンド ウォンドは「ダブルX」用のギミック付き。

コインスルー  ケースの中央に刺したピンをコインが通り抜 けます。「コインとマッチ」の復刻ですが、携帯に便利でなおかつすぐに演技ができるよう工夫されています。

ロープとリング 仕掛けの無いリングとロープですが、ロープには取り外しの出来るギミックが付属しています。

お札印刷機 白紙をローラーに通すと紙幣になる、というおなじみのものです。ちょっとした工夫がされており、タネの部分が弛みにくいようになっています。ここらへんの配慮は流石です。

ESPカード リーダーバックになったESPカードとDF、DBが1枚ずつ付属。説明書で解説されている手順は厚川昌男氏の「サイコ」(!)他。

ミステリーカード スベンガリーデックです。予言に使えるギャグカード付き。

トリックバーコード・予言シート 上記の「ミステリーカード」でフォースしたカードを「当てる」ためのもの。アンビグラム(スコット・キム氏によるもの)を使った「不思議な予言文字」や、アナモルフォーズ(カップアンドボールのカップを鏡代わりに使います)を使った「謎の鏡文字」など。「不思議な予言文字」で解説されている、スベンガリーデック(「ミステリーカード」)を使って、レギュラーカードの方をフォースする、という方法が面白い。

サムチップ 大小2個とシルクのハンカチのセット。

コインとギミックコイン レギュラーコイン1枚とSコイン1枚のセット。Sコインはスチール製で「ダブルX」の演技ができます。

不思議なランプ 容器に入れた100円玉が消えたり移動したりします。「ボストンコインボックス」と同じ構造のもの。容器が「魔法のランプ」の形を模している、というアイデアが素晴らしい。これは金属製のものも発売してほしいなぁ。

ミニ・ハットとラビット・ハット 指にはめたミニシルクハットが消えたり現れたり。シルクハットの形をした「シンブル」2個セットで、内1個はハットからウサギが顔を出しています。非常にキュート。これは演じてみたい。

レディーバグマジック 2枚の葉っぱにテントウムシが現れたり移動したり。パドルムーブを使うマジック。

マジカルハンド プレートの指の向きが、プレートをひっくりかえすたびに変わります。

ファジィコイン 円盤を回すとコインが現れます。以前発売されていたものの復刻。

超能力者のカギ こちらも復刻。刻み目の無い鍵に刻み目が現れます。ギミックは旧版より簡略化。

ギミックシート 加藤英夫氏の「全ての道はローマに続く」用のシートと、お札印刷機用のシート。

フローティング・マネー お札を2枚交差させて手の上に置くと、上のお札が浮かび上がります。

この他に演技のみ25種類を収録したDVDが付属しています。

と、もうお腹いっぱい。説明書も丁寧に書かれています。難点を言うなら、道具が全て中国製で、つくりが他のテンヨー製j品に比べて少々チープ、ということでしょうか。これだけの内容で4000円を切る価格なので、仕方ないのかもしれませんが。

2007年12月13日 (木)

ESPecially WILD

Photo 術者は、異なるマークが描かれた5枚のESPカード2組を観客に示し、片方の組を表向き、もう一方の組を裏向きにして卓上に並べます。「予言」をする、と言って術者は、表向きの組から1枚のカードを選び、残りのカードは脇によけておきます。観客に裏向きの組から1枚のカードを選んでもらい、表向きにすると「予言」のカードと一致します。さらに残り8枚のカードのマークが全て観客の選んだマークに変化してしまいます。

「エスペシャリーワイルド」というタイトル通り、ESPカードを使ったワイルドカード現象です。カードの変化現象の前に予言現象がありますが、やさしく出来る無理の無い手順に仕上がっていると思います。

Photo_2 ついでにもうひとつ、ワイルドカードのバリエーション、というか現象的には「ジプシーカース」に近いかな。ボブ・ファーマー氏の「ヘッド・ハンター」。

術者は、7枚のブランクフェースカードと1枚のハートのジャックを示します。ブランクフェースカードを2組に分け、片方の組にジャックを混ぜますが、ジャックはもう一方の組に移動してしまいます。さらに同様に何度かジャックが移動した後、全てのカードがジャックになってしまいます。

こちらもよくできた手順だと思います。一時期よく演じていましたが、久しぶりに抽斗から出してみたら手順忘れていました。また、練習をしなければ^_^;。

2007年12月12日 (水)

Designated Thinker

手品関係ないけど「グレートダンボー」すげー!

Designated_thinker はい、本題です。術者は「予言」が書かれた紙を取り出し、卓上に置いておきます。さらに「異なる図形」が描かれた6枚のカードを取り出し、表向きにファンにして観客に示します。カードを混ぜた後、観客に1から6までの間で好きな数を言ってもらいます。その枚数目のカードに描かれた図形と予言が一致します。

フィル・ゴールドスティン氏の作品です。商品として販売されていますが、私は氏の「CAPE COD LECTURE」というレクチャーノートで解説を読み、自作しました。ショップの説明文っぽく書くと、使用するカードは6枚だけ、ノーラフアンドスムース、数字の選択はフリーチョイス(1や6は不可、というようなことはありません)、枚数を数えるときに怪しげな作業は無し(観客が3と言ったら3枚配って4枚目のカードを渡す、というようなことはしません)、予言は1つだけ、テクニック不要で演じることができます。

ある種図々しいトリックですが、そのアイデアのユニークさに感心した作品です。やっぱりフィル・ゴールドスティンは天才だなぁ。

2007年12月11日 (火)

エキスプレスリングゴー

Photo_2 術者は、観客から借りた指輪をリボンに通して指輪ケースに入れて蓋を閉じ、ケースから出ているリボンの端を観客に持っていてもらいます。端に紐のついた棒を取り出し、ケースに向かって振ると、紐の先端に観客の指輪が現れます。

東京マジックの製品、「エキスプレスリングゴー」です。実は使用する道具には特別な仕掛けはありません。全てスライハンドです。ケースから指輪をスチールする方法は他の指輪マジックにも応用が効きそうです。ただ、棒のつくりがちょっとチープ。ここらへんが東京マジッククオリティ(笑 それから感のよい観客には紐の先に指輪が現れる部分の原理が気づかれそうな気もします。

なお、このマジックに限らず、観客から指輪を借りる場合は、「事故」防止のためにも石の付いていないものにした方が無難でしょう。

1_5 こちらも似たような現象ですが、道具がもう少し凝っています。コレクターズワークショップ製の「クリエーション」。

金属 の棒の先にカゴがぶら下がっています。お好きな方法で指輪を消した後、カゴの部分を紙(フラッシュペーパー)で包み、火をつけると、カゴの中に指輪が現れます。指輪は、下の写真のようにネジを外してカゴを分解しないと取り出すことができません。非常によくできた綺麗な道具だと思います。2_5